住まいの安全

パソコンの地震対策|本体・モニター・データの3つに分けて考える

根拠: 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」(2026年9月1日確認) ほか6件(記事末に一覧)

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パソコンの地震対策は、機器の破損だけの話ではありません。倒れて人に当たる配線が火種になるデータが失われる——被害の出方が3方向あり、それぞれ手が違います。

けがの原因として、家具類の動きは大きな割合を占めています。1

1. 物として:机の上と下で対策が違う

モニター

モニターはテレビと同じ問題を持ちます。細い支柱の上に重い板が乗っていて、重心が高いためです。2

留める先は机です。机自体が動くと意味がないため、モニター↔机机↔壁または床を合わせて考えます。モニターアームを使っている場合、クランプの締め付けと天板の厚みが効きます。

本体(タワー型)

床置きのタワー型は、倒れるより滑って動くほうが起きやすい形です。キャスター付きのPCスタンドを使っている場合、ロックだけでは滑りが止まらないことがあります。

高層階では動き方が変わります。34

置き場所そのもの

固定より先に見るところがあります。

在宅勤務の机が寝室にある場合、寝ている頭の位置とモニターの倒れる向きが重なっていないかを見ます。デスクの背面に本棚がある配置も、上から降ってくる物が増えるため見直しどころです。

賃貸で穴を開けられない場合の考え方は東京都が示しています。5

器具ごとの効き方は転倒防止マットとストッパーの効果、賃貸での手順は賃貸の家具固定にまとめています。

2. 電気として:配線が火種になる経路を断つ

パソコン周辺は、1か所に電源が集中しやすい場所です。電源タップ、ACアダプタ、延長コード、USBハブ。倒れた機器がコードを引き、被覆が傷んだ状態で通電が再開すると、そこが火種になります。6

対策は2段構えです。78

机まわりで今日できるのは次の3つです。

  1. 電源タップを床に直置きしない。倒れた物や飛散した水がかかる位置を避ける
  2. タコ足を減らす。分岐が多いほど、引かれたときに抜けずに引きずられる
  3. 揺れが収まったらパソコンの電源を抜く。復電時の突入電流と、傷んだコードへの通電を避ける

延長コードの扱いは延長コードと火災、感震ブレーカーの後付けは感震ブレーカーを後付けするにまとめています。

3. データとして:機器と別の場所に置く

固定を完璧にしても、建物ごと被災すればパソコンは失われます。データ側の備えは物理対策とは独立に必要です。

保管先地震で同時に失われるか使いどころ
パソコン内蔵ドライブのみ失われる対策として成立しない
同じ部屋の外付けドライブ同時に失われやすい日常のバックアップ用
別の建物・実家など残る可能性が高い定期的に持ち出す運用が要る
オンラインストレージ残る可能性が高い停電・通信断のあいだは参照できない

要点は「同じ部屋に置いたバックアップは、バックアップとして数えない」ことです。加えて、通信が止まっている間はクラウド上のデータも見られません。印鑑・通帳・保険証券のように、紙で持ち出す必要があるものは別枠で考えます。

持ち出す書類の整理は貴重品・印鑑・通帳の持ち出しにまとめています。

揺れている最中と、そのあと

パソコンを守ろうとして机の上に手を伸ばすのは、モニターが倒れてくる向きに体を入れる動きになります。機器は諦めるほうが安全です。9

揺れが収まったあとは、床の状態が変わっています。10

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まとめ

在宅勤務の机まわりの備えは職場のデスクに置く個人の防災、テレビの固定はテレビの地震対策にまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認

    近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
    ↩ 本文へ
  2. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    ストラップや粘着マット、ヒートンを使って連結・固定する場合は、テレビ本体の形状・重量や壁の強度に応じた対策が重要です
    ↩ 本文へ
  3. 気象庁「長周期地震動について」2026年7月24日確認

    大きな揺れにより家具類が倒れたり落ちたりし、大きく移動する危険がある
    ↩ 本文へ
  4. 東京消防庁「自宅の家具転対策」2026年8月3日確認

    概ね10階以上にお住まいの方は、長周期地震動に備え、移動防止対策も必ず実施しましょう。
    ↩ 本文へ
  5. 東京都「東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」」2026年8月23日確認

    ネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式、突っ張り棒と粘着マットを組み合わせると効果が高くなります。
    ↩ 本文へ
  6. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    平成23年3月11日に発生した東日本大震災における本震による火災では、原因の特定されたもののうち過半数が電気に起因したものであった
    ↩ 本文へ
  7. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    事前の対策として感震ブレーカーを設置する
    ↩ 本文へ
  8. 総務省消防庁「令和2年版 消防白書 【コラム】地震火災対策について」2026年8月2日確認

    避難するときはブレーカーを落とす
    ↩ 本文へ
  9. 総務省消防庁「総務省消防庁「地震に自信を―あなたを守る次の行動」」2026年7月24日確認

    地震発生直後は丈夫な机の下に隠れてその脚を握り、クッションなどで頭を保護しながら揺れが収まるのを待つ
    ↩ 本文へ
  10. 東京都「大震災シミュレーション 発生直後(1)」2026年8月27日確認

    床に散乱したガラス・陶器などの破片を踏むと、負傷して歩けなくなるリスクが高まります。底の厚いスリッパを履いて安全な場所に移動します
    ↩ 本文へ