避難・睡眠

地震のあと自宅に戻ってよいか|安全確認のチェック項目

根拠: 千葉県「避難のときの注意点」(2026年9月1日確認) ほか4件(記事末に一覧)

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建物の安全は自分では判定できない

先に線引きをします。建物そのものが住み続けられる状態かどうかは、自分では判定できません。地震後には自治体が応急危険度判定を行い、建物に「調査済(緑)」「要注意(黄)」「危険(赤)」の紙が貼られます。判定結果が出ている場合は、その指示に従ってください。

この記事で扱うのは、判定を待つ間や、判定の対象にならない範囲で自分で確認できることです。具体的には次の3つになります。

  1. 入ってよいかの直感的な危険サイン(明らかに傾いている、柱や壁に大きな亀裂がある)
  2. 火災につながる要因(電気・ガス・裸火)
  3. 屋内で動くときのけがの要因(ガラス片、落ちてくるもの)

明らかな異常があるときは無理に入らず、自治体や消防に相談してください。

入る前に外から見る4点

近づく前に、離れた位置から次を確認します。

ひとつでも当てはまるなら、入らずに判定を待つのが正解です。中の荷物より自分の身が優先されます。

避難時と同じく、頭と足元の保護は屋内に入るときも必要です。1

防災用の靴・スニーカーの選び方

入ってすぐ確認する:火の元と臭い

屋内に入ったら、荷物より先に火災の要因を確認します。消防白書は、大震災における出火原因についてこう書いています。2

つまり確認の中心は電気です。順番は次のとおりです。

  1. ガスの臭いがしないか: 臭いがあれば火気を使わず、電気のスイッチにも触れず、窓を開けて退出してからガス事業者へ連絡する
  2. ブレーカーの状態: 落ちている場合、すぐ上げない。先に3と4を確認する
  3. 家電のコードと差込口: 家具の下敷きになっていないか、コードが傷んでいないか、水をかぶっていないか
  4. ストーブ・こんろの周囲: 上に落下物が載っていないか、可燃物が近くにないか

3と4を確認しないままブレーカーを戻すと、傷んだ配線や倒れた家電に通電することになります。これが通電火災です。

通電火災を防ぐには

感震ブレーカーは後付けできるか

停電中の明かりは裸火を使わない

停電したまま自宅を確認する場合、ろうそくやマッチを使いたくなりますが、消防研究センターは次のように注意を促しています。3

散乱した室内は平常時と可燃物の位置が違います。明かりは電池式に統一してください。両手が空くヘッドライトなら、片づけながら確認できます。

地震後に裸火を使わない理由

屋内を見て回るときのチェック項目

安全が確認できたら、部屋ごとに次を見ます。

足元と頭上

家具・家電

水まわり

排水が確認できないうちは、トイレに水を流さないでください。マンションでは階下に影響が出ます。

マンションの排水管とトイレ使用再開の判断

次の揺れへの備え

余震で同じ家具が倒れます。固定が外れているものは、片づけと同時に留め直してください。4

家具転倒防止の突っ張り棒の使い方

片づける前に写真を撮る

見落としやすいのがこれです。片づけてしまうと、被害の記録が残りません。り災証明書の申請では被害の状況が判断材料になります。京都市は撮り方をこう案内しています。5

同市は、り災証明書の使いどころについても書いています。6

スマートフォンで構いません。全景4面 → 被害箇所の順で撮り、片づけはその後にしてください。

り災証明書の手続き

そのまま在宅避難するかを決める

確認の結果、住み続けられそうなら在宅避難に切り替えます。判断材料は建物だけではありません。

このどれかが厳しいなら、建物が無事でも避難所を選ぶ判断はあり得ます。

在宅避難に必要なものリスト

確認作業に要る道具

停電した屋内での確認は、明かりがないと始まりません。手に持つタイプだと片づけができないため、頭に着けられるものを1つ用意しておいてください。

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軽量ヘッドライト(防水・防災用)

こんな人に両手がふさがって作業できない

選ぶ理由軽量ヘッドライトで手を空ける

両手が空くと、家具を起こしながら足元を照らせます。裸火を使わずに済ませるための最初の1つです。

部屋全体を照らす明かりも別に用意しておくと、片づけの効率が変わります。

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乾電池式LEDランタン(防滴・防塵)

こんな人に停電で部屋が真っ暗になる

選ぶ理由電池式で長期保管に向く据置ランタン

乾電池式は充電の心配がないぶん、停電が長引く局面で扱いやすくなります。

まとめ

地震後の備え直しは地震のあとに見直す備えのチェックリストにまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 千葉県「避難のときの注意点」2026年9月1日確認

    ヘルメットや帽子で頭を保護靴はスニーカー(長靴は水が入ると動きにくいので避ける)
    ↩ 本文へ
  2. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    平成23年3月11日に発生した東日本大震災における本震による火災では、原因の特定されたもののうち過半数が電気に起因したものであった避難するときはブレーカーを落とす
    ↩ 本文へ
  3. 消防研究センター(総務省消防庁)「地震後の火災防止について(注意喚起)」2026年8月6日確認

    明かりや暖をとる目的で、屋内でろうそくなどの裸火は極力使用しないでください地震で物が散乱し、平常時には無い場所に燃えやすいものがあるなど、屋内はいつにも増して裸火から着火しやすい状況にあります
    ↩ 本文へ
  4. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    テレビは重心が高く、テレビ台ごと転倒することがあります。テレビ台も壁や床などに固定しましょう
    ↩ 本文へ
  5. 京都市「京都市防災ポータルサイト「り災証明書・被災証明書について」」2026年8月2日確認

    建物の全景写真(周囲4面)を撮ります被害を受けた部位について、その内容が明らかになるよう写真を撮ります写真の撮影日がわかるように撮影してください
    ↩ 本文へ
  6. 京都市「京都市防災ポータルサイト「り災証明書・被災証明書について」」2026年8月2日確認

    公的な被災者支援制度などを利用する際に、必要となる場合があります
    ↩ 本文へ