住まいの安全

危険なブロック塀の見分け方|国交省のチェックポイントで自宅の塀を見る

根拠: 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」(2026年8月15日確認) ほか1件(記事末に一覧)

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地震のたびにブロック塀の倒壊が問題になります。危ないかどうかは感覚ではなく、国土交通省が示している点検項目で判断できます。数値が決まっているので、メジャーがあれば自宅の塀は自分で確認できます。

外観で見る項目は決まっている

まず前提として、点検は不適合が1つでもあれば改善対象という考え方です。1

見る順番も示されています。2

高さ

測る起点は地盤です。斜面や擁壁の上に立っている場合、道路側から見た高さと地盤からの高さがずれるので注意します。3

厚さ

厚さは塀の上端で測れます。高いほど厚みが要る関係になっています。4

控え壁

控え壁は塀に直角に付く支えです。長い塀がまっすぐ続いているだけなら、この項目で不適合になります。5

基礎

地面からブロックがそのまま生えている形は該当しません。6

傾き・ひび割れ

古い塀ほどここで引っかかります。ひび割れは雨水が入り、内部の鉄筋を錆びさせる入口にもなります。7

項目基準外観で判定できるか
高さ地盤から2.2m以下できる(メジャーで測る)
厚さ10cm以上(高さ2m超2.2m以下は15cm以上)できる
控え壁3.4m以下ごと、高さの1/5以上突出できる
基礎コンクリートの基礎があるおおむねできる
傾き・ひび割れないできる
鉄筋直径9mm以上、縦横80cm間隔以下できない
基礎の根入れ深さ30cm以上(高さ1.2m超の場合)できない

外から見えない項目は専門家の領域

鉄筋と基礎の深さは、掘るか壊すかしないと分かりません。89

外観で5項目とも通っていても、中の鉄筋が入っていなければ強度は出ません。自分でできるのは「明らかに危ない塀を見つけること」までで、安全だと確定させることはできない、という切り分けになります。

鉄筋の入っていない塀は基準が別

れんが造や石造など、鉄筋を使わない塀は数値が変わります。10

見た目がブロックでも、内部に鉄筋がなければこちら側の基準です。古い塀で高さが1.2mを超えているなら、その時点で確認が必要になります。

自宅の中の対策とセットで考える

地震でけがをする原因は、外の塀だけではありません。11

塀の点検をしたなら、屋内も同じ日に見ておくと手間が減ります。家具の固定は家具転倒防止の突っ張り棒、窓は窓ガラスの飛散防止フィルムにまとめました。

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地震のあと自宅を見て回るときの手順は地震後の自宅安全確認チェックで整理しています。

避難経路の塀も見ておく

自宅の塀が問題なくても、避難のときに通る道に危ない塀があれば意味が薄れます。地図の上で経路を決めるだけでなく、一度歩いて塀と自動販売機の位置を見ておくと、夜間や停電時の判断が変わります。経路の決め方はハザードマップの見方を参照してください。

倒壊物のある道を通る前提なら、頭を守る装備も用意しておくことになります。折りたたみヘルメットの考え方は折りたたみ防災ヘルメットにまとめています。

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避難時の服装と持ち物は避難所と避難場所の違いでも触れています。

まとめ

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    ブロック塀について、以下の項目を点検し、ひとつでも不適合があれば危険なので改善しましょう
    ↩ 本文へ
  2. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    まず外観で1〜5をチェックし、ひとつでも不適合がある場合や分からないことがあれば、専門家に相談しましょう
    ↩ 本文へ
  3. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    塀の高さは地盤から2.2m以下か
    ↩ 本文へ
  4. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    塀の厚さは10cm以上か(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)
    ↩ 本文へ
  5. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか
    ↩ 本文へ
  6. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    コンクリートの基礎があるか
    ↩ 本文へ
  7. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    塀に傾き、ひび割れはないか
    ↩ 本文へ
  8. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか
    ↩ 本文へ
  9. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    基礎の根入れ深さは30cm以上か(塀の高さが1.2m超の場合)
    ↩ 本文へ
  10. 国土交通省住宅局建築指導課「ブロック塀の点検のチェックポイント(別紙1)」2026年8月15日確認

    組積造(れんが造、石造、鉄筋のないブロック造)の塀の場合、塀の高さは地盤から1.2m以下か
    ↩ 本文へ
  11. 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認

    近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
    ↩ 本文へ