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台風前のベランダで、いちばん先に手が伸びるのが物干し竿です。ただし「竿を下ろす」だけでは足りません。竿受け・洗濯ばさみ・置いた先まで含めて1セットで片付けます。
原則:飛ぶ物は固定するか、中へ入れる
気象庁は、台風前の備えをこう示しています。1
竿は長く、面積があり、両端が金属です。飛べば凶器になります。2
自宅のベランダから飛んだ物が、隣家や通行人に当たる可能性まで含めて考える必要があります。
手順:上から順に3段階
段階1:竿を外して寝かせる(最低限)
竿受けから抜き、ベランダの床に寝かせて壁側に寄せます。転がらないよう、手すりの柵や室外機の脚などに紐で結びます。
このとき、紐は最低2か所で結びます。1か所だと、風で竿が回って抜けます。
段階2:竿を室内へ入れる(推奨)
長さが許すなら、室内に取り込むのが確実です。玄関の土間や浴室に立てかけておけば、片付けも早く終わります。伸縮式の竿は縮めれば室内に収まることが多く、縮めてから運ぶと扱いやすくなります。
段階3:竿受け(ホルダー)側を見る
見落とされやすいのがここです。壁付けの竿受け、天井吊りのハンガー、突っ張り式の物干しスタンド。竿を外しても、受け側が残ります。
| 竿受けのタイプ | 台風前にやること |
|---|---|
| 壁付け金具(固定式) | ネジのゆるみを見る。アームが回るタイプは畳んで固定する |
| 天井吊り(着脱式) | ポールごと外して室内へ入れる |
| 突っ張り式スタンド | 倒れる。畳んで寝かせるか室内へ |
| 床置きの自立スタンド | 最も飛びやすい。畳んで室内へ入れる |
床置きの自立型は、そのままでは風で移動します。3
小屋が動く風では、洗濯物干しスタンドは確実に動きます。畳んで室内が基本です。
竿より先に飛ぶ小物を忘れない
竿を片付けても、周辺の小物が残ります。
- 洗濯ばさみ・ピンチハンガー(軽く、数が多い)
- 布団ばさみ(板状で風を受ける)
- ハンガー(引っかかって飛びやすい)
- サンダル・スリッパ
- ベランダのすのこ・人工芝
これらは1つずつ拾うのではなく、まとめて袋か箱に入れて室内へ運びます。ベランダ全体の仕分けはベランダの台風対策にまとめています。
置いた先で避難設備をふさがない
マンションのベランダで竿を寝かせるとき、置き場所には制約があります。45
台風対策のつもりで、避難ハッチの上や隔て板の前に竿を寝かせると、地震や火災のときの避難経路をふさぐことになります。台風は数日で去りますが、避難設備は常時使える状態でなければなりません。避難ハッチの扱いはマンションの避難はしごの使い方を参照してください。
いつやるか:揺れ始めてからでは遅い
さらに、予報の平均風速だけを見ていると判断を誤ります。8
予報が平均15m/sでも、瞬間的にはその1.5倍以上が吹くことがあります。 ベランダでの作業は、風が強まる前の前日〜半日前に終わらせます。時間順の段取りは台風の前日から半日前にやることリストにまとめています。
竿を固定するときのテープの使いどころ
紐が無いときに使えるのが養生テープです。竿を柵に仮留めする、畳んだスタンドの脚をまとめる、といった用途に向きます。窓の飛散対策にも同じものが使えます。
テープは長期の固定には向きません。 台風が去ったら剥がします。窓側の対策は窓ガラスの飛散防止フィルムにまとめています。
まとめ
- 竿は外して寝かせて2か所以上で結ぶ。入るなら室内へ
- 伸縮式は縮めてから運ぶ
- 竿受け・スタンド側も片付ける。床置きの自立型は畳んで室内
- 洗濯ばさみ・布団ばさみ・ハンガーはまとめて袋で室内へ
- 寝かせる場所が避難ハッチや隔て板の前にならないようにする
- 作業は前日〜半日前。瞬間風速は平均の1.5倍以上になることがある
外構全体の片付けは台風の備えリスト、物置の扱いは物置は台風で飛ぶのかにまとめています。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
気象庁「自分で行う災害への備え」2026年9月1日確認
↩ 本文へ風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認
↩ 本文へ飛来物によって負傷するおそれがある。
気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認
↩ 本文へ固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。
横浜市「共同住宅ならではの備えとは?」2026年9月1日確認
↩ 本文へ非常階段や非常扉の場所、ベランダの避難ハッチ(非常脱出口)や蹴破り戸の使い方を確認しましょう。
横浜市「共同住宅ならではの備えとは?」2026年9月1日確認
↩ 本文へ避難器具の周りに物を置かないようにしましょう。
気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認
↩ 本文へ雨戸やシャッターが揺れる。
気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認
↩ 本文へ風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。
気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認
↩ 本文へ風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いですが、大気の状態が不安定な場合等は3倍以上になることがあります。