停電・電源
停電した夏の暑さ対策|電気を使わず熱中症を避ける方法
根拠: 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」(2026年8月6日確認) ほか1件(記事末に一覧)
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エアコンが使えない夏の停電は命に関わる
冬の停電は「厚着と暖房器具の代替」でしのげる余地がありますが、夏の停電はエアコンが使えなくなること自体が熱中症のリスクに直結します。過去には大型台風で大規模かつ長期間の停電が実際に発生しています。1
280時間はおよそ11日間にあたり、「一晩我慢すれば復旧する」という前提が通用しない場合があることを踏まえて備える必要があります。
熱中症になりやすい人ほどリスクが高い
環境省は高齢者について、体内の水分量が若年者より少ないこと、暑さやのどの渇きへの感覚が加齢により鈍くなることを挙げています。2
高齢の家族が離れて暮らしている場合、停電時に自分で異変に気づきにくいことも念頭に置いておく必要があります。
電気を使わない対策とその限界
- こまめな水分・塩分補給: 環境省の目安(1.2L/日)を基本に、持病がある場合はかかりつけ医の指示を優先する
- 窓や換気による通風: 停電中でも窓を開けて風の通り道をつくることで体感温度を下げられる場合がある。ただし外気温そのものが高い日は効果に限界がある
- 保冷剤・濡れタオルによる局所冷却: 首元・脇など太い血管が通る部位を冷やす方法は一般的に知られていますが、エアコンの代替にはならない
- モバイルバッテリー・ポータブル電源の活用: 扇風機や小型冷風機を短時間動かす電源として使える。ただし容量には限りがあるため、稼働時間の見積もりが必要
- 日除け・タープの活用: 屋外や車中泊で過ごす場合は、直射日光を避けるだけでも体感温度を下げられる。テント専門店の沢田テントSHOPでは日除け用タープなどを扱っている
停電が長期化するかどうかの見極めや電源の容量の考え方は防災用ポータブル電源の容量の選び方で解説しています。
命に関わる兆候が出たら我慢しない
めまい・大量の汗・体温の異常な上昇など熱中症の兆候が見られる場合は、電気の復旧を待たず、涼しい場所への移動や医療機関への連絡を優先してください。
まとめ
- 過去の大規模停電では復旧まで約280時間(約11日間)を要した実例があり、「すぐ復旧する」前提は危険
- 高齢者は体内水分量の少なさと感覚の鈍さから熱中症リスクが高く、離れて暮らす家族は特に注意する
- 水分・塩分補給、通風、局所冷却、モバイル電源による扇風機稼働を組み合わせ、それぞれの限界を理解しておく
- 兆候が見られたら電気の復旧を待たず涼しい場所への移動・受診を優先する
車内の暑さ対策は車の防災グッズ、夏の高温で劣化しない?、全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認
↩ 本文へ2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した
停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した
環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認
↩ 本文へ高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします
加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります
のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給しましょう
1日あたり1.2L(リットル)を目安に
水分や塩分の摂取量はかかりつけ医の指示に従いましょう