マイコンメーターの復帰方法|地震でガスが止まったときの手順
根拠: 一般社団法人日本ガス協会(都市ガス事業者の業界団体。政府機関ではない)「もしも地震や台風などの自然災害がおきたら」(2026年8月14日確認) ほか4件(記事末に一覧)
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揺れたあと、コンロがつかない。まず疑うのは故障ではありません
地震のあとにガスコンロが着火しないとき、その多くは機器の故障ではなく、ガスメーター(マイコンメーター)が安全のためにガスを止めている状態です。日本ガス協会「もしも地震や台風などの自然災害がおきたら」(「震度5相当以上の地震の場合は、ガスメーター(マイコンメーター)が自動的にガスを遮断します」)としています。
つまり「ガスが出ない=業者を呼ぶしかない」ではありません。条件を満たしていれば、自分でメーターを復帰させて再開できます。逆に、条件を満たしていないのに復帰させるのは危険です。順番を間違えないことがすべてです。
復帰させる前に確認する3つのこと
復帰ボタンを押す前に、次の3点を確認してください。1つでも当てはまるなら、ボタンには触らずガス事業者へ連絡します。
| 確認すること | 当てはまる場合 |
|---|---|
| ガスのにおいがしないか | においがあるなら復帰操作をしない |
| ガス機器や配管が変形・破損していないか | 破損があるなら復帰操作をしない |
| すべてのガス機器が止まっているか | 止めてから操作する |
においについては明確で、日本ガス協会「ガスが止まったら」(「ガス臭いときは、復帰の操作をしないでガス事業者へご連絡ください」)としています。においがある状態での復帰は、漏れているガスを再び流すことになります。
また、地震直後は室内が散乱していて、平常時より火が燃え移りやすい状態です。消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」(「地震で物が散乱し、平常時には無い場所に燃えやすいものがあるなど、屋内はいつにも増して裸火から着火しやすい状況にあります」)としています。においの確認にライターなどの火を使うのは論外です。
復帰の手順
確認が済んだら、次の順で操作します。
- すべてのガス機器を止める。日本ガス協会「ガスが止まったら」(「器具栓を閉じるか、運転スイッチを切り、すべてのガス機器を止めてください」)としています。屋外の給湯器も忘れずに止めてください
- 復帰ボタンのキャップを外す。日本ガス協会「ガスが止まったら」(「復帰ボタンのキャップを手で左に回し、キャップを外してください」)としています
- 復帰ボタンを押す。日本ガス協会「ガスが止まったら」(「復帰ボタンを奥までしっかり押して、表示ランプが点灯したらゆっくり手を離します」)としています
- 待つ。日本ガス協会「ガスが止まったら」(「約3分間お待ちください。この間ガス漏れがないか確認していますので、ガスを使わないでください」)としています
4番目でつまずく人が最も多いところです。押した直後にコンロをひねると、メーターは漏れと判断して再び止めます。待ち時間は動作の一部だと考えてください。ランプの点滅が消えれば復帰完了です。
復帰しない・すぐ止まるときは触らない
3分待って表示が消えない、あるいは使い始めるとすぐまた止まる場合は、配管や機器の側に原因があります。ここから先は自分で判断せず、ガス事業者への連絡に切り替えてください。地震後は電気側の火災リスクも同時に上がるため、通電火災を防ぐための手順もあわせて確認しておくと、家に戻るときの判断が速くなります。建物側の点検の順番は地震後に自宅の安全を確認するチェック手順にまとめています。
復帰できない間の「火」をどう確保するか
ガスが戻らない期間は、調理と湯沸かしの手段が要ります。カセットこんろが現実的で、必要量の目安は農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7) 熱源を確保しよう」(「1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本の備蓄が必要となります。注)使用期限にご注意(ボンベ:約7年、コンロ:約10年)」)としています。
使い方には注意点があり、日本ガス石油機器工業会「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」(「テント内や車内などの狭い空間ではガス機器を使用すると一酸化炭素中毒や酸素欠乏のおそれがあるため使用してはならない」)としています。屋内で使うときも換気を切らさないでください。
こんろとボンベの選び方・保管の注意はカセットコンロとカセットボンベの備え方で詳しく整理しています。火を使わずに食べられる備蓄をどこまで持つかは火を使わない非常食の選び方を参考にしてください。
まとめ
- 地震でガスが止まるのは安全装置の動作。故障とは限らない
- におい・破損があるなら復帰操作はせず、ガス事業者へ連絡する
- 手順は「機器を止める→キャップを外す→ボタンを押す→約3分待つ」
- 戻らない・すぐ止まる場合は自分で繰り返さない
- 復帰までの数日を埋める熱源(カセットこんろ)を先に持っておく