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立ち往生で最初に危ないのは、寒さではなく排気ガス
雪で車が動けなくなったとき、多くの人が最初に考えるのは「どう脱出するか」です。しかし優先順位が高いのは別のところにあります。1
エンジンをかけたまま暖を取るのは自然な行動ですが、マフラーが雪に埋まった状態でそれをやると、排気が車内に回ります。2
消防庁も同じ点を挙げています。3
つまり、立ち往生したらまずやることは車から降りて、マフラー周りの雪をどけることです。降り続けている間は、これを繰り返します。
車に積んでおくもの
必要な装備は、脱出に使う物と、動けない時間を耐える物に分かれます。4
この一覧で見落とされやすいのがスコップです。脱出用の道具であると同時に、マフラーを掘り出す道具でもあります。積んでいないと、素手か手近な物で雪をどけることになります。
消防庁も装備を挙げています。5
動けない時間を耐えるもの
立ち往生が長引くと、燃料を節約するためにエンジンを切る判断が要ります。そのとき効くのは電気ではなく、断熱です。
薄いので、グローブボックスやドアポケットにも入ります。人数分あると、エンジンを切っている時間を延ばせます。
車載用のセットにまとめておくと、積みっぱなしにしやすくなります。
セットに含まれない物としては、スコップ・けん引ロープ・解氷剤が代表です。車載セットを買った場合も、この3点は別に足す前提で考えてください。トイレの問題は車に積む携帯トイレにまとめています。
はまったときの手順
1. 降りて、マフラー周りを掘る
前述のとおり、ここが最優先です。渋滞の中では車から降りにくいこともありますが、降り続く雪の中でエンジンをかけたまま待つのが一番危険な状態です。
2. 自力脱出を試す
やりがちな失敗は、ハンドルを切った状態でアクセルを踏み込むことです。タイヤが空転して雪を磨き、かえって抜け出せなくなります。6
3. 抜けなければ連絡する
連絡手段はスマートフォンなので、充電をどう保つかが実務的な問題になります。渋滞の列に入ってしまうと、数時間から半日単位で動けないことがあります。7
そもそも出発前に止める
立ち往生の多くは、出発の判断で避けられます。8
5日前から可能性の情報が出ます。前日や当日に慌てて判断するのではなく、予定を組む段階で見ておくと、そもそも走らずに済みます。9
停電も同時に起きます。自宅側の備えは停電に備えるポータブル電源の考え方を参照してください。
まとめ
- 立ち往生したら、脱出より先にマフラー周りの除雪と換気
- 積むのはタイヤチェーン、ジャッキ、けん引ロープ、スコップ、ブースターケーブル、懐中電灯、解氷剤、毛布
- 車載セットを買っても、スコップ・けん引ロープ・解氷剤は別に足す
- 脱出はハンドルをまっすぐ、小刻みに前後。踏み込まない
- 抜けなければJAFや道路管理者へ連絡。スマホの充電を保つ
- 警報級大雪の可能性は最大5日前から出る。出発前に見る
冬の停電中の暖の取り方は防災の冬支度、車中で夜を越す場合の注意は車中泊避難の注意点にまとめています。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
国土交通省北陸地方整備局「おしえて!雪ナビ(雪みちで困ったら)」2026年7月24日確認
↩ 本文へ排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になるおそれがあります
国土交通省北陸地方整備局「おしえて!雪ナビ(雪みちで困ったら)」2026年7月24日確認
↩ 本文へマフラー付近が埋まらないように定期的に除雪し、窓を少し開けて換気を行いましょう
総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ「大雪・暴風雪への備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ車内に長時間滞在する場合は、マフラーの除雪や換気による一酸化炭素中毒の防止を行いましょう
国土交通省(中部地方整備局三重河川国道事務所)国土交通省「積雪・凍結道路を走る前に準備しておきたいもの」2026年7月24日確認
↩ 本文へ積雪・凍結道路を走る前の携行品としてタイヤチェーン、ジャッキ、けん引ロープ、スコップ、ブースターケーブル、懐中電灯、アイスクレーパー・解氷剤、毛布などが挙げられている
総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ「大雪・暴風雪への備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ大雪・暴風雪の際は不要な外出を控え、車を使う場合はスコップや防寒具などの装備を備えるべき
国土交通省(中部地方整備局三重河川国道事務所)国土交通省「もし立ち往生してしまったら?」2026年7月24日確認
↩ 本文へ雪で立ち往生した場合、タイヤをまっすぐの状態にしアクセルを不用意に踏み込まず、ゆっくりと小刻みに前進・バックを繰り返して雪を踏み固めながら発進する自力脱出法が案内されている
国土交通省(中部地方整備局三重河川国道事務所)国土交通省「もし立ち往生してしまったら?」2026年7月24日確認
↩ 本文へ自力で脱出できない場合はJAFや道路管理者などに連絡する
気象庁「大雪に関する情報について」2026年7月24日確認
↩ 本文へ気象庁は大雪による災害防止と社会的混乱の軽減のため、警報級大雪の可能性を最大5日前から、大雪警報を災害発生の概ね3〜6時間前を目安に段階的に発表している
気象庁「大雪に関する情報について」2026年7月24日確認
↩ 本文へ大雪は道路の通行止めや車の立ち往生、鉄道の運休、航空機の欠航のほか、農業被害や停電など社会生活に広範な影響を及ぼす