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断水と停電が同時に来ると、備蓄した食材があっても「調理できない・洗えない」で詰まります。パッククッキングはこの2つを同時に外す方法として、複数の自治体が食育や防災の資料で紹介しています。ここでは塩尻市の資料をもとに、道具の条件から手順、注意点までを通しで整理します。
パッククッキングとは何か
同じ鍋で家族分を別々の味に分けられるので、アレルギーがある家庭や、離乳食・介護食を同時に用意したい場面と相性がよい方法です。
備蓄の水の考え方はここに直結します。7
パッククッキングは、この「別途必要な水」を最小化する方法だと位置づけられます。湯せんの湯は飲用でなくてよく、繰り返し使えるからです。備蓄量の考え方は備蓄水は何リットル必要かに整理しました。
必要な道具
| 道具 | 補足 |
|---|---|
| カセットコンロ | 停電中の熱源。電気が使えれば電気ポット等も可 |
| カセットボンベ | 加熱時間が長いので本数に余裕を持つ |
| 鍋またはやかん | 深さがあると袋が扱いやすい |
| 金ザルまたは皿 | 鍋底に敷く。ふきんやタオルでも代用可 |
| 水 | 湯せん用。飲用水でなくてよい |
| 高密度ポリ袋 | 条件は次項 |
牛乳パックとキッチンバサミがあると作業が楽になります。8
ポリ袋の条件がいちばん大事
ここを間違えると袋が溶けます。使えるのは次の条件を満たすものです。910
つまり、見た目で選ばず、袋のパッケージにある耐熱温度と用途表示で選びます。買うときにここを確認して、防災用の箱にまとめて入れておくのが確実です。分散して置く考え方は備蓄の分散収納の場所にまとめました。
基本の手順
- 具材の大きさを揃えて切る
- 高密度ポリ袋に具材、調味料を入れる
- 具材と調味料をよくなじませる
- 空気を抜く
- 袋の上のほうでしっかり縛る
- 鍋底に金ザルか皿を敷く
- 沸騰した湯に袋を入れ、弱火で加熱する
鍋底に何か敷く、という一手間を省くと袋が直接鍋肌に触れて破れます。中身が湯に流れ出れば、その湯は使い回せなくなります。
白ご飯を炊く
米は水の量と浸漬時間で仕上がりが変わるので、平時に一度作って自分の家の分量を決めておくのが早道です。備蓄する米の保存条件は次のとおりです。1819
米を炊く余裕がないときの選択肢としてアルファ米があります。違いはアルファ米の作り方と水の量に整理しました。
失敗しやすいところ
食べきる前提で作ることも書かれています。2021222324
停電中は冷蔵庫が使えず、残した食品を保存する手段がありません。1袋1〜2人前で、その場で食べきる量だけ作ります。
手洗いができない状況では、袋の外側を触る前後の衛生にも気を配ります。25
熱源の確保がボトルネックになる
パッククッキングは加熱時間が長い方法なので、ボンベの消費が読みにくくなります。26
事故の傾向も公表されています。29
コンロとボンベの選び方・期限管理はカセットコンロとボンベの備えにまとめています。
熱源を使わずに済ませる選択肢も併用しておくと、ボンベの消費を抑えられます。考え方は火を使わない非常食にまとめました。
まとめ
- パッククッキングは、耐熱性のポリ袋に食材を入れて鍋等で加熱する方法
- 洗い物が出ず、湯せんの湯は繰り返し使えるので、断水時の水の消費を抑えられる
- 袋はポリエチレン表示・耐熱130℃以上・湯せん対応の高密度ポリ袋を選ぶ
- 鍋底に金ザルか皿を敷く。袋が鍋肌に触れて破れるのを防ぐため
- 空気を抜いて上のほうで縛り、弱火で鍋底から泡が出る状態を保つ
- 1袋1〜2人前。量を増やしたいときは袋数を増やす
- 油の多い料理は不向き。食べ残しは廃棄する前提で量を決める
- 加熱時間が長いぶんボンベを消費する。ボンベは約7年以内に使い切り、コンロは約10年で買い替えを検討する
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へパッククッキングとは、食材を耐熱性のあるポリ袋に入れて、鍋等で加熱する調理方法です
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ洗い物を出さずに、簡単にあたたかい料理が複数作れるため、災害時の調理法としても注目されています
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ災害時でも、衛生的に温かい物が食べられる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ水の使用が少なく、アレルギーやそれぞれの好みに合わせた複数のメニューを同時に調理できる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へポリ袋のまま食べることで器を洗う必要がない
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ1人前~と少量でも作ることができる
農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」2026年8月6日確認
↩ 本文へ湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要です
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ切って開けばまな板になり、底の方は高さを残して切れば器にもなる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へポリエチレンと表示してある半透明なもの、耐熱温度130℃以上、湯せん対応のもの
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ必ず高密度ポリ袋を使う
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ袋の中の空気を抜く
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ袋をクルクルねじって、上の方で縛る
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ袋が鍋底で溶けたり、破れたりするのを防ぐために、鍋に金ザルか皿、ふきん等を入れる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ鍋の湯が沸騰したら、袋に入った食材を入れ、蓋をする。火加減を弱火にして、鍋底から常に泡が出る状態を保ち加熱する
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へポリ袋に米を入れて、袋の中で洗米して水を捨てる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ鍋に水を入れ、金ザルか皿を敷き、湯を沸かす
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へその後、火を消し、10分程度鍋の中に放置して、米を蒸らす
農林水産省「お米はどのくらい保存できるのか教えてください。」2026年8月14日確認
↩ 本文へ精米した白米は、低温(10~15℃)で湿気が少なく直射日光をさけた場所で保存します
農林水産省「お米はどのくらい保存できるのか教えてください。」2026年8月14日確認
↩ 本文へ精米して時間がたつほど味が落ちるので、1か月くらいが目安になります
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ袋の中の空気をしっかり抜く(加熱すると膨らむため)
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ火の通りが均一になるように、具材はなるべく平らにして鍋に入れる
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へたくさん作りたいときは、1つの袋にたくさん入れるのではなく、袋数を増やす
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ油が多い物は不向き
塩尻市「災害時にも便利!パッククッキング!!」2026年8月15日確認
↩ 本文へ食べ残しは廃棄する
厚生労働省「避難所等のトイレの消毒方法、手洗いなどについて」2026年8月9日確認
↩ 本文へ速乾性アルコール手指消毒薬があれば、使用してください
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7) 熱源を確保しよう」2026年9月1日確認
↩ 本文へ1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本の備蓄が必要となります。注)使用期限にご注意(ボンベ:約7年、コンロ:約10年)
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろとカセットボンベは経年劣化します」2026年7月24日確認
↩ 本文へ製造後、約7年以内に使い切ってください
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろとカセットボンベは経年劣化します」2026年7月24日確認
↩ 本文へ製造後、約10年以上が経過したら買い替えの検討をお願いします
製品評価技術基盤機構(NITE)「『NO MORE ボンベ破裂』〜約4割が誤使用・不注意〜」2026年7月24日確認
↩ 本文へ調査が完了した86件のうち約4割が使用者の誤使用・不注意と推定される
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」2026年7月24日確認
↩ 本文へテント内や車内などの狭い空間ではガス機器を使用すると一酸化炭素中毒や酸素欠乏のおそれがあるため使用してはならない
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」2026年7月24日確認
↩ 本文へ電磁調理器の上でカセットボンベを保管・使用してはならない