住まいの安全

家庭用シェルターの種類と設置条件|耐震シェルターと防災シェルターの違い

根拠: 国土交通省「住まいの耐震化「耐震改修の進め方」」(2026年8月17日確認) ほか2件(記事末に一覧)

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結論:シェルターは「耐震改修が難しいとき」の選択肢

家庭用シェルターを調べ始める方の多くは、地震で家が倒れた場合に生き延びる空間を確保したいと考えています。ただし検討の順番としては、先に家そのものの耐震改修を比較するのが筋の通った進め方です。

国土交通省は、耐震改修について次のように示しています。12

家全体を補強できるなら、そのほうが守れる範囲は広くなります。シェルターは、費用・工期・借家であることなどの理由で家全体を触れない場合の代替と位置づけると判断がぶれません。耐震改修の費用感は耐震補強工事の費用、診断については耐震診断の費用で扱っています。

「シェルター」と呼ばれるものの種類

家庭用として売られているものは、目的が異なる複数のカテゴリが同じ言葉で呼ばれています。

種類目的設置の形
耐震シェルター(箱型)家屋倒壊時に空間を確保する寝室などに置く。部屋の中に部屋を作る形
耐震ベッド就寝中の倒壊から身を守るベッドの上部にフレームを組む
部屋単位の補強一室だけ耐震性を上げる壁や柱を部分的に補強する
防空・避難用シェルター屋外からの脅威に備える地下や庭に構造物を設ける。用途が別

一般に自治体の補助対象になりやすいのは**上の3つ(地震対策)**です。最後のものは目的が異なるため、地震対策の制度とは分けて考えてください。

設置の条件として見る点

1. 設置する部屋

意味があるのは滞在時間の長い部屋です。就寝中は逃げる判断ができないため、寝室が第一候補になります。家具の配置を含めた寝室の考え方は寝室の家具配置と地震の安全で扱っています。

2. 床の耐荷重

箱型は重量があります。木造住宅の2階に置く場合、床の強度と梁の位置を確認する必要があります。設置業者の現地調査が前提になる部分です。

3. 搬入経路

分割して搬入し室内で組み立てる製品が多いものの、廊下幅・階段の曲がり・ドアの開口が通るかは事前確認が要ります。

4. 出入り口が塞がれないか

倒壊後に自力で出られるかが問題になります。開口部が壁側を向いていると、崩れた壁材で出られなくなる可能性があります。開口の向きと、二方向に出られるかを確認してください。

5. 家具の固定は別途必要

シェルターがあっても、部屋の中の家具が倒れれば負傷します。3

固定の方法は家具転倒防止の突っ張り棒|効く付け方、本棚については本棚の転倒防止と固定で扱っています。

補助制度の調べ方

耐震関連には自治体の補助制度があります。45

シェルターや耐震ベッドを補助対象に含めるかは自治体ごとに異なります。制度の名称は「耐震シェルター等設置補助」「防災ベッド設置助成」など地域差があるため、窓口で目的から説明するのが早い方法です。6

なお税制面の措置もあります。7

検討の順番

  1. 耐震診断を受ける。評点が判断の起点になります

    8

  2. 自治体の窓口に相談する。補助の対象と条件を先に確認する
  3. 耐震改修の見積もりを取る。家全体を直せるならそのほうがよい
  4. 難しい場合にシェルターを比較する。設置する部屋と搬入経路を確認する
  5. 家具の固定を並行して行う。シェルターの有無にかかわらず必要

まとめ

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 国土交通省「住まいの耐震化「耐震改修の進め方」」2026年8月17日確認

    耐震改修は、地震に強い家に建て替える場合と比較すると工期も短期間で費用も少なくてすみます
    ↩ 本文へ
  2. 国土交通省(同上)2026年8月17日確認

    住みながら工事できるケースもあるので生活の変化や負担もそれほど大きくありません
    ↩ 本文へ
  3. 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認

    近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
    ↩ 本文へ
  4. 国土交通省「住まいの耐震化「補助金・支援制度について」」2026年8月15日確認

    お住まいの地方公共団体が、住宅の耐震改修にかかる費用の補助制度を用意しています
    ↩ 本文へ
  5. 国土交通省(同上)2026年8月15日確認

    地方公共団体によって補助制度が異なるため、まずはお住まいの地方公共団体に相談しましょう
    ↩ 本文へ
  6. 国土交通省(同上)2026年8月15日確認

    制度の詳細については、お住まいの建物がある地方公共団体にお問い合わせください
    ↩ 本文へ
  7. 国土交通省(同上)2026年8月15日確認

    対象工事限度額の範囲内で耐震改修工事にかかわる標準的な工事費用相当額の10%が所得税から控除されます。(令和7年12月31日まで)
    ↩ 本文へ
  8. 国土交通省「住まいの耐震化「耐震改修の進め方」」2026年8月17日確認

    評点が1.0未満の場合、耐震改修が必要になります
    ↩ 本文へ