停電・電源

ポータブル電源は何ワット必要?使いたい家電から逆算する手順

根拠: 環境省(COOL CHOICE)「省エネ家電って何? 子どもと一緒に「消費電力」を調べてみよう」(2026年8月2日確認) ほか1件(記事末に一覧)

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「大は小を兼ねる」で選ぶと判断できなくなる

ポータブル電源を検討しはじめると、出力(W)と容量(Wh)という2つの数字が出てきます。どちらも大きいほど高価になるため、予算だけで決めると「結局どれを買えばいいか分からない」状態になりがちです。

順序を逆にして、使いたい家電を先に決めてから必要な数字を出すと迷いが減ります。

W と Wh は別のものを表している

まず2つの単位の意味を分けておきます。

これをポータブル電源に当てはめると、次のように整理できます。

単位ポータブル電源側の呼び方決めるもの
W(ワット)定格出力その家電が動かせるかどうか
Wh(ワットアワー)容量どれだけの時間動かせるか

出力が足りなければ、容量がいくら大きくてもその家電は動きません。逆に出力が足りていても容量が小さければすぐ空になります。両方を別々に確認する必要があります。

手順1:使いたい家電の消費電力を調べる

カタログの一般値ではなく、自宅にある実機の数字を使います。確認できる場所は次の3つです。

  1. 本体の銘板(製品ラベル): 背面や底面に貼られたシールに「消費電力 ◯◯W」と書かれています
  2. 取扱説明書の仕様欄: 定格消費電力として記載されています
  3. メーカーの製品ページ: 型番で検索すると仕様表が確認できます

災害時に動かしたいものを3〜5個に絞り、それぞれのWをメモしてください。同時に使うものはWを合計します。

手順2:起動時に大きな電力が必要な機器を確認する

モーターやコンプレッサーを使う機器(冷蔵庫・電動工具など)は、動きはじめの一瞬だけ定格より大きな電力を必要とすることがあります。この値は機器や条件によって変わるため、銘板のWだけで判断せず、余裕を持たせた出力を選ぶ考え方が安全側になります。

ポータブル電源側にも「定格出力」と「瞬間最大出力」が併記されていることが多いので、両方を確認してください。

手順3:必要な稼働時間から容量を出す

容量(Wh)のおおまかな考え方は「消費電力(W) × 使いたい時間(h)」です。

例として、消費電力30Wの機器を1日5時間、3日間使う場合を計算すると次のようになります。

実際には変換ロスがあるため、計算値どおりには使い切れません。計算した値より余裕のある容量を見ておく必要があります。

停電が長期化する前提で考える

必要な日数を短く見積もると、容量の判断そのものがずれます。1

約280時間(約11日間)という実例がある以上、ポータブル電源だけで全期間をまかなうのは現実的ではありません。充電手段をどう確保するかまで含めて考える必要があります。

ポータブル電源にソーラーパネルは必要か

ポータブル電源と発電機の違い

冷蔵庫を動かしたい場合の注意

冷蔵庫は連続運転する家電のため、容量の消費が早く進みます。冷蔵庫の中身を守る手段としては、電源で動かし続けるより、扉の開閉を減らして食べる順番を決めるほうが現実的な場面もあります。

停電で冷蔵庫は何時間もつ?

まとめ

容量帯ごとの選び方は防災用ポータブル電源の容量の選び方、備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認

    2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した
    ↩ 本文へ