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コレクションケースの地震対策は、家具の転倒防止と同じようでいて、守りたいものが違います。家具は「人に当たらないこと」が目的ですが、コレクションは中身が無事であることも目的に入ります。この2つは対策が分かれます。
対策は3層に分けると迷いません。
- ケース自体を倒さない(人へのけがを防ぐ)
- 扉を開かせない(中身の飛び出しを防ぐ)
- 中身をずらさない(棚板の上での転倒・落下を防ぐ)
層1:ケース自体を倒さない
背の高いコレクションケースは、家具の中でも倒れやすい形です。ガラス面が多く、中身が上のほうに集まるため重心も高くなります。1
1種類を1つではなく、止める方向が違う器具を2つが要点です。前傾を抑えるストッパーと、上から押さえるポール式の組み合わせがこれにあたります。
置き場所も先に見ます。4
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東京消防庁「自宅の家具転対策」(「「寝る場所」や「座る場所」にはなるべく家具を置かないようにしましょう。」)
コレクションを寝室に置いている場合、倒れる向きに寝ていないかを最初に確認します。
層2:扉を開かせない
ケースが倒れなくても、扉が開けば中身は落ちます。ガラス扉なら、落ちた先で割れます。5
扉のタイプで手が変わります。
| 扉のタイプ | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 開き扉(観音開き) | 揺れで開いて中身が飛び出す | 耐震ラッチ、または扉開放防止器具 |
| 引き戸(スライド) | レールから外れる・大きく開く | ストッパーで開き幅を制限する |
| マグネット式 | 磁力が弱く、揺れで簡単に開く | 上から別の固定を足す |
| 扉なし(オープンラック) | 中身がそのまま落ちる | 層3の対策が主役になる |
耐震ラッチの考え方は食器棚の耐震ラッチにまとめています。食器棚と同じ器具がそのまま使えることが多い部分です。
貼り方や選び方は窓ガラスの飛散防止フィルムを参照してください。ケースのガラス面にも同じ考え方が使えます。
層3:中身をずらさない
棚板の上でのフィギュアは、床の家具より小さく軽いため、滑って踏み倒される動きが主になります。
- 耐震ジェル・粘着マットで台座を留める。塗装や素材への影響が心配なものは、目立たない場所で試してから使う
- 背の高い立ちポーズは前列に置かない。倒れたときに他を巻き込みます
- 棚板の前縁に低い桟を足す。落下そのものを止める段差になります
- 重い金属製・レジン製は下段へ。落下距離が短いほど被害が小さくなります
- 箱・ブリスターは別保管。倒れたケースの中で、箱が緩衝材の役割を持つことがあります
塗装済み完成品は、固定材との相性で表面が傷むことがあります。 高価なものほど、いきなり全数に貼らず、1体で数週間試してから広げるのが安全です。
高層階では「移動」も起きる
ゆっくり長く揺れると、ケースは倒れる前に歩くように動きます。キャスター付きのラックを使っている場合、ロックに加えて床とのすべり止めまで考えます。高層階全般の対策は長周期地震動と高層階の備えにまとめています。89
割れたあとの床を歩く前提を持つ
ガラスケースが割れると、部屋の床は破片で覆われます。10
こんな人に職場や親戚に配る小さな防災ギフトを探している
選ぶ理由踏み抜き防止の防災スリッパ。日常のルームシューズとして使えるので置き場に困らない
コレクション部屋にこそ、枕元にスリッパと明かりが要ります。選び方は踏み抜き防止スリッパの選び方にまとめています。
まとめ
- 守る対象はケース・扉・中身の3層。層ごとに器具が違う
- ケースの固定はネジ止めが最も効く。賃貸は止める方向が違う器具を2つ
- 扉開放防止器具は、コレクションでは倒れ防止と同じくらい効く
- ガラス面には飛散防止フィルム。食器棚と同じ手が使える
- 中身は耐震ジェルで留める。塗装への影響は1体で試してから広げる
- 高層階は倒れるより移動が先に来る
- 割れたあとの床を歩く前提で、スリッパと明かりを枕元に置く
家具全般の固定は家具転倒防止の突っ張り棒は効くのか、同じく壊れ物を扱う食器棚の地震対策も参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へ最も効果の高い家具転対策器具はネジで固定するもの(L型金具等)です。
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へしかし、賃貸住宅や大切な家具にキズをつけたくない方には、穴を開けなくて済む器具を、2つ以上組合わせて行う方法がオススメです。
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へ例えば、ストッパー式器具(もしくは粘着マット式)とポール式器具を2つ組み合わせることで、一番効果の高いL型金具と同等の効果を発揮します。
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へ避難通路や、出入り口付近には、転倒、移動しやすい家具類を置かないようにしましょう。
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へまた、食器などの収容物が散乱してケガをする場合もあるので、扉開放防止器具や、ガラス飛散防止フィルムを貼るなどの対策も必要です。
東京都「東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」」2026年8月23日確認
↩ 本文へガラス製の扉、窓などに貼るフィルム。
東京都「東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」」2026年8月23日確認
↩ 本文へ割れた際の破片飛散を防ぐ。
気象庁「長周期地震動について」2026年7月24日確認
↩ 本文へ長周期地震動により、高層ビルは大きく長時間揺れ続けることがある
東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認
↩ 本文へ概ね10階以上にお住まいの方は、長周期地震動に備え、移動防止対策も必ず実施しましょう。
東京都「大震災シミュレーション 発生直後(1)」2026年8月27日確認
↩ 本文へ床に散乱したガラス・陶器などの破片を踏むと、負傷して歩けなくなるリスクが高まります。底の厚いスリッパを履いて安全な場所に移動します