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汲み置きは「買わずに今すぐできる」備え
水の備蓄というと保存水を買うイメージが強いですが、水道水をそのまま容器に汲んでおく「汲み置き」も備えの一つです。台風接近が分かってからでも間に合う、追加の備えとして位置づけられます。ただし保存できる日数が短いため、やり方と限界を正しく知っておく必要があります。
保存できる日数の目安
東京都水道局は、汲み置いた水道水の保存期間について次の目安を示しています。1
長期保存水のように5年・10年は持ちません。汲み置きは短期の上積みであり、長期保存水の代わりにはならないという前提で使います。
やり方
- 清潔な容器を用意する: ペットボトルなど飲料用に使われていた容器を使う
- 口元までいっぱいに満たす: 東京都水道局の案内に沿って、空気の隙間を作らないよう容器の口元まで水を入れる
- そのままの水道水を使う: 浄水器を通したり沸かしたりしない。東京都水道局は「浄水器を通したり、沸かしたりすると、消毒用の塩素が除去されてしまいます」としています
- 日付を書いておく: 汲んだ日をラベルや油性ペンで容器に書いておくと、常温3日・冷蔵10日の目安を過ぎていないか判断しやすくなります
- 期限が来たら生活用水に回す: 飲用に使わず、トイレや洗い物などの生活用水として使い切る
どんな場面で使うか
台風の接近など、事前に数日の猶予がある災害では、直前の上積みとして有効です。台風接近時にやるべきことの全体像は別記事で時系列に整理しています。
→ 台風への備えリスト|直前でも間に合うことと、事前にしか準備できないこと
基本の備蓄量は別に計算する
汲み置きはあくまで補助的な備えです。1人1日3リットルを基準にした必要量の計算方法と、長期保存水・ローリングストックの入れ替え方法は別記事で解説しています。
→ 水の備蓄は何リットル必要?置き場所の作り方と入れ替えのやり方
家族の人数や備蓄日数を変えて必要量を計算したい場合は、ツールでその場で数値を出せます。
長期保存水は5年・10年タイプを基本の備蓄として持ちつつ、給水所へ水を取りに行く場合は運搬用の容器も必要になります。容器は満水にしたときの重さで選んでください。20Lタイプは水を入れると約20kgになるため、階段や距離がある場合は小さめのものを複数持つほうが現実的です。
まとめ
- 汲み置きの保存期間は常温3日・冷蔵10日が目安。長期保存水の代わりにはならない
- 容器の口元まで満たし、浄水器や煮沸を通さずそのままの水道水を使う
- 日付を書いておき、期限を過ぎたら生活用水に回す
備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
東京都水道局「くみ置く際の留意事項」2026年7月24日確認
↩ 本文へくみ置いた水道水の保存期間は常温で3日間、冷蔵庫で10日間が目安