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順番を間違えると、けがをするか記録を失う
窓が割れると、まず塞ぎたくなります。しかし先に塞ぐと、破片を踏み、被害の記録も残りません。順番は次のとおりです。
- 人を遠ざける(子ども・ペットを別の部屋へ)
- 身を守る格好にする(手袋・底の硬い靴・長袖)
- 写真を撮る(片づける前)
- 大きな破片を取り除く
- 開口部を塞ぐ
- 細かい破片を片づける
3を飛ばしがちですが、後から取り戻せません。
身を守る格好にしてから触る
割れたガラスの片づけは、装備がすべてです。
- 手袋: 軍手より、手のひらにゴムやレザーが付いた作業用が向く
- 靴: 底の硬いスニーカーか、踏み抜き防止インソールを入れたもの。スリッパは踏み抜く
- 服: 長袖・長ズボン。腕を切りやすい
- 目: 割れた面を割るときは、破片が跳ねる。眼鏡かゴーグルがあるとよい
素足・サンダルで近づかないでください。飛散した破片は、割れた窓から数メートル離れた場所まで飛びます。
片づける前に写真を撮る
保険や公的支援の手続きでは、被害の状況が判断材料になります。京都市は撮り方をこう案内しています。1
同市は、保険と公的支援での扱いの違いにも触れています。2
保険会社へは別途、写真と状況の説明を求められます。割れた窓の全体、破損部分の寄り、室内側の状況の3枚を撮っておけば足りることが多いものです。賃貸の場合は、この時点で管理会社にも連絡してください。
段ボールと養生テープで塞ぐ手順
材料は段ボール、養生テープ、ポリ袋(ゴミ用)、ほうきとちり取りです。
手順
- サッシに残ったガラスを外す: 手袋をして、上から下へ抜き取る。無理に力を入れず、動かないものは残す
- サッシの溝の破片を取る: 溝に残った破片は、後で手を切る原因になる。ガムテープを貼って剥がすと取れる
- 段ボールを開口部より一回り大きく切る: 窓枠の内側ではなく、枠に重ねる形で当てる
- 室内側から当てて、四辺を養生テープで留める: 風で押される側が室内なので、室内側から当てると外れにくい
- 雨が吹き込む場合は、外側にポリ袋を切り開いて重ねる: 段ボールは濡れると強度が落ちる
- テープは枠の側に貼る: ガラス面や壁紙に直接貼ると、剥がすときに傷める
養生テープを選ぶのは、粘着が弱く剥がしやすいためです。ガムテープや布テープは強く留まりますが、剥がすときにサッシの塗装や壁紙を持っていきます。応急処置は数日〜数週間続くことがあるので、剥がしやすさを優先してください。
強風が続いている間は、塞ぐ作業自体を後回しにする判断もあります。台風の最中にベランダ側の窓を塞ごうとすると、風にあおられて危険です。風が弱まるまで、その部屋を閉め切って近づかないほうが安全です。
細かい破片の片づけ
大きな破片を取ったあとが本番です。
- ほうきで掃く: 掃除機は破片でホースやフィルターを傷めることがある
- 粘着ローラー・ガムテープ: 細かい粒はこれが確実。カーペットは念入りに
- 新聞紙を湿らせて拭く: 目に見えない粉状の破片を絡め取れる。断水中は湿らせる水を最小限に
- 捨て方: 厚紙や新聞紙で包み、袋に「ガラス」と書く。回収する人のけがを防ぐ
数日は同じ場所から破片が出てきます。その部屋では当分スリッパを履くようにしてください。
次に割らせないための備え
応急処置が済んだら、再発防止に移ります。気象庁は台風への備えをこう示しています。3
窓が割れる原因は、風圧そのものより飛んできた物の衝突であることが多いものです。つまり対策は窓側だけでなく、ベランダや庭に置いたものの側にもあります。4
窓の補強としては、飛散防止フィルムを貼っておく方法があります。割れること自体は防げませんが、破片の飛び散り方が変わります。
手元に置いておくもの
養生テープは、応急処置以外にも家具の仮留めや荷物のまとめに使えます。台風シーズン前にまとめて買っておくと、直前に品切れで探すことがありません。
まとめ買いしておくと、複数の窓を同時に処置する場面でも足ります。使い切らなくても劣化しにくく、置いておける道具です。
破片の上を歩く前提なら、底の丈夫な履き物を室内用に用意しておくと安心です。
寝室の枕元に置いておくと、夜中に窓が割れたときそのまま履いて動けます。
まとめ
- 順番は、人を遠ざける → 装備 → 写真 → 大きな破片 → 塞ぐ → 細かい破片
- 片づける前に撮る。撮影日が分かるようにし、全体・寄り・室内側の3枚を残す
- 塞ぐのは室内側から。四辺を養生テープで枠に留め、雨はポリ袋で防ぐ
- 養生テープを使うのは剥がしやすいため。ガムテープは枠や壁紙を傷める
- 強風が続いている間は塞ぐ作業を後回しにし、その部屋を閉め切る
- 数日は破片が出てくる。その部屋ではスリッパを履く
窓が割れる原因の多くは飛来物です。備え全体は台風への備えリストも参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
京都市「京都市防災ポータルサイト「り災証明書・被災証明書について」」2026年8月2日確認
↩ 本文へ被害を受けた部位について、その内容が明らかになるよう写真を撮ります
写真の撮影日がわかるように撮影してください
京都市「京都市防災ポータルサイト「り災証明書・被災証明書について」」2026年8月2日確認
↩ 本文へ民間保険会社の保険金の請求については、り災証明書は基本的に不要
公的な被災者支援制度などを利用する際に、必要となる場合があります
気象庁「自分で行う災害への備え」2026年9月1日確認
↩ 本文へ窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
東京消防庁「東京消防庁「台風・大雨に備えよう」」2026年9月1日確認
↩ 本文へ断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する