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眼鏡を失うと、備えの全部が使えなくなる
内閣府の防災コラムに、想像しやすい設定が置かれています。1
備蓄も持ち出し袋も、見えていることを前提に組んであります。見えなければ、ラベルも取扱説明書も読めず、ガラスの散らばった床も分かりません。23
自治体のリストにも載っている
非常持ち出し品の標準的なリストには、視力矯正具が入っています。4
東京都も、常に携帯する物として挙げています。5
薬と同じ扱いです。本人にしか用意できず、代わりが利かないという点で共通しています。
置き場所は3か所に分ける
持ち出し袋に1本入れて終わり、にはしません。眼鏡を失う場面は、持ち出し袋を取りに行く前だからです。
| 置き場所 | 入れるもの | 目的 |
|---|---|---|
| 枕元(固定した箱・ケース) | 普段使いの1本、または古い1本 | 揺れた直後に手で探して掛ける |
| 持ち出し袋 | 予備の眼鏡1本 | 避難先で使う |
| 職場・車 | 古い眼鏡1本 | 外出中に被災したとき |
枕元は「置く」ではなく「固定する」のが肝心です。浅い箱を両面テープで棚に留める、ひも付きケースをベッド脇に掛けるなど、揺れても同じ位置にある状態にします。
度数が古い眼鏡でも、捨てずに回す
買い替えた古い眼鏡は、予備として最も現実的です。度数が今と違っても、見えないよりはるかにましです。新しく買い足す前に、家の中の古い眼鏡を集めるところから始めます。
処方の記録も一緒にしておくと、避難先で作り直す場合に早くなります。
- 眼鏡の処方箋、または眼鏡店の購入控えを撮影する
- コンタクトの度数(BC・DIA含む)を撮影する
- 画像をスマートフォンと、クラウド側の両方に置く
コンタクトレンズは「使い捨て」に寄せる
断水中はレンズの手入れができません。手指を洗えない状態でレンズを触るのは避けたいところです。6
節水下では、洗面に使える水はコップ数杯です。したがって備えの方針はこうなります。
- 災害時は眼鏡を基本にする
- コンタクトを使うなら1日使い捨てを予備に入れる
- 保存液は洗浄用途に足りるだけ持たない前提で組む
断水中の衛生の回し方は断水中の体の拭き方と服、歯磨きは断水中の歯磨きのやり方にまとめています。
一緒に入れておくもの
眼鏡だけあっても、壊れると終わります。同じポーチに次を入れます。
- 眼鏡ケース(硬い型)
- 眼鏡バンド(ずれ落ち防止)
- 眼鏡拭き
- 予備のねじ・簡易修理キット
- 度数を写した紙(スマホが使えない場合用)
ケースだけは、柔らかい布製ではなく硬いハードケースにします。リュックの中では他の荷物に押されるため、布のケースだとフレームが曲がって使えなくなります。予備の眼鏡は「壊れたときの代わり」なので、そこが壊れると意味がありません。
薬とお薬手帳も同じポーチに入れると、持ち出しが1つで済みます。薬の日数の考え方は持病の薬は何日分備えるかにまとめています。
家族分をまとめて棚卸しする
視力矯正具は家族ごとに違うので、一覧にしないと抜けます。
- 誰が、どの度数で、予備が何本あるか
- 予備がない人は誰か
- 高齢の家族の老眼鏡・補聴器の予備はあるか
高齢の親の備えは高齢の親の防災、持ち出し袋の中身全体は防災リュックの中身、女性向けの構成は女性の防災バッグを参照してください。
まとめ
- 眼鏡やコンタクトを失うと、備蓄も持ち出し袋も使えなくなる
- 自治体の持ち出し品リストにも「予備メガネ・コンタクトレンズ等」が入っている
- 置き場所は枕元・持ち出し袋・職場や車の3か所に分ける
- 枕元は「置く」ではなく「固定する」
- 古い眼鏡を捨てずに予備に回すのがいちばん早い
- 断水中は眼鏡を基本にし、コンタクトは1日使い捨てを予備に
- 度数の記録を画像で残す
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
内閣府「広報ぼうさい「間違いだらけの防災対策 第4回」」2026年8月8日確認
↩ 本文へその眼鏡やコンタクトレンズが揺れのなかで紛失し、被災屋内の中でスペアが見つからない。
内閣府「広報ぼうさい「間違いだらけの防災対策 第4回」」2026年8月8日確認
↩ 本文へ健常者である私たちも、災害時には簡単に災害弱者や災害時要援護者になってしまうのです。
内閣府「広報ぼうさい「間違いだらけの防災対策 第4回」」2026年8月8日確認
↩ 本文へ災害時に、より困難な状況におかれたり、他からの支援を得ないと生活の継続が厳しい状況になる人たちを、災害弱者とか、災害時要援護者といいます。
大阪府「備蓄品や非常持ち出し品などの準備」2026年8月11日確認
↩ 本文へ□予備メガネ・コンタクトレンズ等 □お薬手帳 □義歯
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ常に携帯する物として常備薬・お薬手帳、老眼鏡・入れ歯・補聴器、口腔ケア用品、健康保険証のコピーなどが挙げられている
東京都水道局「節水にご協力を」2026年8月2日確認
↩ 本文へ歯磨きは水を流しっぱなしにしない。コップに汲んで口をゆすぐ