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結論:値段より先に、自分の車のどのガラスが割れるかを確認する
100円ショップでも脱出用ハンマーが売られており、「これで足りるのか」という疑問はもっともです。ただし判断の前に押さえるべき点があります。
国土交通省は、車両からの脱出について次のように示しています。1
さらに近年は、側面や後方にも合わせガラスが使われることがあります。4
つまりハンマーを買うより先に、自分の車のどのガラスなら割れるのかを確認する必要があります。ここを飛ばすと、どんな製品を買っても脱出できません。5
100均品をどう評価するか
国土交通省は、購入時の基準として表示を挙げています。6
判断は単純です。JISマークやGSマークなどの性能を保証する表示があるかを見てください。100円ショップの製品にこれらの表示があるかは製品によって異なるため、パッケージを実際に確認する必要があります。表示が確認できない製品は、この基準を満たしていません。7
なお安価な製品でも、シートベルトカッターは構造が単純で機能する可能性があります。ガラス破砕とベルト切断を分けて評価するという見方はできます。
そもそも脱出の順番はハンマーが先ではない
つまりドア→窓を開ける→それでも駄目なら破砕という順です。窓は割るより先に「開ける」が来ます。
ただし電気系統が水に浸かると開かなくなります。10
そして水位が上がるとドアも開かなくなります。11
判断が遅れるほど手段が減る構造です。冠水した道路に入らないことが最も効きます。水没時の脱出全般は車が水没したときの脱出方法で扱っています。
置き場所が性能より効く
道具は届く場所になければ意味がありません。次の点で置き場所を決めてください。
- 運転席に座ったまま片手で取れるか。トランクやグローブボックスの奥は届きません
- シートベルトを外せない状況を想定する。ベルトカッター機能があるなら、ベルトに手が届く範囲に置く
- 走行中に飛ばない固定。ダッシュボード上に置いただけでは、衝撃で移動します
- 同乗者も場所を知っているか。運転者が動けない場合があります
車載する防災用品全般は車に積んでおく防災グッズで整理しています。
諦めないという条件
資料は、ドアも窓も駄目な場合についても書いています。1213
車内に水が入りきると内外の水圧差が減り、ドアが開く可能性が出てきます。最後の手段として残っていることを知っているかどうかで行動が変わります。
まとめ
- 買う前に、自分の車のどのガラスが合わせガラスかを販売店等で確認する
- フロントガラスは合わせガラスで、ハンマーでは割れない前提
- 選ぶ基準はJISマークやGSマークなど性能を保証する表示の有無
- 脱出の順番はドア→窓を開ける→破砕。窓は割る前に開ける
- 水深が床面を超えるとパワーウインドウが動かなくなる。判断が遅れるほど手段が減る
- 置き場所は運転席から片手で届く位置。同乗者にも知らせておく
- ドアも窓も駄目でも、内外の水位が同程度になれば開く可能性がある
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
国土交通省「自動車ユーザーの皆様へ ―車両からの脱出手順について―(別紙1)」(PDF)2026年8月15日確認
↩ 本文へ自動車の窓ガラスは、走行中の安全性確保のため、十分な強度を有しており、専用の道具を使わず破砕することは困難です
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へフロントガラスは、合わせガラスです
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ2枚のガラスを特殊フィルム(中間膜)を介して接着しているもので、中間膜を破ることが非常に難しく、ガラスが割れても粉々にならない
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へまた、一部の車種では、ドアガラスやリアガラスにも合わせガラスが使用されています
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ脱出用ハンマーを購入する際は、販売店にご確認頂く等により、ご自身の車の合わせガラスの箇所をご確認ください
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ脱出用ハンマーの購入時には、JISマークやGSマークなど、性能を保証する表示がある製品のほか、販売店等が推奨する製品をお求めください
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ脱出用ハンマーには、幾つかの種類があります
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ水位が低いうちにドアを開けて脱出する
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ水圧等でドアが開かない場合、窓を開いて脱出する
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ水深が床面を超えたら、電気装置が損傷し、自動スライドドアやパワーウインドウが動作しなくなるおそれ
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ水深がドアの下端にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなるおそれ
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へそれでも脱出できない場合も、あきらめないでください
国土交通省(同上)2026年8月15日確認
↩ 本文へ浸水により内外の水位が同程度になると、ドアが開く可能性が高まります