災害別

罹災証明書の申請手順|片付ける前に写真を撮る理由

根拠: 神戸市「罹災証明書・罹災届出証明の発行(火災を除く)」(2026年8月2日確認) ほか1件(記事末に一覧)

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片付けを始める前に、写真だけは撮っておく

被災したあと、多くの人が最初にするのは片付けです。ところが手続きの側から見ると、片付けは証拠を消す作業でもあります。被害の程度を証明する罹災証明書は、現地の調査結果に基づいて交付されるためです。1

安全が確保できてからで構いませんが、片付けや修理に手を付ける前に撮るという順番だけは崩さないようにします。

何を撮るか

京都市は撮影すべき対象を具体的に挙げています。2

整理すると次の3種類です。

撮るもの目的
建物の全景(周囲4面)どの建物か、全体としてどう壊れたかを示す
表札その建物が申請者の住家であることを示す
被害箇所の寄り損傷の内容と範囲を示す

スマホで撮る場合、撮影日時は自動で記録されますが、日付が分かる形で撮るという案内に沿うなら、当日の新聞や日付表示のある画面を一緒に写す方法もあります。

罹災証明書とは何を証明する書類か

罹災証明書は、自然災害で住家が受けた被害の程度を市区町村が証明する書類です。

被害の程度は損害割合で区分されます。

区分損害割合
全壊50%以上
大規模半壊40%以上50%未満
中規模半壊30%以上40%未満
半壊20%以上30%未満
準半壊10%以上20%未満
一部損壊10%未満

出典: 京都市防災ポータルサイト(同上)

区分が1段階変わると受けられる支援が変わるため、調査の根拠となる写真と記録が効いてきます。

申請から交付までの流れ

  1. 市区町村の窓口(または電子申請)に申請する
  2. 職員が住家の被害認定調査を行う
  3. 調査結果に基づいて罹災証明書が交付される

京都市では区役所・支所の窓口に加えてマイナポータルからの電子申請にも対応しています。被害が軽微な場合は、調査を待たずに済ませる方法もあります。

申請の期限にも注意が必要です。

**申請先・期限・様式は市区町村ごとに異なります。**平時に自分の住む自治体のページを一度開いて、窓口の部署名だけ確認しておくと、被災後に迷いません。

民間の保険金請求には基本的に使わない

よくある誤解として、保険金の請求に罹災証明書が要ると考えられている点があります。

民間の火災保険・地震保険は保険会社の側で損害を調査します。罹災証明書が必要になるのは、被災者生活再建支援金や応急仮設住宅など、公的な支援制度を使うときです。

ただし、片付け前に撮った写真そのものは保険会社への説明にも使えます。撮影は「行政向け」と分けずに、まとめて残しておくのが結果的に無駄になりません。

地震保険は必要か|火災保険では地震の火災が補償されない仕組みから考える

まとめ

被災直後に何から動くかは大きな地震のニュースのあとに、家の備えを見直すチェックリスト、在宅で過ごす前提の備えは在宅避難で必要なものリストにまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 神戸市「罹災証明書・罹災届出証明の発行(火災を除く)」2026年8月2日確認

    被害状況を確認できる写真を早めに撮影しておくようお願いします
    ↩ 本文へ
  2. 京都市防災ポータルサイト「り災証明書・被災証明書について」2026年8月2日確認

    建物の全景写真(周囲4面)を撮ります表札の写真を撮ります(掲げている場合)被害を受けた部位について、その内容が明らかになるよう写真を撮ります写真の撮影日がわかるように撮影してください
    ↩ 本文へ