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レトルトは「温めるもの」とは限らない
備蓄にレトルト食品を入れている家庭は多いはずです。ただし多くの人は、湯せんか電子レンジで温めて食べる前提で買っています。加熱手段が使えない状況では、この前提が崩れます。
一方で、そのまま食べられると明記されているレトルト食品も市販されています。ここを見分けられるかどうかで、停電・断水時に食べられるものの幅が変わります。
パッケージのどこを見るか
判断はパッケージの表示で行います。推測で食べないでください。
| 確認する場所 | 見る内容 |
|---|---|
| 調理方法・お召し上がり方 | 「そのままでも」「温めずに」といった記載があるか |
| 加熱方法の指定 | 湯せん専用・電子レンジ専用など、加熱を前提とする指定のみか |
| 保存方法 | 常温保存か、要冷蔵か |
| 賞味期限 | 長期保存を前提とした表示か、通常の流通品か |
記載がない場合は「そのまま食べられる」とは判断しないのが原則です。メーカーの製品ページやお問い合わせ窓口で確認できる場合もあります。
味の面で温めないと厳しいものがある
表示上そのまま食べられる場合でも、油脂を多く含む料理は冷えると口当たりが変わります。備蓄に入れる前に、一度そのままの状態で食べてみることをおすすめします。
農林水産省も、備蓄食品を試したうえで自分や家族の好みを見つけるよう示しています。
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)備蓄食品の選び方」(備蓄食品を「災害時に食べる一時しのぎのもの、あまりおいしくない食べもの」と考えるべきではなく、「味にもこだわった缶詰やレトルト食品」から自分や家族の好みを見つけることを勧めている)
試さずに揃えると、いざというときに食べられず残ります。
備蓄全体のどこに置くか
常温そのまま食べられるレトルトは、加熱手段が完全に断たれた場合の層に入ります。備蓄は次の3層で考えると過不足が見えます。
- そのまま食べられる層: 水も熱源も不要。ようかん等の甘味、そのまま可のレトルト・缶詰
- 水だけで戻せる層: 熱源不要だが水と時間が要る。アルファ米など
- 加熱して食べる層: カセットコンロが使える前提。日常の食品を含む
1の層だけで日数分をまかなうのは現実的ではないため、主食となる層と組み合わせるのが基本です。
主食側をメーカー直販で揃えたい場合、アルファ化米を専門に扱うメーカーから選ぶ方法もあります。
こちらはレトルトではなくアルファ化米が中心のため、上記の2の層(水だけで戻せる層)を補強する用途になります。
買う前に必ず確認すること
- 賞味期限: 表示は製造時点からの目安です。届いた商品の表示で必ず自分の目で確認してください
- アレルギー表示: 商品ごとに原材料・アレルゲン表示が異なります。家族に食物アレルギーがある場合は購入前に確認してください
- 保存温度: 常温保存でも、高温になる場所(車内など)での保管は表示された条件から外れる場合があります
アレルギー対応が必要な場合は別記事で整理しています。
まとめ
- レトルトは温める前提の商品が多いが、そのまま食べられると明記された商品もある
- 判断はパッケージの「お召し上がり方」「保存方法」の表示で行い、記載がなければ常温可とは判断しない
- 表示上可能でも味の面で厳しいことがあるため、備蓄に入れる前に一度そのまま食べて確かめる
- そのまま食べられる層だけでは日数分をまかなえないため、主食となる層と組み合わせる
必要な備蓄量は備蓄量計算ツール、備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。