本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。
洗濯は、水の使い道として最後になる
断水中に確保できる水の量は限られます。まず優先順位を決めます。1
3リットルは飲む・調理する分です。洗濯はこれとは別枠になり、しかも順番としては最後です。飲料 → 調理 → 手洗い・口腔ケア → トイレ → 洗濯、という並びになります。
だからこの記事の中心は「どう洗うか」ではなく、洗う量をどう減らすかです。
1. 洗う量を減らす
肌に触れる層を分ける
上に着る服は数日そのままでも問題になりにくく、汚れと臭いの大半は肌に直接触れる層から出ます。ここを分けておくと、洗う対象がインナーだけになります。
- インナー(下着・肌着・靴下)は毎日替える
- アウターは替えない
- 汗をかいた日は、インナーの上に1枚薄手を足して、そちらを替える
使い捨てで受ける
備蓄品として、次を入れておくと洗濯そのものを先送りできます。
- 使い捨ての下着・紙ショーツ
- 使い捨ての靴下・スリッパ
- ボディシート、ドライシャンプー
- 汗取りパッド、脇汗パッド
洗濯が必要な状況になるのは、多くの場合下着が尽きたときです。備蓄の段階で下着の枚数を増やしておくのが、最も水を使わない対策になります。
拭き取ってから溜める
汚れた衣類は、そのまま袋に入れると臭いが移ります。泥や食べこぼしは、乾いた状態でブラシや布で落としてから袋へ入れます。濡らさずに落とせる汚れは、水を使わずに落とすのが原則です。
体を拭くほうの手順は断水中に体を拭くにまとめています。
2. どうしても洗う場合のやり方
ポリ袋を洗濯槽にする
たらいがなくても、丈夫なポリ袋で洗えます。
- 厚手のポリ袋(45L程度)に、衣類と水を入れる
- 洗剤はごく少量。すすぎの水が余分に要るため、入れすぎない
- 空気を抜いて口をねじり、袋の外から手でもむ
- 5〜10分置いてから、もう一度もむ
- 水を捨て、新しい水で1回すすぐ
袋を使う利点は、水の量が少なくて済むことと、洗った水をそのまま運べることです。
洗剤より「押し洗い」
断水中はすすぎが最も水を食います。洗剤を減らし、押し洗い・もみ洗いの時間を長くするほうが、結果的に使う水は減ります。すすぎ不要をうたう洗剤や、少量の重曹・セスキで代替する方法もあります。
干し方で臭いを抑える
すすぎが1回だと、洗剤が残って臭いの原因になります。風の通る場所で、重ならないように広げて干します。室内なら、扇風機や下敷きであおぐだけでも乾きが変わります。
3. 使う水をどこから持ってくるか
浴槽の残り湯
平時からの習慣が、そのまま使えます。2
台風など、事前に予測できる災害では、接近前に浴槽に水を張っておくのが有効です。地震のように予測できない場合に備えて、普段から残り湯を翌日まで抜かない運用にしておく手もあります。
くみ置きの水
飲用に回す水は、保存期間に目安があります。3
洗濯用は飲用ほど厳密でなくてよいため、期限を過ぎたくみ置き水は洗濯・掃除に回すという順送りにすると無駄が出ません。
給水所から運ぶ
給水を受ける場合、運べる量が上限になります。4
3リットルで3キロです。洗濯に回す分まで運ぶとなると、往復回数が増えます。折りたためる給水タンクがあると、1回に運べる量が変わります。
20Lは満水で20キロになるため、満杯にして背負う前提では選ばないでください。台車やキャリーカートと組み合わせるか、小分けにして運ぶ使い方になります。
4. 洗った水の捨て場所
見落としやすい点です。断水中は、下水側も無事とは限りません。5
排水管が損傷していると、流した水が下の階や室内に逆流する場合があります。集合住宅では、排水してよいかを管理会社や自治体の案内で確認してから流します。確認が取れないうちは、洗った水はベランダや屋外の地面に捨てるほうが安全な場合があります。
まとめ
- 水の優先順位で、洗濯は最後。まず洗う量を減らす
- 肌に触れる層だけ替える運用にすると、洗う対象がインナーに絞れる
- 使い捨て下着の備蓄が、最も水を使わない対策
- 洗うならポリ袋を洗濯槽にする。洗剤は少なく、押し洗いを長く
- すすぎが最も水を食う。洗剤を減らすほうが総量は減る
- 浴槽の残り湯、期限切れのくみ置き水を洗濯へ順送りする
- 20Lタンクは満杯で20キロ。背負う前提では選ばない
- 排水してよいかを確認してから流す
断水中の水の使い分けは断水時の節水と水の使い方、体の清潔は断水中に体を拭く、水を運ぶ道具は背負える給水袋の選び方、給水所へ行くときの持ち物は給水ステーションに持っていく物を参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
内閣府「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」2026年7月24日確認
↩ 本文へ飲料水は一人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を備蓄する
東京都水道局「節水にご協力を」2026年8月2日確認
↩ 本文へ風呂は浴槽の残り湯を洗濯や掃除に再利用する
東京都水道局「くみ置く際の留意事項」2026年7月24日確認
↩ 本文へくみ置いた水道水の保存期間は常温で3日間、冷蔵庫で10日間が目安
東京都水道局「災害時に水を配る場所〜災害時給水ステーション〜」2026年8月6日確認
↩ 本文へ3リットル(3kg)の水は重いので、背負えるタイプの給水袋や、空のペットボトルとリュックサックなどをご用意ください
三木市「断水時の水洗トイレの使用について」2026年8月2日確認
↩ 本文へ水道管と同様に下水管や下水処理場も破損・被災していることが考えられます