断水・衛生

断水中の節水|運んできた水を減らさないための使い方の順番

根拠: 東京都水道局「災害時に水を配る場所〜災害時給水ステーション〜」(2026年8月6日確認) ほか2件(記事末に一覧)

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断水中は「使える水の総量」が先に決まっている

備蓄を何リットル用意するかは事前に決められますが、断水が始まったあとは話が変わります。手元にあるのは備蓄した分と、給水所から運べた分だけです。1

給水で配られるのは飲む分が基準です。洗い物や洗濯に回す水は、原則として自分で確保した分から出すことになります。だからこそ、断水中は「増やす」より「減らす」ほうが効きます。

台所: 洗う前に拭く

東京都水道局は平時の節水として、用途別の方法を挙げています。

断水中はこれをさらに進めて、そもそも洗わない方向に振ります。

平時の節水断水中の置き換え
食器の汚れを拭いてから洗う皿にラップやポリ袋をかけて使い、使用後は外して捨てる
米を研ぐ水を減らす無洗米・水を使わない主食に切り替える
鍋を洗う湯せんで温める袋調理にして鍋を汚さない

ラップ・紙皿・キッチンペーパー・ポリ袋は、断水中は消耗が早い品目です。備蓄の中で見落とされやすいので、食品と同じ棚に一緒に置いておくと切らしにくくなります。

火も水も使わずに食べられるものを組み合わせると、洗い物そのものが発生しません。

火を使わない非常食のおすすめ|ボンベ切れ・断水でも食べられる備蓄食品

体を清潔に保つ側は「水を使わない用品」に置き換える

歯磨きと入浴は、水の使用量が大きい割に代替手段がはっきりしている分野です。

断水中はコップ1杯すら惜しいので、歯磨きシートや洗口液に置き換えます。

置き換える用品は、水が要らないと明記されているものを選びます。「少量の水で使える」と書かれた製品は、断水中はその少量が確保できません。口の中と体の2系統を、それぞれ1つずつ用意しておけば足ります。

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防災用歯磨きセット(ハミガキシート・ミニ歯ブラシ・フロス 1人3日分)

こんな人に断水で口をゆすげない日に何を使えばいいか決まっていない

選ぶ理由水がいらないシートと歯ブラシが1人3日分でまとまっている。リュックに入れる単位がそのまま揃う

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防災用ウェットタオル 大判・厚手 個包装(5年保存)

こんな人に断水で風呂に入れず、1枚で背中まで拭ける大きさのシートが欲しい

選ぶ理由大判・厚手で1枚あたりに拭ける面が広い。個包装で乾きにくく、開けた分だけ使える

この2つを備えておくと、下の優先順位表でいう3と4の水がまるごと不要になります。

断水中の歯磨き|水が使えないときのやり方

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風呂の残り湯は「洗濯と掃除」に回せる

平時の節水として案内されている再利用は、断水中にそのまま生きます。

台風が近づいているときのように事前に時間があるなら、浴槽に水を張っておくと、この再利用分をまるごと確保できます。飲用には使えませんが、掃除や手洗い、後述の排水用途には足ります。

台風への備えリスト|直前でも間に合うことと、事前にしか準備できないこと

貯めた水をトイレに流す前に確認すること

浴槽に水があると、トイレに流したくなります。ここは条件付きです。

排水管の無事が確認できるまでは流さないのが原則です。溜めた水は流す用ではなく、洗濯や掃除に回します。

断水中のトイレはバケツで流していい?流す前に確認すること

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用途別の優先順位

水が限られた状態では、次の順に割り当てると破綻しにくくなります。

優先度用途代替手段の有無
1飲む・薬を飲むなし。ここは削らない
2調理(戻す・薄める)水を使わない食品に置き換えれば削れる
3手や口の衛生ウェットティッシュ・歯磨きシートで代替できる
4体を拭くからだふきシートで代替できる
5洗い物・洗濯・掃除ラップ・使い捨て・残り湯で代替できる
6トイレを流す携帯トイレで代替する(排水管の確認前は流さない)

下から順に代替手段があるため、削る作業は下から上に向けて行うのが手順です。

必要な備蓄量は備蓄量計算ツールで確認できます。

まとめ

断水を含めた在宅避難全体の備えは在宅避難で必要なものリスト、水の量そのものは水の備蓄は何リットル必要?にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 東京都水道局「災害時に水を配る場所〜災害時給水ステーション〜」2026年8月6日確認

    震災時は、成人が1日に必要な飲料水の量である3リットルを目安として給水します
    ↩ 本文へ