台風の停電は何日続く?復旧までを前提にした備え方
根拠: 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」(2026年8月6日確認) ほか4件(記事末に一覧)
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「すぐ戻る」とは限らない
停電の備えを考えるとき、多くの人は数時間で復旧する前提を置いています。実際にはそうならなかった例があります。12
約280時間は、11日を超えます。全戸が同じ時間かかったわけではありませんが、最後まで戻らない地域が生じることは前提に入れておく必要があります。
備えの単位も、この数字で決まります。3日分では届かない可能性があり、水と食料は1週間以上を見ておくのが現実的です(備蓄は何日分必要か)。
停電が長引くと何が止まるか
- 照明(夜の生活が成立しない)
- 冷蔵・冷凍(食料の劣化)
- 給水(マンションのポンプが止まる)
- 通信(スマートフォンの充電、基地局の予備電源)
- 空調(夏は熱中症、冬は低体温のリスク)
集合住宅の断水はマンションの防災対策、夏の暑さ対策は停電中の暑さ対策にまとめています。
冷蔵庫は「開けない」が最初の手当て
保冷剤や凍らせたペットボトルを入れておくと、開けない時間を延ばせます。何を先に食べるかの順番は停電で冷蔵庫は何時間もつかにまとめています。34
明かりと通信を優先する
長期停電で効くのは、大型の電源より確実に動く小さな道具です。
乾電池式は、充電の手間がないぶん復旧待ちの局面に向きます。電池のサイズを揃える話は防災ライトの電池を統一するにまとめています。
数日単位で見るなら、モバイルバッテリー1台では足りません。台数を増やすか、容量の大きい電源を検討する段階になります(停電に備えるポータブル電源の考え方)。必要な容量の求め方はポータブル電源は何ワット必要かにまとめています。
発電機を使う場合は、屋内での使用が一酸化炭素中毒につながります。扱いの注意はポータブル電源と発電機の違いを参照してください。
接近前にやること
台風は事前に分かる災害です。停電を前提に、前日までの作業で被害を減らせます。5678
前日にやる作業の順番は台風の備えリスト、ベランダの片付けはベランダの飛散物対策、室外機の固定はエアコン室外機の固定にまとめています。
充電は「満タンで迎える」
停電してからでは充電できません。接近が分かった時点で、モバイルバッテリー、ポータブル電源、スマートフォン、電動アシスト自転車のバッテリーまで満たしておきます。浴槽に水を張るのと同じで、前日の作業として並べておくと忘れません。
まとめ
- 台風15号では最大約93万戸が停電し、解消まで約280時間を要した
- 3日分では足りない可能性がある。水と食料は1週間以上を見る
- 冷蔵庫は開けない。開閉しなければ2〜3時間は冷気が保たれる
- 明かりは乾電池式を軸に、部屋ごとに配る
- モバイルバッテリー1台では数日はもたない。台数か容量で補う
- 発電機は屋内で使わない
- 接近前に、窓の補強、飛散物の格納、浴槽の水、全機器の充電を済ませる
台風の勢力の見方は台風は上陸で弱まるのかを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認
↩ 本文へ2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した
経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認
↩ 本文へ停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した
名張市「停電時の対処法について」2026年8月2日確認
↩ 本文へ冷蔵庫は開閉しなければ2〜3時間は冷気が保持されます
君津市「停電への備えと停電時に家庭で気をつけること」2026年8月2日確認
↩ 本文へ停電中は冷蔵庫・冷凍庫の温度が上がりやすくなります。食品の傷みを防ぐため、必要以上に扉を開け閉めしないようにしてください
気象庁「自分で行う災害への備え」2026年9月1日確認
↩ 本文へ窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
気象庁「自分で行う災害への備え」2026年9月1日確認
↩ 本文へ風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
東京消防庁「台風・大雨に備えよう」2026年9月1日確認
↩ 本文へ断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する
東京消防庁「台風・大雨に備えよう」2026年9月1日確認
↩ 本文へ懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など