住まいの安全

停電でエレベーターが止まったら|中にいるとき・外にいるときの動き方

根拠: 一般社団法人 日本エレベーター協会(業界団体。政府機関ではない)「エレベーターの安全対策「地震発生時の安全対応」」(2026年8月8日確認) ほか3件(記事末に一覧)

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停電でエレベーターが止まったとき、問題は2つに分かれます。かごの中に人がいるかと、復旧までの数日をどう暮らすかです。前者は時間単位、後者は日単位の話で、備えるものが違います。

かごの中にいるとき

まず、自力での脱出は避けます。1

真っ暗になるわけではありません。2

停電が地震を伴わない場合(台風・落雷・設備事故など)でも、動きの基本は同じです。揺れを感じた直後の操作は、地震のときに限って有効な手が1つあります。3

かごの中でやることは次の順です。

  1. すべての行先階ボタンを押す(まだ動いている場合、最初に停止した階で降りる)
  2. 止まったらインターホンで通報する。階数・人数・体調を伝える
  3. 扉をこじ開けない。待つ
  4. 携帯電話は通話より節電を優先する。連絡が取れたあとは画面を消す

インターホンがつながらないときは、扉を叩いて音を出す方法が残ります。声は消耗するので、音の出るものがあると負担が減ります。

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地震で止まった場合の詳しい流れは地震でエレベーターに閉じ込められたらにまとめています。

停電が復旧してもすぐには動かない

送電が戻った瞬間にエレベーターが動き出すとは限りません。停電で止まった昇降機は、点検を経てから運転を再開する運用が一般的です。管理会社や保守会社の点検待ちが発生するため、「電気が戻った=すぐ乗れる」ではない前提で予定を立てます。

自分の建物で誰が保守しているか、緊急連絡先はどこかは、平常時にエレベーター内の表示を見て控えておきます。

外にいる側:階段だけで暮らす日数を見積もる

高層階では、ここからが本番です。エレベーターが使えない期間は、水も食料もごみも階段で運ぶことになります。

停電の復旧には時間がかかることがあります。45

そのうえで、建物が無事なら在宅避難が選択肢になります。67

階段生活を前提にすると、備蓄の優先順位が変わります。

項目エレベーターがある前提階段だけの前提
給水所へ何度も往復できる1回で運べる量が上限になる。運搬具の形が効く
食料買い足せる加熱不要のものの比率を上げる
トイレ断水しても外へ行ける携帯トイレの在庫が直接効く
ごみ都度出せる保管場所と防臭が要る

水の運搬は、担げる形かどうかで往復回数が変わります。選び方は背負える給水袋の選び方、給水所へ持って行くものは給水所に持っていくものにまとめています。

排水管が損傷している可能性がある間は、トイレの扱いも変わります。8

判断の手順はマンションの排水管とトイレ再開の判断を参照してください。

備えの置き場所を「かご・自宅・玄関」に分ける

外出時の持ち物は毎日持ち歩く防災ポーチの中身にまとめています。

まとめ

停電でのオートロックの扱いは停電でマンションのオートロックはどうなる、マンション全体の備えはマンション・高層階の防災対策にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 一般社団法人 日本エレベーター協会(業界団体。政府機関ではない)「エレベーターの安全対策「地震発生時の安全対応」」2026年8月8日確認

    無理に脱出をしようとすると大変危険です。エレベーターは必ず外部と連絡がとれるような装置(インターホン)がついていますので、状況を正確に通報し、救助をお待ちください
    ↩ 本文へ
  2. 一般社団法人 日本エレベーター協会(業界団体。政府機関ではない)「エレベーターの安全対策「地震発生時の安全対応」」2026年8月8日確認

    地震とともに停電が発生した場合は、ただちに非常用バッテリーが起動して非常用照明が点灯します
    ↩ 本文へ
  3. 一般社団法人 日本エレベーター協会(業界団体。政府機関ではない)「エレベーターの安全対策「地震発生時の安全対応」」2026年8月8日確認

    すべての行先階ボタンを押し、最初に停止した階で降りてください
    ↩ 本文へ
  4. 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認

    2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した
    ↩ 本文へ
  5. 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認

    停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した
    ↩ 本文へ
  6. 東京都「マンション防災 〜日頃の備えと地域での連携が必要です〜」2026年9月1日確認

    耐震基準を満たしたマンション等は、被害が軽微であれば在宅避難が可能となる
    ↩ 本文へ
  7. 東京都「マンション防災 〜日頃の備えと地域での連携が必要です〜」2026年9月1日確認

    在宅避難を継続するためには、各家庭とマンション全体での備えが必要
    ↩ 本文へ
  8. 東京都「東京都「マンション防災」」2026年8月6日確認

    マンションでの在宅避難で気を付けたいポイントの一つに『トイレは流さない』があります
    ↩ 本文へ