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車中泊は避難の選択肢として想定されている
避難所に行かず車で夜を明かす。これは例外的な行動ではなく、支援の対象として想定されている避難のかたちです。1
ペットがいる、乳幼児がいる、プライバシーを確保したい。車を選ぶ理由はさまざまですが、車中泊には車特有の課題があります。
課題は「寝心地」ではなく「同じ姿勢が続くこと」
車で寝ると、座席の形の都合で脚を伸ばせず、同じ姿勢のまま長時間過ごすことになりがちです。この状態に対して、厚生労働省は予防策を示しています。2
具体的な動作についても記載があります。3
ポイントは、水分を控えないことです。車中泊ではトイレに行きにくいため水分を我慢しがちですが、予防としては逆方向になります。体調に不安がある場合は、かかりつけ医の指示を優先してください。
トイレを先に解決する
水分を控えずに済むかどうかは、トイレの見通しがあるかで決まります。携帯トイレを車に積んでおけば、「行ける場所が無いから飲まない」という選択を避けられます。
必要な回数は家族の人数と日数から計算できます。
→ 備蓄量計算ツール
車に置いておくもの
車中泊を選択肢に入れるなら、車側に常備しておくものがあります。
- 携帯トイレ: 水分を我慢しない前提を作る
- 脚を伸ばせるようにするもの: クッションやマットで座面の段差を埋める。マットと寝袋のどちらを優先するかは防災のエアーマットと寝袋、どっちが必要かで決め方の軸を整理しています
- 飲料水: 家から持ち出せるとは限らないため、車にも分散して置く
- 明かり: 車内灯を使い続けるとバッテリーが上がる
このうち先に買うのは、携帯トイレと座面の段差を埋めるものの2つです。携帯トイレは車のドアポケットに入る大きさを選び、回数分は別に積みます。マットは、空気を入れる手間より厚みを優先します。座席の隙間が残ると、結局その形に合わせた姿勢のままになります。
マットは平時にキャンプや来客用としても使えます。積みっぱなしにせず、一度は家で広げて厚みを確かめてください。
夏場は車内の高温で劣化するものがあるため、置きっぱなしにしてよいかの見極めも要ります。
車に積む一式は別記事にまとめています。
まとめ
- 車中泊避難は支援の対象として想定された避難のかたちの一つ(内閣府)
- 車では同じ姿勢が続きやすく、ときどき軽い体操やストレッチが予防策とされている(厚生労働省)
- こまめな水分補給、かかとの上げ下ろし、ふくらはぎのマッサージが挙げられている
- 水分を控えないために、携帯トイレを先に用意しておく
- 体調に不安がある場合はかかりつけ医の指示を優先する
在宅避難と比べて何が足りなくなるかは在宅避難で必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
内閣府(防災担当)「在宅・車中泊避難者等の支援の手引き」2026年8月6日確認
↩ 本文へ『在宅避難者』とは、単に災害時に自宅等で生活を行っている人を広く指すものではなく、災害によるガスや水道といったインフラの途絶や物流網の途絶、家屋への被害等のため、自らの備蓄を利用し、或いはなんらかの支援を受けて避難生活を送る人であり、必要な支援を実施する必要がある
厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」2026年7月24日確認
↩ 本文へ予防のためときどき軽い体操やストレッチ運動を行うことが挙げられている
厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」2026年7月24日確認
↩ 本文へ十分にこまめに水分を取ること、かかとの上げ下ろし運動やふくらはぎのマッサージが予防策として挙げられている