住まいの安全

テレビ転倒防止ベルトの選び方|穴あけ不要の組み合わせと買う前に測る3点

根拠: 東京消防庁「自宅の家具転対策」(2026年8月3日確認) ほか2件(記事末に一覧)

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テレビの転倒防止グッズは種類が多く、売り場では「ベルト」「マット」「ストッパー」「ワイヤー」が横並びに置かれています。どれが強いかではなく、自宅のテレビと壁に合うのはどれかで決まります。

対策全体の考え方(置き場所から倒れたあとまで)はテレビの地震対策にまとめています。この記事は器具の選び方に絞ります。

本体だけを留めても倒れる

薄型テレビの転倒防止というと、テレビの背面と台をベルトでつなぐ形を思い浮かべます。これは必要な対策ですが、それだけでは足りません。

東京消防庁は、テレビの対策について次のように記しています。1

テレビと台をベルトで固定すると、両者は一体の物体になります。一体になった分だけ重心はさらに高くなり、揺れたときに台ごと前へ倒れる動きが起きます。固定する対象は、テレビ単体ではなく「テレビ+台+床(壁)」までを含めた範囲です。

家具類が倒れることは、けがの主要な原因です。2

買う前に測る3点

同じ資料は、テレビの固定について次のように条件を付けています。3

器具の種類から入るのではなく、テレビの形状・重量と壁の強度に合わせて選ぶという順序になります。売り場に行く前に確認するのは次の3点です。

  1. テレビの背面にネジ穴(VESA穴)があるか。間隔もメモする(取扱説明書の転倒防止に関する記載を確認)
  2. テレビ台の天板と背板の材質・厚み(合板か、集成材か、パーティクルボードか)
  3. 台の背後の壁に下地があるか。下地センサーで位置を控える

この3点が決まらないうちに器具を買うと、届いてから留められないことが分かります。

器具の比較

器具向いている条件注意点
ストラップ(ベルト)背面にネジ穴(VESA穴)があるテレビ台側も下地または貫通ボルトで留める
粘着マット台の天板が平らで、テレビが軽量天板の材質によっては剥がれる。経年で粘着力が落ちる
ストッパー式台の前傾を抑えたい場合単体では上方向の動きを止められない
ポール式(突っ張り)台と天井の間に空間がある場合天井側が弱いと効かない。単体では前傾を止められない
ヒートン+ワイヤー壁側に下地があり、壁掛けに近い形で支えたい場合石膏ボード単体には効かない
L型金具ネジ止めができる住まい壁と家具の両方に穴が開く

「穴あけ不要」はどこまで効くか

ネジ止めが最も効くこと自体は動きません。4

そのうえで、穴を開けない選択肢が否定されているわけではありません。条件が付きます。56

読み取るべき条件は3つです。

東京都も同じ趣旨を示しています。7

なお、この実験の条件も押さえておきます。8

器具ごとの効きどころは転倒防止マットとストッパーの効果で比較しています。

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テレビ転倒防止ベルト(サンワサプライ・VESA取付/両面テープ式)

こんな人に背面のVESA穴は使えるが台側に穴を開けられない

選ぶ理由VESA側はネジ・台側は両面テープという折衷型。レビュー数が最多

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耐震マット(サンワサプライ・4枚入り)

こんな人にテレビや電子ピアノの脚部を少しだけ留めたい

選ぶ理由メーカー品の少枚数パック。ベルトと同じサンワで揃えたい層向け

「台も固定する」を具体化する

テレビ台側の固定は、次のいずれかになります。

賃貸で壁に穴を開けられない場合は、粘着ベースの固定具と、重心を下げる配置の組み合わせに切り替えます。

賃貸で穴を開けずに家具を固定する方法

倒れたあとに何が起きるかまで見る

テレビが倒れる問題は、けがだけで終わりません。

3つ目は、停電から復旧するときの火災に直結します。

通電火災を防ぐには|停電から復旧するときに起きる火災の防ぎ方

床に散らばる破片への備えは、履物の側でも用意しておきます。

踏み抜き防止スリッパの選び方

まとめ

置き場所の見直しを含む全体像はテレビの地震対策、家具全般の固定は家具の転倒防止|突っ張り棒だけで防げるか、冷蔵庫は冷蔵庫の地震対策にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    テレビは重心が高く、テレビ台ごと転倒することがあります。テレビ台も壁や床などに固定しましょう
    ↩ 本文へ
  2. 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認

    近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
    ↩ 本文へ
  3. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    ストラップや粘着マット、ヒートンを使って連結・固定する場合は、テレビ本体の形状・重量や壁の強度に応じた対策が重要です
    ↩ 本文へ
  4. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    最も効果の高い家具転対策器具はネジで固定するもの(L型金具等)です。
    ↩ 本文へ
  5. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    しかし、賃貸住宅や大切な家具にキズをつけたくない方には、穴を開けなくて済む器具を、2つ以上組合わせて行う方法がオススメです。
    ↩ 本文へ
  6. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    例えば、ストッパー式器具(もしくは粘着マット式)とポール式器具を2つ組み合わせることで、一番効果の高いL型金具と同等の効果を発揮します。
    ↩ 本文へ
  7. 東京都「東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」」2026年8月23日確認

    ネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式、突っ張り棒と粘着マットを組み合わせると効果が高くなります。
    ↩ 本文へ
  8. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    転倒防止器具は、震度6強の揺れを再現した実験で、その効果を測定しました。
    ↩ 本文へ