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結論: 家族分を一度に運ぶなら背負えるタイプが前提になる
給水袋は容量の大きいものほど得に見えますが、水は1リットルがおよそ1キログラムです。10リットルの袋を満タンにすれば、それだけで10キロを持って歩くことになります。手で提げる形だと、この重さは往復の距離がそのまま限界になります。
東京都水道局も、運び方の側を先に案内しています。
- 東京都水道局「災害時に水を配る場所〜災害時給水ステーション〜」(「震災時は成人が1日に必要な飲料水の量である3リットルを目安に給水する」、3リットル(3kg)の水は重いため「背負えるタイプの給水袋や、空のペットボトルとリュックサックなど」を用意するよう案内)
**選ぶ順番は「容量 → 形」ではなく「背負えるか → 容量」**です。
背負える重さの目安から容量を決める
持ち出しの重さについては、神奈川県が目安を示しています。1
この目安をそのまま水に置き換えると、上限は次のようになります。
| 運ぶ人 | 重さの目安 | 水の量に置き換えると |
|---|---|---|
| 男性 | 15kg程度 | 約15L |
| 女性 | 10kg程度 | 約10L |
| 小学生高学年 | ー | 3〜5L程度から試す |
ただしこれは避難所まで一度運ぶ場合の上限です。給水は復旧まで何度も往復する前提なので、限界いっぱいで組むと続きません。実際には目安の6〜7割で設計し、足りない分は回数で補う形が現実的です。
容量別の向き・不向き
| 容量 | 向いている場面 | 向かない場面 |
|---|---|---|
| 3〜5L | 子ども・高齢者が運ぶ / 徒歩で距離がある | 家族分を一度に運びたい |
| 10L | 成人1人が背負う標準 | 階段で高層階まで上げる |
| 15〜20L | 台車やカートが使える / 給水所が近い | 手で提げる / 階段のみの移動 |
4人家族の1日分は3リットル×4人で12リットルです。10リットルの袋1つでは1日を賄えないため、10リットル1つより5リットル2つのように分けたほうが、家族で分担できて往復も楽になります。
背負う分の外側をどうするか
背負う量を10リットル前後に抑えると、家族分には届きません。足りない分は車や台車で運ぶ大容量を1つ別に持つか、往復の回数で埋めるかの二択になります。大容量側はコック付きの折りたたみタイプにしておくと、持ち帰ったあと袋を持ち上げずに少量ずつ出せます。背負う側は、給水袋や空のペットボトルを入れられるリュックがあれば足ります。
容量以外に見る3つの軸
1. 背負う形かどうか
リュック型(肩ひも付き)、リュックに入れられるサイズ、手提げのみ、の3種類があります。手提げのみのタイプでも、空のリュックに入れて背負えば同じことです。すでに防災リュックがある場合は、その中に収まるサイズかどうかを先に確認します。
2. 注ぎ口とコックの有無
給水所では給水栓から袋に水を入れます。口が狭いと入れるのに時間がかかり、後ろに列ができます。逆に家で使うときは、コック(蛇口)が付いていると袋を持ち上げずに少量ずつ出せます。入れやすさは口径、使いやすさはコックと分けて見ます。
3. 自立するかどうか
水を入れた状態で自立するタイプは、家に持ち帰ってから置き場所に困りません。折りたたみのビニール袋タイプは軽くて畳めますが、置いたときに倒れやすく、こぼす原因になります。
→ 折りたたみ給水タンクの選び方|給水所で困らない容量とコックの選び方
迷ったときの逆引き
| 状況 | 選ぶもの |
|---|---|
| 一人暮らし・徒歩で給水所へ | 5〜10Lの背負えるタイプ1つ |
| 4人家族・大人が2人いる | 10L×1 + 5L×2 に分ける |
| マンションの高層階 | 5L中心に分割。階段で上げる前提で軽く |
| 車が使える・給水所が遠い | 15〜20Lを積む用に1つ + 背負える小型を1つ |
マンションは停電でポンプが止まると断水するため、給水所からの運搬が長引きやすい条件です。
→ マンション・高層階の防災対策|在宅避難を前提にした備え方
まとめ
- 水は1リットル=約1キログラム。容量ではなく背負える重さから逆算する
- 持ち出しの重さの目安は男性15キロ・女性10キロ程度。往復前提ならその6〜7割で組む
- 大容量1つより中容量を複数に分けたほうが、家族で分担できて往復も楽になる
- 見る軸は「背負えるか」「注ぎ口とコック」「自立するか」の3つ
- 給水は1人1日3リットルが目安。家族分を計算してから容量構成を決める
給水所に行くときの持ち物は災害時給水ステーションに行く前に、備蓄側の量は水の備蓄は何リットル必要?にまとめています。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
神奈川県くらし安全防災局「非常持出品の準備」2026年8月9日確認
↩ 本文へリュックなどに入れる重さの目安は、男性で15キロ、女性で10キロ程度です
内閣府「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」2026年7月24日確認
↩ 本文へ飲料水は一人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を備蓄する