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代用として成立する。ただし「吸わせる」までが役割
ペットシーツは高吸水ポリマーを使った吸収体で、災害時の簡易トイレの中敷きとして十分に機能します。新聞紙より吸収量が多く、袋の中で偏りにくいのも利点です。
ただし役割は水分を吸わせることに限られます。市販の凝固剤のような消臭・除菌の機能は前提にできません。この点は方式の違いとして整理されていて、神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」(「便器に袋を取り付けて、吸水シートで吸収するタイプや凝固剤で固めるタイプがあります」)としています。ペットシーツは前者の「吸水シート」に近い立ち位置です。
一方で凝固剤側には神奈川県(「凝固剤は排泄物を固めるだけでなく、消臭効果や除菌効果のあるものや、10年〜15年の長期保管できるものもあります」)としています。においを抑えたいなら、シーツだけで完結させず凝固剤を併用してください。
使い方
- 便座に1枚目のポリ袋をかぶせて養生し、その上に2枚目の袋をかぶせる
- 2枚目の袋の底にペットシーツを吸収面(白い面)を上にして1枚敷く
- 使用後は袋の空気を抜いて口をきつく縛り、さらに別の袋に入れて二重にする
- 直射日光の当たらない場所にまとめ、収集の再開を待つ
袋のかぶせ方から処理までの全体像は簡易トイレの自作方法にまとめています。断水中に便器を流さないのが前提で、東京都下水道局「災害時のトイレ対策について」(「配管などが破損していると下水が詰まって汚水が逆流したり、破損したところから噴出することがあります」)としています。
枚数はどれくらい要るか
1回1枚で使うため、消費は簡易トイレの袋と同じペースになります。目安は経済産業省「トイレ備蓄 忘れていませんか」(「1人あたり35回分(7日分)の災害時トイレの備蓄が必要です」)としています。1人7日で35枚、2人なら70枚。
もっとも、レギュラーサイズなら1袋に数十枚入っているのが普通なので、枚数だけなら家庭でストックしやすい部類です。備蓄のコストパフォーマンスという意味では、ペットシーツは有力な選択肢になります。袋のほうが先に足りなくなるので、必要数は災害時トイレの処理袋・防臭袋は何枚必要かで確認してください。
向き・不向き
| 項目 | ペットシーツ | 粉末の凝固剤 |
|---|---|---|
| 吸収 | 多い。1枚で複数回は難しい | 1包で1回分 |
| におい | 抑える機能は限定的 | 消臭をうたう製品が多い |
| かさ | かさばる | 小さい |
| 入手 | 日用品として買い足しやすい | 防災用品売り場が中心 |
| 併用 | 凝固剤と併用可 | シーツと併用可 |
粉末とシートの違いは簡易トイレの凝固剤は粉末とシートどちらがよいか、猫砂を使う場合の判断は簡易トイレの凝固剤は猫砂で代用できるかで整理しています。
ペットがいる家庭は二重に効く
犬猫を飼っているなら、ペットシーツはもともと備蓄しているはずです。ペット用の備えがそのまま人用のトイレ資材になるため、同じ在庫が二役をこなします。ペット側に必要な備蓄の全体像はペットの防災グッズにまとめました。
ただし人用に使った分だけペット用が減ります。両方の必要量を足した数で在庫を持ってください。
本数の主力は簡易トイレで
代用材は主力の穴を埋めるものです。日数分の回数は、凝固剤付きのセットで確保しておくほうが管理は軽くなります。
使う前に一度試しておくと迷いが減ります。東京都「東京くらし防災(38ページ)」(「買って置いておくだけでなく、実際に使ってみましょう」)としています。
まとめ
- ペットシーツは「吸わせる」役割として代用可能
- においを抑えたいなら凝固剤を併用する
- 1回1枚。7日分で1人35枚が目安
- ペット飼育家庭は在庫が二役をこなすが、必要量は足し算で持つ
- 日数分の主力は凝固剤付きのセットで確保する