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地震後の火災は「揺れている最中」だけの問題ではない
消防研究センターは、地震後の火災防止についてこう注意を呼びかけています。1
停電から電気が復旧したとき、倒れた電気機器や、可燃物に接触したままの家電に通電することで火災につながるおそれがあります。感震ブレーカーは、一定以上の揺れを感知すると分電盤の電気を自動で遮断し、この通電時の出火リスクを下げるための機器です。
タイプ別の違いと工事の要否
- 分電盤タイプ: 分電盤自体に感震機能を組み込む、または後付けの感震ユニットを分電盤に設置するタイプ。電気工事士による設置工事が必要
- コンセントタイプ: 特定のコンセントに差し込むだけで使えるタイプ。工事不要で、賃貸でも導入しやすい。ただし遮断できるのはそのコンセント経由の機器に限られる
- 簡易タイプ(重り玉・バネ式など): ブレーカーのスイッチ部分に重りを取り付け、強い揺れでスイッチが落ちる仕組み。工事不要で安価だが、揺れの感知精度は他タイプより粗い
賃貸や、まず手軽に始めたい場合は工事不要のコンセントタイプ・簡易タイプから検討し、持ち家で本格的に導入するなら分電盤タイプを電気工事士に相談する、という順序で選ぶと判断しやすくなります。
工事不要で後付けできるタイプは、既存のブレーカーに外付けする形の製品が流通しています。
この種の後付け製品は、自宅の分電盤・ブレーカーの形状に取り付けられるかどうかが最初の関門です。メーカーが適合するブレーカーの型を公開していることが多いので、購入前に分電盤の扉を開けて型番を控え、適合表と照合してください。
取り付けたあとも、年に一度は動作を確かめることをおすすめします。重り玉やバネを使う簡易タイプは、ほこりの堆積や部品の劣化で作動しなくなっていても、平常時にはまず気づけないためです。
導入前に確認しておきたいこと
- 停電時に困る機器への影響: 医療機器など停電を避けたい機器がある場合、遮断の範囲・タイミングを事前に確認する
- オール電化住宅への影響: IHクッキングヒーターなど、電気が止まると使えなくなる設備がある場合は、代替の熱源を別途用意しておく
まとめ
- 感震ブレーカーは、地震後の通電時の出火リスクを下げる機器
- 分電盤タイプは工事が必要、コンセントタイプ・簡易タイプは工事不要で賃貸でも導入しやすい
- 停電時に困る機器がないか、導入前に確認しておく
住宅火災全般への備えは住宅用消火器の選び方、備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
消防研究センター(総務省消防庁)「地震後の火災防止について」2026年8月6日確認
↩ 本文へ地震で物が散乱し、平常時には無い場所に燃えやすいものがあるなど、屋内はいつにも増して裸火から着火しやすい状況にあります
万が一着火した場合には、避難や消火が通常の火災より困難です