持ち出し装備

防災ゴーグルの選び方|火山灰・粉じん・飛来物から目を守る

根拠: 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)(令和7年3月)」(2026年8月21日確認) ほか5件(記事末に一覧)

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防災グッズのリストでゴーグルは後回しになりがちです。ただ、火山灰が降る状況では屋外に出るなら着ける前提の装備として扱われています。ここでは何のために要るのかを先に確認し、そのうえで選び方を3点に絞ります。

降灰時は「マスクとゴーグル」で1組

国のガイドラインでは、屋外行動時の装備として並べて示されています。12

灰が目に入ったときに何が起きるかも、気象庁の階級表に書かれています。34

マスク側の選び方は火山灰用マスクの選び方にまとめました。灰の掃除をする場面でも同じ装備が要ります。手順は火山灰の掃除方法を参照してください。

その前に「出ない」判断がある

装備をそろえる話の前に、原則は屋内にとどまることです。56

ゴーグルは「出なくて済む状況で出るための道具」ではありません。出ざるを得ない場面と、灰が積もったあとの片付けのための装備です。

選ぶときに見る3点

見るところ判断の基準
密閉性顔との間に隙間ができないか。スキーゴーグル型か、作業用の密閉型か
メガネ併用眼鏡の上から掛けられるサイズか(オーバーグラス対応か)
曇りにくさ通気口や曇り止め加工があるか

1. 密閉性 — 隙間があると意味が薄れる

粉じん対策としてのゴーグルは、顔に密着して隙間をなくすことが役割です。目の周りを覆うタイプでも、鼻の脇に隙間が残る形では細かい灰が入ります。作業用として売られている防じん用の保護めがねには規格(JIS T 8147)があり、パッケージや商品説明に適合の記載があるものを選ぶと判断が早くなります。

用途が飛来物対策(ガラス片・破片)寄りなら、耐衝撃をうたうものを選びます。割れた窓の片付けの手順は窓ガラスが割れたときの応急処置にまとめました。

2. メガネの人は「上から掛けられるか」を先に見る

眼鏡を外してゴーグルだけ着けると、視界が確保できません。眼鏡の上から掛けられるサイズかどうかで、選べる製品はかなり絞られます。

眼鏡やコンタクトそのものの備えも先に必要です。78

予備の置き方は防災用の予備メガネ・コンタクトに整理しました。

コンタクトのまま粉じんの中に出るのは避けたい場面です。異常を感じた場合の対応も決まっています。9

普段コンタクトの人は、灰が降る状況では眼鏡に切り替えられるようにしておきます。だからこそ「眼鏡の上から掛けられるゴーグル」が要ります。

3. 曇りにくさ — マスクと同時に着けると曇る

マスクとゴーグルを同時に着けると、呼気でレンズが曇ります。通気口のあるタイプか、曇り止め加工のあるものを選びます。視界が悪いこと自体が危険につながります。10

ただし通気口が大きいほど灰は入りやすくなります。掃除など粉じんが濃い作業では密閉型、移動中心なら通気型、と使い分けるのが現実的です。

火山以外に効く場面

火山灰は用途がはっきりしているぶん分かりやすいのですが、ゴーグルが要る場面はほかにもあります。

火災時の煙への備えは防煙マスクの選び方にまとめました。片付け作業では手の保護も同時に要ります。手袋の選び方は防災用手袋の選び方を参照してください。

どこに置くか

ゴーグルは持ち出し袋に入れる物と、自宅の片付け用に置く物で置き場所が変わります。

  1. 持ち出し袋 — 折りたためる薄型を1つ。詰め方は防災リュックの中身にまとめました
  2. 玄関・物置 — 片付け作業用の密閉型。マスク・手袋とまとめて1袋にしておく

頭部の保護と組で考える場合は防災ヘルメットと防災ずきんの違い、折りたたみ式の選び方は折りたたみ防災ヘルメットに整理しました。

まとめ

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)(令和7年3月)」2026年8月21日確認

    健康被害防止のため、屋外での行動時にはゴーグル及びマスクの着用
    ↩ 本文へ
  2. 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策検討会(第2回)資料2-4 火山灰の処理」2026年9月1日確認

    防塵マスクやゴーグルを着用するなど、粉じん対策を行うこと
    ↩ 本文へ
  3. 気象庁「降灰予報で使用する降灰量階級表」2026年8月21日確認

    目に入ったときは痛みを伴う
    ↩ 本文へ
  4. 気象庁「降灰予報で使用する降灰量階級表」2026年8月21日確認

    慢性の喘息や慢性閉塞性肺疾患(肺気腫など)が悪化し健康な人でも目・鼻・のど・呼吸器などの異常を訴える人が出始める
    ↩ 本文へ
  5. 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)(令和7年3月)」2026年8月21日確認

    できる限り降灰域内に留まって自宅等で生活を継続することが基本。
    ↩ 本文へ
  6. 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)(令和7年3月)」2026年8月21日確認

    降灰中で視界が低下する等により屋外での行動が危険を伴う場合は、基本的に自宅等の屋内へとどまる。
    ↩ 本文へ
  7. 内閣府「広報ぼうさい「間違いだらけの防災対策 第4回」」2026年8月8日確認

    その眼鏡やコンタクトレンズが揺れのなかで紛失し、被災屋内の中でスペアが見つからない。
    ↩ 本文へ
  8. 大阪府「備蓄品や非常持ち出し品などの準備」2026年8月11日確認

    □予備メガネ・コンタクトレンズ等 □お薬手帳 □義歯
    ↩ 本文へ
  9. 消費者庁「コンタクトレンズによる眼障害について-カラーでも必ず眼科を受診し、異常があればすぐに使用中止を-」2026年8月13日確認

    目の充血や異物感、痛み、まぶしさ、かゆみなどの異常を感じたら、すぐにレンズを目から外し、直ちに眼科医に相談しましょう
    ↩ 本文へ
  10. 気象庁「降灰予報で使用する降灰量階級表」2026年8月21日確認

    降ってくる火山灰や積もった火山灰をまきあげて視界不良となり、通行規制や速度制限等の影響が生じる
    ↩ 本文へ