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使われない贈り物になる原因
高齢の親に防災グッズを贈るとき、性能の良いものを選ぶほど使われなくなることがあります。原因は3つに絞れます。
- 操作が多い: ボタンの数、充電の手順、モードの切り替え
- 重い: 持ち出す前提のものが、実際には持てない
- 置き場所が遠い: 押し入れの奥に入ると、発災時に取り出せない
贈る側が確認できないのは1つ目です。説明書を読まずに使えるかが、そのまま使用率になります。
持てる重さの上限を先に見る
非常持出品の重さには目安があります。1
これは一般的な目安で、高齢の親にはさらに軽い設定が要ります。リュック型の防災セットを贈る場合、中身を減らして渡す前提で考えるほうが現実的です。中身を詰めたまま渡すと、重さを理由に玄関から動かなくなります。
本人にしか用意できないものがある
薬・お薬手帳・眼鏡・入れ歯・補聴器は、本人にしか用意できません。贈り物は、この一式を入れる場所を作るものという位置づけにすると外しません。渡すときに「ここに薬とお薬手帳を入れておいて」と伝えるところまでが贈り物です。
贈るなら:操作の少ない情報源
停電すると、情報が入らなくなります。手回しやソーラーで動くラジオは電源の確保に依存せず、操作もつまみとボタンで完結します。
こんな人に停電中にラジオとライトとスマホ充電を別々に用意したくない
選ぶ理由ラジオ・LEDライト・5800mAhの充電を1台に。手回しとソーラーで電池切れに備える
渡すときに一度その場で電源を入れ、選局まで一緒にやっておくと、使われる確率が上がります。
贈るなら:水が要らない食べ物
高齢の家庭では、水分と食事の両方が細くなりがちです。4
備蓄食は、好みに合うものでないと回りません。5
調理も水も要らず、少量ずつ食べられるものが向きます。
食べ慣れているかどうかは本人にしか分かりません。贈ったら、平常時に一度食べてもらうところまで促します。
避けたほうがよいもの
- 大容量のポータブル電源: 重く、充電の管理が要ります。使いこなす前提の道具です
- 中身を詰めた重いリュック: 持てないと玄関から動きません
- アプリ連携が前提の機器: 設定を代わりにやっても、更新のたびに止まります
- 期限の短い非常食を大量に: 入れ替えの手間が贈り先に残ります
渡すときにやること
贈り物より効くのが、渡すときの5分です。
- その場で電源を入れて、一緒に一度使う
- 置き場所を一緒に決める(寝室の手が届く位置が第一候補)
- 薬とお薬手帳、眼鏡や補聴器の予備を入れる場所を決める
- 連絡の取り方を確認する(電話がつながらない場合の手段)
まとめ
- 使われない原因は、操作の多さ・重さ・置き場所の遠さの3つ
- 持てる重さは目安よりさらに軽く見る。中身を減らして渡す前提で選ぶ
- 薬・お薬手帳・眼鏡・入れ歯・補聴器は本人にしか用意できない
- 贈り物は「その一式を入れる場所を作るもの」と位置づける
- 渡すときに一緒に使い、置き場所まで決めるところまでが贈り物
高齢の親の備え全体は高齢の親の防災、介助が必要な場合は介護が必要な家族の防災、贈り物全般は防災グッズをプレゼントするなら、避けたい品は防災グッズをもらって困ったものを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
神奈川県くらし安全防災局「非常持出品の準備(重さの目安)」2026年8月9日確認
↩ 本文へリュックなどに入れる重さの目安は、男性で15キロ、女性で10キロ程度です
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ薬を服用している場合は、発災時にすぐに持ち出せるように。7〜10日分の薬とお薬手帳はマストです
東京都「東京くらし防災「体力・体調に不安がある人の備え」」2026年7月24日確認
↩ 本文へ常に携帯する物として常備薬・お薬手帳、老眼鏡・入れ歯・補聴器、口腔ケア用品、健康保険証のコピーなどが挙げられている
環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認
↩ 本文へ加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)」2026年9月1日確認
↩ 本文へ日頃から、栄養バランスや使い勝手を考えて各家庭に合った食品を選ぶことが大切です