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先に答え: 会社の机の下に置く避難用の靴は、普段のパンプスやサンダルではなく、床に散らばったガラス片や瓦礫を踏んでも歩ける「スニーカー+踏み抜き対策」を基準に選びます。折りたためる薄型なら引き出しや戸棚にしまいやすく、ヒール通勤の人ほど置いておく価値があります。
会社に置く避難用の靴、選び方の結論(先に答え)
| 状況 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| ヒール・パンプス通勤 | 折りたたみスニーカー+踏み抜き防止インソール | 地震後の床はけがのリスクが高く、ヒールでは長く歩けない |
| 引き出し・戸棚の収納力を優先したい | 薄く折りたためるタイプ | 机の下や引き出し1段に収まる |
| すでに職場にスニーカーを置いている | インソールだけ追加する | 買い替えずに踏み抜き対策を後付けできる |
選ぶ基準は「机まわりの収納力」と「踏み抜き対策の有無」です。会社に置く靴はかさばると置き場所自体を確保できないため、まず折りたためる薄型かどうかを見て、素材の見た目だけでは分からない踏み抜き対策は規格を基準に選びます。
こんな人に「踏み抜き防止」と書いてあるだけの製品では信用してよいか判断できない
選ぶ理由JIS T 8101 の耐踏抜き性に相当する性能を商品説明に明記。非金属なので靴の返りを残せる
選び方のポイント3つ
1. 会社の床にも地震後は危険物が散らばる
地震でけがをした人の原因は、約30〜50%が家具類の転倒・落下・移動によるものとされています。自宅と同じように、オフィスでもキャビネットや棚、天井材が倒れたり落ちたりすれば、床にガラスや陶器の破片が散乱します。東京都のシミュレーションでも、床に散乱した破片を踏んで負傷し、歩けなくなるリスクが指摘されており、底の厚いスリッパなどで足を保護してから動くことが前提とされています。
2. スニーカーが基準、ヒール・サンダルは避ける
避難時に履く靴について、自治体の資料はスニーカーを基準として示しています。長靴は水が入ると動きにくくなるため避けるとされており、同じ理由でヒールやサンダルも歩行の安定性を欠くため向きません。オフィスで日常的にヒールやパンプスを履いている人ほど、机の下に履き替え用の靴を用意しておく必要性が高くなります。
根拠: 千葉県「避難のときの注意点」(「靴はスニーカー(長靴は水が入ると動きにくいので避ける)」)
会社によっては帰宅困難者対策として備蓄品を用意している場合もありますが、靴は個人差が大きく共用で人数分を揃えにくい品目です。会社の備蓄に含まれているかを総務に確認したうえで、含まれていなければ自分の分は自分で置いておくのが確実です。
3. 踏み抜き対策は「非金属+規格」で選ぶ
売り場には「踏み抜き防止」と書かれた製品が並びますが、インソール単体には公的な適合表示制度がありません。物差しとして使えるのが、安全靴の規格(JIS T 8101)にある耐踏抜き試験です。業界団体の説明によると、この試験はくぎなどの鋭利なものが表底を貫通するのを防ぐ性能を確認するもので、試験用のくぎに1100Nの圧迫力を加えても先端が完全に貫通しないことが求められています。この基準を明記した製品かどうかで選ぶと、机の下に置く1足の信頼性を判断しやすくなります。
根拠: 日本安全靴工業会「安全靴とは」(「くぎなどの鋭利なものが表底を貫通し、足裏に損傷を与えることを防止する性能」「試験用くぎに1100Nに達するまで圧迫力を加えて、釘の先端が完全に貫通していないことが求められています」)
よくある質問
Q. 会社にスニーカーを1足置くだけで十分ですか 最低限としては十分ですが、通勤靴と履き替えるための靴下や、机の下に置いた靴が汚れないための袋も一緒に用意しておくと、実際に履き替える場面でスムーズです。
Q. インソールだけ買えば今の靴でも安全靴と同じになりますか インソールはあくまで足裏の踏み抜き対策であり、靴自体のつま先保護やソールの耐久性まで安全靴と同等になるわけではありません。会社に置く用途であれば、日常のスニーカーへの後付けとして考えるのが現実的です。
まとめ
- オフィスでも地震後は床にガラス片などが散らばり、けがのリスクが自宅と同じようにある
- 避難用の靴はスニーカーが基準。ヒール・サンダル・長靴は避ける
- 踏み抜き対策は「非金属+JIS T 8101の耐踏抜き試験(1100N)相当」を明記した製品を基準に選ぶ
机に置く個人の備え全体は職場のデスクに置く個人の備えで整理しています。インソールの規格の詳細は踏み抜き防止インソールの選び方、自宅に置く避難用の靴との違いは避難用の靴の選び方を参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
内閣府「広報ぼうさい 特集3 地震に備える」2026年9月1日確認
↩ 本文へ近年発生した大きな地震でけがをした人の原因は、約30%から50%が家具類の転倒・落下・移動によるものでした
東京都「大震災シミュレーション 発生直後(1)」2026年8月27日確認
↩ 本文へ床に散乱したガラス・陶器などの破片を踏むと、負傷して歩けなくなるリスクが高まります。底の厚いスリッパを履いて安全な場所に移動します