車に積んでおく防災グッズ|渋滞・立ち往生・車中泊で本当に要るもの
根拠: 国土交通省北陸地方整備局「おしえて!雪ナビ(雪みちで困ったら)」(2026年7月24日確認) ほか4件(記事末に一覧)
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車の備えは「家の備蓄の縮小版」ではない
車に積む防災グッズを考えるとき、自宅の備蓄セットを小さくしたものを想像しがちです。しかし車内で実際に起きる問題は、動けない・トイレに行けない・寒い・眠れないという、家とは違うものです。ここでは公的機関の資料をもとに、場面から逆算して整理します。
最優先:一酸化炭素中毒を避ける
大雪での立ち往生で最も危険なのが、排気ガスの逆流による一酸化炭素中毒です。
出典:
- 排気口が埋まったときのリスクと対処: 国土交通省 北陸地方整備局「おしえて!雪ナビ(雪みちで困ったら)」(「排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になるおそれがあります」「マフラー付近が埋まらないように定期的に除雪し、窓を少し開けて換気を行いましょう」)
- 長時間の車内滞在時の注意: 総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ 大雪・暴風雪への備え」(「車内に長時間滞在する場合は、マフラーの除雪や換気による一酸化炭素中毒の防止を行いましょう」)
つまり**スコップは「脱出用」であると同時に「換気用」**です。積んでおくべき理由がここにあります。
車に積むもの(公的リストから)
消防庁は大雪・暴風雪への備えとして「防寒着、長靴、手袋、カイロ、スコップ、牽引ロープ、飲料水、非常食等」を挙げています。国土交通省の雪道向けページでは、これに加えてタイヤチェーン、ジャッキ、ブースターケーブル、懐中電灯、アイスクレーパー、解氷剤、毛布が挙げられています。
| 目的 | 積むもの |
|---|---|
| 換気・脱出 | スコップ、牽引ロープ、軍手 |
| 寒さ | 毛布・アルミブランケット、防寒着、カイロ |
| 飲食 | 飲料水、加熱不要の非常食 |
| 明かり | 懐中電灯・ヘッドライト、予備電池 |
| 電源 | モバイルバッテリー、車載充電器 |
| 排泄 | 携帯トイレ・簡易トイレ |
雪道での立ち往生を前提に積むものと、はまったときの手順は雪道の立ち往生に備えるで詳しく扱っています。
なお立ち往生から自力で脱出する場合、国土交通省は「タイヤをまっすぐの状態にし、アクセルを不用意に踏み込まず、ゆっくりと小刻みにゆりかごのように前進・バックを繰り返し、雪を踏み固めながら発進する」と案内しています(もし立ち往生してしまったら?)。
車中泊で気をつけること
車中泊で見落とされやすいのがエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)です。厚生労働省は予防として、ときどき軽い体操やストレッチをする、十分にこまめに水分を取る、かかとの上げ下ろし運動やふくらはぎのマッサージを行う、といった項目を挙げています。
水を積む理由は「飲むため」だけではありません。水分を控えるとリスクが上がるため、水とトイレはセットで考える必要があります。トイレを我慢しないで済む環境を作ることが、そのまま健康対策になります。何個積めば足りるかは車に携帯トイレは何個常備すべきかで場面別に計算しています。
同じ姿勢が続く前提での寝る環境の作り方は、車中泊避難で気をつけることにまとめています。
揃え方の現実解
一つずつ買うと抜けが出やすいので、車載用にまとまったセットを1つ置き、家族構成に合わせて水・常用薬・携帯トイレを足すのが現実的です。ただし積みっぱなしにできるかは品目で分かれるため、車の防災グッズは夏の高温で劣化しないかも確認してください。セットを選ぶときは、トランクに常設したままにできる収納サイズかどうかと、含まれている点数を商品ページで確認してください。
まとめ
- 最優先はスコップと換気。排気口が埋まると一酸化炭素中毒の危険がある
- 水を積むなら携帯トイレも積む。水分を控えることが健康リスクになる
- 車載セットを起点に、水・薬・トイレを人数分足す
自宅側の備えは防災グッズで本当に必要なものリスト、トイレの必要数は簡易トイレは何回分必要?を参照してください。