断水・衛生

保冷剤がないときの代用と作り方|断水・停電の夏をしのぐ手順

根拠: 厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら 応急処置」(2026年8月8日確認) ほか5件(記事末に一覧)

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停電した瞬間、保冷剤は「減っていく資源」になる

夏の停電では、冷凍庫の保冷剤が最初に溶けます。しかも同時に、暑さ対策として保冷剤がいちばん必要になる時間帯が来ます。

まず押さえるのは、体を冷やす目的なら当てる場所が決まっているという点です。1

体全体を冷やそうとすると保冷剤が何個あっても足りません。首・脇の下・足の付け根の3か所に絞ると、少ない数で回せます。23

体調が悪い人が出たときは、冷やすことと水分をとることを同時に進めます。

代用品:身近なもので作れる4つ

1. 凍らせたペットボトル

停電前に冷凍庫にあった水のペットボトルが、そのまま保冷剤になります。溶けたら飲めるのが利点です。タオルで包んで首や脇に当て、溶けたら中身を飲みます。冷やす用と飲む用を兼ねられるのはこれだけです。

断水を伴う場合、飲める水を凍らせておく意味は大きくなります。くみ置きの方法は水道水の備蓄のやり方にまとめています。

2. 濡らしたタオル

水があるなら、濡らして絞ったタオルを首に当て、うちわや扇風機で風を送ります。蒸発するときに熱を奪うので、氷がなくても体温は下がります。断水中は、この用途に使う水の配分を先に決めておきます。4

飲む水と体を拭く水の分け方は断水中の体の拭き方と服を参照してください。

3. 冷凍していた食品

冷凍の肉や野菜は、袋のまま保冷剤として使えます。溶けたものから先に食べる順番になるので、冷やす用途と食べる順番が自動的にそろいます

4. 高吸水性ポリマーで作る簡易保冷剤

紙おむつや簡易トイレの凝固剤に使われている高吸水性ポリマーは、水を吸わせてから凍らせると保冷剤になります。停電中は凍らせられないので、これは停電前に作るものです。凝固剤の在庫を保冷用に回す判断は、トイレの必要数を確保してからにします。必要数の考え方は簡易トイレは何回分必要かにまとめています。

買って備えるなら、性質の違う2つを持つ

代用品はどれも「停電前に冷凍庫に何があったか」に左右されます。ここを買い足しで埋めるなら、冷凍庫に入れておくものと、冷凍庫がいらないものを分けて持つのが要点です。前者は溶けきるまでの時間で選び、後者は常温のまま置けるかで選びます。

種類置き場所停電が始まってから
長時間タイプの保冷剤冷凍庫(平時から入れておく)溶けるまでの持ち時間を稼ぐ
瞬間冷却剤常温の棚・防災リュック叩いた時点で冷える。凍らせる必要がない
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業務用保冷剤 500g(長時間タイプ)

こんな人に停電すると家の保冷剤が数時間で溶けてしまう

選ぶ理由1個が大きく、溶けきるまでの時間が長い。冷凍庫に入れておく分をこれで底上げする

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瞬間冷却剤 叩いて使うタイプ 5袋入×2個

こんな人に停電中は冷凍庫が使えず、新しく凍らせることができない

選ぶ理由冷凍庫がいらない。常温で置いておき、必要になった時点で叩いて使う

瞬間冷却剤は1回使い切りなので、当てる場所を首・脇の下・足の付け根に絞る前提で数を決めます。

冷凍庫の中身は「まとめる」と長くもつ

保冷剤を作る以前に、いま冷凍庫にあるものを長持ちさせる手順があります。5

そして扉を開けないことが効きます。67

保冷剤を取り出すために何度も開けると、庫内全体の温度が上がります。最初に必要な分をまとめて出し、そのあとは閉めきるのが正しい順番です。停電時の冷蔵庫の扱いは停電で冷蔵庫は何時間もつかにまとめています。

高齢の家族がいる家庭で先に決めておくこと

本人の申告を待つと遅れます。停電が続く夏は、時刻を決めて配るほうが確実です。持病がある場合の水分量は主治医の指示が優先されます。8910

手順のまとめ(停電したらこの順)

停電したときに冷やすための4つの手順 冷凍庫からその日に使う保冷剤と食品をまとめて出し、冷凍品を冷蔵庫の上段へ移して以後は開けず、冷やす場所を首・脇の下・足の付け根に絞り、凍ったペットボトルは溶けたら飲む手順。 1 まとめて出す 冷凍庫から、その日に使う 保冷剤と食品を まとめて出す 2 上段へ移す 冷凍品を冷蔵庫の上段へ 移し、以後は開けない 3 場所を絞る 冷やす場所を 首・脇の下・足の付け根に 絞る 4 溶けたら飲む 凍ったペットボトルは、 溶けたら飲む
停電時に冷やす物と場所を絞る4つの手順
  1. 冷凍庫から、その日に使う保冷剤と食品をまとめて出す
  2. 冷凍品を冷蔵庫の上段へ移し、以後は開けない
  3. 冷やす場所を首・脇の下・足の付け根に絞る
  4. 凍ったペットボトルは、溶けたら飲む
  5. 水があるなら濡れタオル+風で代用する
  6. 時刻を決めて水分を配る

まとめ

夏の停電全般の対策は夏の防災と暑さ対策、断水中の水の使い方は断水時の節水と水の使い方にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら 応急処置」2026年8月8日確認

    衣服をゆるめ、からだを冷やす (特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
    ↩ 本文へ
  2. 厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら 応急処置」2026年8月8日確認

    エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
    ↩ 本文へ
  3. 厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら 応急処置」2026年8月8日確認

    経口補水液などを補給する
    ↩ 本文へ
  4. 東京都水道局「くみ置く際の留意事項」2026年7月24日確認

    くみ置いた水道水の保存期間は常温で3日間、冷蔵庫で10日間が目安
    ↩ 本文へ
  5. 警視庁「停電で冷蔵庫が止まったときは」2026年8月2日確認

    冷凍庫にあるものを冷蔵庫の上の段に移動して、冷蔵庫の下の段に冷やしたい食品を移せば、その冷気で下の段の食品をしばらく保冷することができます
    ↩ 本文へ
  6. 君津市「停電への備えと停電時に家庭で気をつけること」2026年8月2日確認

    停電中は冷蔵庫・冷凍庫の温度が上がりやすくなります。食品の傷みを防ぐため、必要以上に扉を開け閉めしないようにしてください
    ↩ 本文へ
  7. 名張市「停電時の対処法について」2026年8月2日確認

    冷蔵庫は開閉しなければ2〜3時間は冷気が保持されます
    ↩ 本文へ
  8. 環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認

    加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります
    ↩ 本文へ
  9. 環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認

    のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給しましょう
    ↩ 本文へ
  10. 環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認

    水分や塩分の摂取量はかかりつけ医の指示に従いましょう
    ↩ 本文へ