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旅行先での地震が自宅と違うのは、避難所の位置を知らない・土地の地形が分からない・帰る手段が絶たれるの3点です。やることの中身は自宅と同じでも、判断に使える手がかりが少ない状態です。順番を先に決めておくと迷いません。
揺れている最中にやることは自宅と同じ
ホテルの客室なら机の下、ロビーや土産物店なら頭を守って柱際へ、という置き換えになります。宿泊先の火災時の動き方はホテルでの火災避難で扱っています。
土地勘がないぶん、情報の取り方を決めておく
自宅なら「いつもの避難所」で済みますが、旅先では調べるところから始まります。チェックインの時点で次の3つだけ確認しておくと、揺れた後の判断が早くなります。
- 宿の避難経路図(客室のドア裏に貼ってあります)と非常口の方向
- 宿泊地の自治体名。ハザードマップや避難情報を検索するときの起点になります
- 海沿いなら高台の方向。津波の避難先の考え方は津波避難は何メートルの高さへにまとめました
避難所と避難場所は役割が違うので、案内を見たときに取り違えないようにします。違いは避難所と避難場所の違いに整理しました。
連絡は「つながらない前提」で手段を決めておく
家族が別の土地にいる状態なので、安否確認の優先度が自宅被災より高くなります。34
旅行前に「災害時は171に入れる」と家族で決めておくだけで、電話がつながらない時間帯の空白が埋まります。
帰れないと分かった後
交通が止まれば、旅行者はその土地の帰宅困難者になります。国もこの問題を独立した課題として扱っています。5
無理に動かず留まるのが基本です。東京都のように、立ち寄れる場所を制度化している自治体もあります。67
水とトイレと情報が得られる場所、という位置づけです。徒歩で移動する場合の準備は徒歩帰宅の準備にまとめています。
旅行カバンに足すもの
旅先では非常用持ち出し袋を持ち歩けないので、普段の荷物に混ぜられる範囲で考えます。宿を出るときに持ち歩くバッグへ、行動食と水を入れておくと動ける時間が伸びます。
移動が長引く前提なら水も要ります。
薬を服用している場合、旅程より多めに持つ考え方は自宅の備えと共通です。8
貴重品の持ち出しの考え方は貴重品・印鑑・通帳の持ち出しを参照してください。
まとめ
- 揺れている最中の動作は自宅でも旅先でも同じ。頭を守り、収まってから出口を確保する
- 旅先固有の弱点は「避難所の位置・地形・帰る手段」を知らないこと
- チェックイン時に避難経路図・自治体名・高台の方向の3つだけ確認しておく
- 安否確認は災害用伝言サービス(171 / 災害用伝言板 / web171)を家族の取り決めにしておく
- 交通が止まったら旅行者も帰宅困難者。無理に動かず、支援ステーションのような立ち寄り先を探す
- 持ち歩くバッグに行動食と水、常用薬は旅程より多めに
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
総務省消防庁「地震に自信を―あなたを守る次の行動」2026年7月24日確認
↩ 本文へ地震発生直後は丈夫な机の下に隠れてその脚を握り、クッションなどで頭を保護しながら揺れが収まるのを待つ
総務省消防庁「地震に自信を―あなたを守る次の行動」2026年7月24日確認
↩ 本文へ揺れがおさまったら出口を確保するために扉を開け、あわてて外に飛び出さない
総務省「総務省「非常時における通信の概要」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ地震等の災害が発生した場合、通信が混み合って電話がつながりにくくなります。電気通信事業者各社では、こうした通信の混雑の影響を避けながら、家族や知人との間での安否の確認や避難場所の連絡等をスムーズに行うため、『災害用伝言サービス』を提供しています
総務省「総務省「非常時における通信の概要」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ災害用伝言サービスには、171番に電話をかける『災害用伝言ダイヤル(171)』、携帯電話のネット接続機能を使った『災害用伝言板』、インターネットを使用する『災害用伝言板(web171)』があります
内閣府(防災担当)「帰宅困難者等対策」2026年8月2日確認
↩ 本文へ災害発生時における大規模な帰宅困難者等の発生への対策に関するガイドラインが令和8年1月改定版として公開されている
東京都「東京都防災ホームページ「帰宅困難者に対する支援」」2026年8月2日確認
↩ 本文へ島しょを除く全都立学校及び東京武道館を災害時帰宅支援ステーションとして位置づけています
東京都「東京都防災ホームページ「帰宅困難者に対する支援」」2026年8月2日確認
↩ 本文へ災害時帰宅支援ステーションでは、水道水・トイレ・テレビ及びラジオからの災害情報の提供を行うこととしています
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ薬を服用している場合は、発災時にすぐに持ち出せるように。7〜10日分の薬とお薬手帳はマストです