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耐震診断の費用は「いくら」と一言で言えません。自治体の補助制度で自己負担が大きく変わるうえ、診断のあとに設計と工事が続くため、どの工程の話をしているかで金額の桁も変わります。国土交通省の資料をもとに、費用が発生する場所と調べる順番を整理します。
まず自分の家が対象かを見る
補助制度も、この線引きを条件にしている自治体が多くなります。まずは自宅の建築年を確認してから制度を調べる、という順番になります。
なぜ耐震化が要るのかも数字で示されています。3
家屋と家具の両方が挙がっている点は見落としがちです。家具側の対策は診断を待たずに今日できます。考え方は家具転倒防止の突っ張り棒、寝室の配置は寝室の家具配置にまとめました。
費用は3工程に分かれる
診断だけで終わる話ではありません。4
| 工程 | 何をするか | 費用の性格 |
|---|---|---|
| 耐震診断 | 建築士などが住宅の耐震性を調べる | 3工程のなかで最も小さい。補助で自己負担が下がることが多い |
| 耐震改修設計 | 補強の計画をつくる | 診断で不足が出た場合に発生する |
| 耐震改修工事 | 実際に補強する | 最も大きい。住宅の条件で幅が出る |
診断の前に自分で当たりを付けることもできます。7
改修まで進んだ場合の規模感
国土交通省がモデルケースを示しています。8
これは診断ではなく改修工事の金額で、あくまでモデルケースです(2026年8月15日時点の同サイトの記載)。自宅の条件で上下します。
工事のあいだ住めるかどうかも、費用と生活の両方に効きます。9
仮住まいが不要なら、その分の出費が丸ごと消えます。見積もりを取るときに聞いておく項目です。
自己負担を下げる3つの制度
自治体・融資・税制の3つがあります。
自治体の補助
国が自治体を支え、自治体が所有者を支える構造です。だから金額は住んでいる場所で変わります。1011121314
「耐震診断の費用の相場」を検索して出てくる数字より、自分の自治体の要綱を1本読むほうが早い、というのがこの構造の結論になります。自治体の助成という点では家具固定にも似た制度があり、家具固定の助成と業者費用で整理しました。
融資
高齢の親の家をどうするか、という場面で効いてくる論点です。実家側の備えは高齢の親の防災にまとめています。15
税制
ここは注意が要ります。所得税控除について同サイトに書かれている適用期限は令和7年(2025年)12月31日で、この記事を書いた2026年8月15日時点ではすでに過ぎています。延長されているかどうかは年度で変わるため、実際に申請する前に自治体の窓口か税務署で現在の扱いを確認してください。1617
診断を待つあいだにできること
診断から工事まではまとまった時間がかかります。その間に地震が来ないという保証はないので、即日効く対策は先にやっておきます。
窓ガラスの飛散防止は道具だけで完結します。考え方は窓ガラスの飛散防止フィルムにまとめました。
敷地の外側も同じタイミングで見ておくと二度手間になりません。ブロック塀は危険なブロック塀の見分け方で点検項目を整理しています。集合住宅の場合はマンションの防災対策、建物が損傷したときの備えは地震保険は必要かを参照してください。
倒壊で自宅にいられなくなる場合に備えて、持ち出す物を先にまとめておく手もあります。
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まとめ
- 目安は昭和56年5月以前に建てられたかどうか。補助の条件にもなりやすい
- 費用は診断・改修設計・改修工事の3工程に分かれ、金額の桁が違う
- 改修まで進んだ場合のモデルケースとして、築50年・約100㎡の木造で224万円ほどという例が示されている
- 診断は建築士など、改修は建築士や工事業者が担当する
- 自己負担を下げる制度は自治体の補助・融資・税制の3系統
- 補助の内容は自治体ごとに違うため、相場を調べるより自治体に相談するほうが早い
- 所得税控除の適用期限は同サイトの記載では令和7年12月31日。現在の扱いは窓口で要確認
- 住みながら一部ずつ進められるケースがあり、その場合は仮住まい費用が不要になる
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ昭和56(1981)年5月以前に建てられた建物は、新たな耐震基準を満たしておらず、それ以降に建てられた建物と比べると地震に弱いことがわかっています
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ昭和56年5月以前に建てられた家は新耐震基準を満たしておらず、大規模な地震が起きた際に大きな被害が出ていることがわかっています
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ地震による死亡原因の多くは家屋や家具類の倒壊によるものです
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ住宅の耐震化を進めるには、まず耐震診断を行い、住宅の耐震性が確認できなかった場合には、耐震改修の計画を立て、耐震改修設計を行ったうえで、耐震改修工事を行うことが必要になります
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ耐震診断は、建築士などが行い、耐震改修は、建築士や工事業者が行います
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へトラブルなく安心して耐震改修が行えるよう、専門業者はしっかりと調べたうえで依頼しましょう
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ耐震診断や耐震改修設計、耐震改修工事には、専門的な知識や技術が必要ですが、住宅のどのようなところに地震に対する強さ·弱さのポイントがあるのかについて、セルフチェックを行うこともできます
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ耐震改修に係る費用は、住宅の古さ、大きさ、構造、工事の方法などによって変わりますが、例えば、築50年、2階建て、延べ面積約100㎡の木造住宅を改修すると、224万円ほどかかるというモデルケースがあります
国土交通省「住まいの耐震化 家族を思う、強い家」2026年8月15日確認
↩ 本文へ必要なケースもありますが、家の外側から壁や基礎を補強するなど住みながら一部ずつ進められるケースもあります
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ住宅の耐震化を推進するため、耐震診断や耐震改修等それぞれに対する支援のほか、耐震診断から補強設計、耐震改修までを総合的に支援するわかりやすい支援制度があります
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へお住まいの地方公共団体が、住宅の耐震改修にかかる費用の補助制度を用意しています
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ国土交通省では、所有者への補助に取り組む地方公共団体に対し補助を実施しています
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ地方公共団体によって補助制度が異なるため、まずはお住まいの地方公共団体に相談しましょう
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ制度の詳細については、お住まいの建物がある地方公共団体にお問い合わせください
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ高齢になると、一般的な住宅ローンやリフォームローンが通りにくくなります
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へ対象工事限度額の範囲内で耐震改修工事にかかわる標準的な工事費用相当額の10%が所得税から控除されます。(令和7年12月31日まで)
国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認
↩ 本文へまた、固定資産税額(120㎡相当部分まで)を1年間1/2に減免する措置もあります