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目安は7〜10日分、お薬手帳とセット
持病がある人の備蓄で、食料や水より先に決めておきたいのが薬です。1
ポイントは2つあります。7〜10日分という日数と、お薬手帳とセットという点です。
食料の3日分〜1週間分より長めなのは、薬は代替が利かず、受診と処方の再開までに時間がかかるためです。
なぜ手帳が要るのか
薬だけを持ち出せても、避難先で「何を飲んでいるか」を正確に伝えられなければ、再処方は進みません。手帳があれば、薬の名前・量・飲み方がそのまま伝わります。
同じ資料では、常に携帯する物として次が挙げられています。2
薬と一緒に、眼鏡・入れ歯・補聴器・健康保険証のコピーまで含めて1つの単位として考えます。これらは避難所の支援物資では代替できません。
具体的な備え方
1. 手帳は「原本」以外の形も用意する
原本は持ち出せないことがあります。次のどれかを重ねておくと、失っても情報が残ります。
- スマートフォンで手帳のページを撮影しておく(電子版のアプリでも可)
- コピーを1部、非常持ち出し袋に入れておく
- 家族の誰かがコピーを持つ(離れて暮らす親の分も同じ)
紙とデータの両方にしておくのは、停電でスマートフォンが使えない場合と、荷物ごと失う場合の両方に備えるためです。
2. 薬は「今使っている分」から回す
新しく7〜10日分を買い足すのではなく、受け取った薬を早めに飲み始めて、手元の残りを常に厚くしておく運用にすると、期限切れが出ません。食品のローリングストックと同じ考え方です(ローリングストックのやり方)。
かかりつけ医や薬局に、災害時の備えとして日数を確保したい旨を相談しておくと、処方の出し方で調整できる場合があります。
3. 置き場所は寝室と持ち出し袋の2か所
薬を1か所にまとめると、その部屋に入れないときに取れなくなります。
- 寝室の枕元:数日分と手帳のコピー
- 非常持ち出し袋:残りと保険証のコピー
分散して置く考え方は備蓄の分散収納にまとめています。
4. 冷蔵が必要な薬は別扱いにする
要冷蔵の薬がある場合、停電でその条件が崩れます。保冷剤やクーラーボックスの用意と、停電時の扱いをかかりつけの医療機関に確認しておいてください。自己判断で扱いを変えないことが前提です。
濡れ・紛失から守る
手帳のコピーや保険証のコピーは、紙のまま袋に入れておくと、雨や浸水で読めなくなります。まとめて1つのケースに入れておくと、持ち出しも早くなります。
貴重品類は持ち出しの第一カテゴリに位置づけられています。34
食事制限がある場合も同じ枠で考える
慢性疾患やアレルギーで食事の制限がある場合、支援物資が合わないことがあります。5
薬と同じで、自分の分は自分で用意しておくのが前提になります。アレルギー対応の備蓄はアレルギー対応の非常食にまとめています。
まとめ
- 薬は7〜10日分。お薬手帳とセットで持ち出せる状態にする
- 眼鏡・入れ歯・補聴器・保険証のコピーまで含めて1単位で考える
- 手帳は原本のほかに、写真とコピーの二重化をしておく
- 新しく買い足すのではなく、処方を早めに回して残りを厚く保つ
- 置き場所は寝室と持ち出し袋の2か所に分ける
- 要冷蔵の薬は停電時の扱いを事前に医療機関へ確認する
- 食事制限がある場合の食品も、自分で用意する前提で備える
高齢の家族の備えは離れて暮らす親の防災、介護が必要な場合は介護が必要な家族の防災を参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ薬を服用している場合は、発災時にすぐに持ち出せるように。7〜10日分の薬とお薬手帳はマストです
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ常に携帯する物として常備薬・お薬手帳、老眼鏡・入れ歯・補聴器、口腔ケア用品、健康保険証のコピーなどが挙げられている
総務省消防庁「非常用持出品チェックシート」2026年8月11日確認
↩ 本文へ非常用持出品は貴重品類・避難用具・生活用品・救急用具・非常食品・衣料品・感染症対策物品・その他の8カテゴリで構成されている
総務省消防庁「非常用持出品チェックシート」2026年8月11日確認
↩ 本文へ避難するときにまず持ち出すべきものです。非常用持出袋に入れ玄関など持ち出しやすい場所に置いておきましょう
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(ガイドブック一覧)」2026年9月1日確認
↩ 本文へ乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報、災害時における食事の注意点などをとりまとめた