住まいの安全

テレビの地震対策|置き場所・固定・倒れたあとの3段階で考える

根拠: 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」(2026年9月1日確認) ほか5件(記事末に一覧)

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テレビの地震対策というと、まず転倒防止ベルトが思い浮かびます。ですが順番が逆です。器具を買う前に、置き場所と固定する範囲を決めるほうが先に効きます。

けがの原因としても、家具類の動きは大きな割合を占めています。1

段階1:置き場所を見直す

東京消防庁は、器具の前にやることをはっきり示しています。2

テレビの場合、見るべきなのは次の2点です。3

寝室にテレビを置いている場合、枕の位置とテレビの倒れる向きが重なっていないかを見ます。リビングなら、倒れた先が玄関やベランダへの動線をふさがないかを見ます。この2つは費用ゼロで、器具より先に効きます。

段階2:固定は「本体・台・壁」の3点で考える

テレビ本体と台をベルトでつなぐと、テレビと台は一体の物体になります。一体になった分だけ重心は高くなります。4

固定する範囲は「テレビ+台+壁(床)」までです。どれか1つが欠けると、欠けたところから動きます。

固定する場所主な方法抜けやすい点
テレビ本体 ↔ 台ベルト・ストラップ・粘着マット台側の天板が薄いと留め具が効かない
台 ↔ 壁ベルトやL型金具で壁の下地に留める石膏ボードだけの位置に打つと抜ける
台 ↔ 床脚部を金具で床に留める賃貸では選びにくい
台の中身重い物を最下段へ、扉にラッチ重心を下げるだけでは倒れる

器具の条件も同じ資料が示しています。5

つまり、器具の種類から選ぶのではなく、テレビの形状・重量と壁の強度から選ぶという順序になります。買う前に確認するのは次の3点です。

  1. テレビ背面にネジ穴(VESA穴)があるか
  2. テレビ台の天板・背板の材質と厚み
  3. 台の背後の壁に下地があるか

段階3:賃貸で穴を開けられないとき

ネジ止めが最も効くこと自体は変わりません。6

そのうえで、穴を開けられない場合の代替も示されています。78

要点は「1種類を1つ」ではなく「別の効き方をする器具を2つ」です。前傾を抑えるストッパーと、上方向を押さえるポール式のように、止める方向が違う組み合わせにします。

東京都も同じ趣旨を示しています。9

器具ごとの効きどころは転倒防止マットとストッパーの効果、賃貸での具体的な手順は賃貸の家具固定|壁や柱に穴を開けない方法にまとめています。

マンションの高層階は「移動」も止める

高層階では、倒れる以外の動きが出ます。1011

キャスター付きのテレビ台やスタンドを使っている場合は、ロックだけでなく、床とのすべり止めまで考えます。高層階全般の対策は長周期地震動と高層階の備えを参照してください。

倒れたあとに起きること

固定を完璧にできない前提でも、倒れたあとの被害は減らせます。

3つ目は、停電から復旧するときの火災につながります。1213

破片の上を歩くことになる前提での備えも要ります。14

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選び方は踏み抜き防止スリッパの選び方、通電火災の防ぎ方は通電火災を防ぐにはにまとめています。

まとめ

固定具そのものの選び方はテレビの転倒防止グッズの選び方、他の家電は冷蔵庫の地震対策電子レンジの転倒防止にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認

    近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
    ↩ 本文へ
  2. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    家具を固定するなどの対策を行う前に、生活空間の家具を減らす集中収納や、レイアウトを見直す必要があります。
    ↩ 本文へ
  3. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    避難通路や、出入り口付近には、転倒、移動しやすい家具類を置かないようにしましょう。
    ↩ 本文へ
  4. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    テレビは重心が高く、テレビ台ごと転倒することがあります。テレビ台も壁や床などに固定しましょう
    ↩ 本文へ
  5. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    ストラップや粘着マット、ヒートンを使って連結・固定する場合は、テレビ本体の形状・重量や壁の強度に応じた対策が重要です
    ↩ 本文へ
  6. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    最も効果の高い家具転対策器具はネジで固定するもの(L型金具等)です。
    ↩ 本文へ
  7. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    しかし、賃貸住宅や大切な家具にキズをつけたくない方には、穴を開けなくて済む器具を、2つ以上組合わせて行う方法がオススメです。
    ↩ 本文へ
  8. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    例えば、ストッパー式器具(もしくは粘着マット式)とポール式器具を2つ組み合わせることで、一番効果の高いL型金具と同等の効果を発揮します。
    ↩ 本文へ
  9. 東京都「東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」」2026年8月23日確認

    ネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式、突っ張り棒と粘着マットを組み合わせると効果が高くなります。
    ↩ 本文へ
  10. 気象庁「長周期地震動について」2026年7月24日確認

    大きな揺れにより家具類が倒れたり落ちたりし、大きく移動する危険がある
    ↩ 本文へ
  11. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    概ね10階以上にお住まいの方は、長周期地震動に備え、移動防止対策も必ず実施しましょう。
    ↩ 本文へ
  12. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    平成23年3月11日に発生した東日本大震災における本震による火災では、原因の特定されたもののうち過半数が電気に起因したものであった
    ↩ 本文へ
  13. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    避難するときはブレーカーを落とす
    ↩ 本文へ
  14. 東京都「大震災シミュレーション 発生直後(1)」2026年8月27日確認

    床に散乱したガラス・陶器などの破片を踏むと、負傷して歩けなくなるリスクが高まります。底の厚いスリッパを履いて安全な場所に移動します
    ↩ 本文へ