ポータブル電源と発電機の違い|停電対策で選ぶならどちらか
根拠: 東京都生活文化局消費生活部生活安全課「発電機・木炭等による一酸化炭素中毒の危険性(商品テスト)」(2026年7月24日確認) ほか1件(記事末に一覧)
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出力の大きさだけで選ぶと危険な選択になりうる
停電対策の電源というと、発電機のほうが出力が大きく心強く見えます。しかし自宅での使用を考えるなら、出力の前に安全性の違いを知っておく必要があります。
発電機は屋内で使ってはいけない製品
東京都は、発電機の一酸化炭素中毒事故についてはっきりと注意喚起しています。1
つまり発電機は、排気ガスを出す内燃機関である以上、屋内で使う前提の製品ではありません。ガレージや玄関先など、換気ができているように見える半屋内的な場所でも、排気ガスが滞留すれば同じ危険があります。
ポータブル電源は排気ガスを出さない
ポータブル電源はバッテリーに蓄えた電気を出力する製品で、発電機のような燃焼を伴いません。この構造の違いが、屋内で使えるかどうかを分ける最大のポイントです。停電時に部屋の中でスマホや医療機器を充電する用途では、排気ガスのリスクがないポータブル電源のほうが適しています。
出力の考え方は別記事で計算できる
ポータブル電源を選ぶ際は、Wh(容量)とW(出力)の両方を見る必要があります。
停電が長引く前提で考える
過去の災害では、停電が長期化した実例があります。2
280時間は約11.5日にあたります。この規模の停電を想定すると、発電機の出力の大きさに頼るより、安全に屋内で使えるポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせで長期化に備えるほうが現実的です。
どちらを選ぶべきか
| 用途 | 向いている選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 自宅・室内での停電対策 | ポータブル電源 | 排気ガスを出さず屋内で使用できる |
| 屋外での大出力が必要な作業 | 発電機(屋外使用限定) | 出力が大きく長時間の稼働に向くが、必ず屋外で使う |
家庭の停電対策として揃えるなら、屋内で安全に使えるポータブル電源が基本の選択肢になります。容量(Wh)が大きいほど長く使える一方で本体は大きく重くなるため、自宅に据え置くのか持ち運ぶ場面があるのかで500Wh前後と1000Wh前後を選び分けてください。
こんな人に停電中に冷蔵庫や医療機器を数時間動かしたい
選ぶ理由EcoFlow RIVER 2 Pro 768Wh。ソーラーパネル付きで日中に充電できる
こんな人に停電が数日続く前提で、ソーラー充電まで含めて備えたい
選ぶ理由Jackery 1070Whにソーラーパネルが付いたセット。日中の再充電で日数を延ばす
まとめ
- 発電機は排気ガスを出すため屋内使用は絶対に避ける製品。取扱説明書でも屋外使用が前提
- ポータブル電源は排気ガスを出さないため屋内での停電対策に向く
- 大出力の屋外作業には発電機、自宅の停電対策にはポータブル電源と使い分ける
容量の決め方は防災用ポータブル電源の容量の選び方、ソーラーパネルの要否はポータブル電源のソーラーパネルは必要か、備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
東京都生活文化局消費生活部生活安全課東京都生活文化局「発電機・木炭等による一酸化炭素中毒の危険性(商品テスト)」2026年7月24日確認
↩ 本文へ発電機は取扱説明書上必ず屋外で使用する製品であり、屋内使用は一酸化炭素中毒により短時間でも中毒死するおそれがある
木炭・練炭を屋内で燃やすと一酸化炭素濃度が800ppm以上に達する場合がある
経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認
↩ 本文へ2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した
停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した