水・食料

非常食のカレーは何を選ぶか — 温めずに食べられるかで分ける

根拠: 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(6) いろいろな非常食で、楽しく備蓄」(2026年8月15日確認) ほか4件(記事末に一覧)

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結論:ルウ側だけで選ばない

備蓄用のカレーを選ぶとき、レトルトのパウチだけを見て決めがちです。しかし災害時に食べるカレーは、ごはんと合わせて初めて1食になります。ごはん側がアルファ米なら水が要り、パックごはんなら加熱が要ります。

農林水産省は、火が使えない状況を前提に置くよう示しています。1

つまり選ぶ順番は、カレー → ごはんではなく、ごはんの戻し方 → それに合うカレーです。アルファ米側の条件はアルファ米の戻し方と仕組みで整理しています。

3タイプの違い

タイプ加熱ごはん側との相性向く場面
常温で食べられるレトルト不要水で戻したアルファ米と合う発災直後・熱源なし
通常のレトルト湯せんか加熱が要る温かいごはんと合う熱源に余裕がある在宅避難
カレー缶詰・ドライカレーの素製品による単体でも食べられるものがある持ち出し袋

いちばん扱いやすいのは、温めなくても食べられると明記されたレトルトです。油脂が固まって食感が落ちる製品もあるため、常温対応をうたっているかを表示で確認してください。見分け方は常温のまま食べられるレトルトの選び方にまとめています。

常温対応のレトルトを1種類だけ持つなら、辛さを家族の下限に合わせられるものを選びます。甘口が選べる製品なら、大人は後から辛味を足せます。2種類目を足すときは、同じカレー味で本数を増やすより味の系統を振っておくほうが、続けて食べたときに飽きにくくなります。

味の振り方賞味期限の目安
甘口・中辛が選べるカレー家族の下限に合わせる1種類目5年
カレー+シチューの2種同じ「ごはんにかける」枠で系統を振る5年
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グリコ 常備用カレー職人 3食(甘口・中辛/5年保存)

こんな人に熱源が使えない日でも食べられるカレーを1種類は混ぜたい

選ぶ理由常温で食べられると明記された5年保存のレトルト。甘口を選べるので家族の下限に合わせやすい

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ハウス 温めずにおいしい野菜カレー・野菜シチュー セット(5年保存)

こんな人にカレーだけだと飽きるので、味の系統を2つ持っておきたい

選ぶ理由温めずにそのまま食べられる5年保存の2種セット。カレーとシチューで味を振れる

水と熱源は合計で見る

カレー単体では水を使わなくても、ごはん側で使います。2

湯せんで温める前提にすると、熱源の消費も乗ってきます。3

ボンベの本数はカセットコンロとボンベは何本必要?、湯せんの手順はパッククッキングのやり方を参照してください。

辛さと味は「家族の下限」に合わせる

備蓄で起きやすい失敗は、辛くて子どもが食べられない、味が濃くて水が欲しくなる、の2つです。国も好みに合わせて選ぶよう勧めています。4

甘口を基準にしておくと、大人は後から辛味を足せます。逆は効きません。子ども向けの配分は小学生の子供向け非常食で扱っています。

食物アレルギーがある場合は、原材料表示の確認が先になります。詳しくは食物アレルギー対応の非常食にまとめました。

買い足し方

レトルトは日常でも消費できるので、ローリングストックに向きます。5

まとめ

おかず全体の枠は非常食のおかず、缶詰で何を選ぶ?と合わせて配分してください。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(6) いろいろな非常食で、楽しく備蓄」2026年8月15日確認

    また電気・ガス・水道といったライフラインが停止する可能性が高く、しばらくは余震で火が使えないことも想定されます
    ↩ 本文へ
  2. 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」2026年8月6日確認

    湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要です
    ↩ 本文へ
  3. 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7) 熱源を確保しよう」2026年9月1日確認

    1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本の備蓄が必要となります。注)使用期限にご注意(ボンベ:約7年、コンロ:約10年)
    ↩ 本文へ
  4. 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)備蓄食品の選び方」2026年9月1日確認

    日頃から、栄養バランスや使い勝手を考えて各家庭に合った食品を選ぶことが大切です
    ↩ 本文へ
  5. 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(2) ローリングストック」2026年8月6日確認

    普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法
    ↩ 本文へ