住まいの安全

ラティスの台風対策|飛ばさないための固定と、外して寝かせる判断

根拠: 気象庁「風の強さと吹き方(表)」(2026年8月19日確認) ほか2件(記事末に一覧)

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ラティス(格子のパネル)は、軽くて面が大きいという風にとって最も都合のよい形をしています。台風で飛ぶ屋外設備の中でも、被害を出しやすいものの一つです。設置している側は「格子だから風は抜ける」と思いがちですが、板の幅が広いタイプや、つる性の植物を絡ませたもの、目隠しシートを張ったものは、ほぼ面のパネルとして風を受けます。

飛ぶのは「固定していない」からとは限らない

ラティスの取り付けは、大きく3つに分かれます。

取り付け方弱くなりやすい点
ラティスポスト(独立基礎)に固定基礎の重さが足りない。ポストとパネルの金具が緩む
既存のフェンス・手すりに結束バンドで固定バンドの紫外線劣化。1〜2年で急に切れる
立てかけ・プランター台に差し込み固定されていない。最も飛びやすい

結束バンドは消耗品です。 屋外で数年経ったものは、指で押しただけで割れることがあります。設置時に「しっかり留めた」記憶があっても、いま留まっているかは別の話です。

風の力は、予報の数字よりも大きい瞬間があります。1

飛んだラティスは、それ自体が凶器になります。2

平時にやっておく点検

台風シーズンの前に、次の3つを見ます。

  1. ポストの根元を揺する。 ぐらつくなら基礎が足りていない
  2. 金具・ビス・結束バンドを1本ずつ触る。 緩み、腐食、割れを探す
  3. 絡ませた植物やシートの面積を見る。 増えているなら、その分だけ受ける力が増えている

3つ目は見落とされがちです。設置した年より、つるが伸びた3年目のほうが危険、ということが普通に起こります。

台風が近づいたら:外して寝かせる

固定を強くする方向だけで考えると、直前には打つ手がなくなります。実際にいちばん効くのは外して地面に寝かせることです。3

「固定するか、家の中へ」と並記されているのがポイントです。格納は固定と同格の対策として書かれています。ラティスは外せる構造のものが多く、これができる数少ない設備です。

寝かせるときの注意は2つです。

外せない構造の場合は、せめて絡ませた植物・目隠しシート・掛けてある物を外して面積を減らす。これだけでも受ける力は変わります。

作業は風が強まる前に済ませてください。4

台風の接近そのものの見方は台風は上陸すると弱まるのかに、前日の作業全体は台風の前日にやることリストにまとめています。

ベランダに置いている場合

ベランダのラティスは、飛べば階下や道路に落ちます。高さのぶんだけ被害が大きくなるので、扱いは庭より慎重にします。

ベランダ全体の片づけ方はベランダの飛散物対策にまとめています。

飛んで人や物に当たったら

自分の設備が飛んで隣家の車や窓を壊した場合、「自然災害だから仕方ない」で常に片づくとは限りません。一般に、その物が普通に備えているべき安全性を欠いていたか、管理が適切だったかが問われます。劣化した結束バンド1本で留めていた、というのは弱い立場になりやすい状況です。

具体的な責任の有無は個別の事情によります。 実際に損害が出たときは、写真を撮ったうえで保険会社に相談してください。費用と保険の考え方は台風でフェンスが倒れたらに整理しています。

まとめ

台風対策シリーズ: 前日にやることリスト / ベランダの飛散物対策 / フェンスが倒れたら

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認

    風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いですが、大気の状態が不安定な場合等は3倍以上になることがあります。
    ↩ 本文へ
  2. 気象庁「風の強さと吹き方(表)」2026年8月19日確認

    飛来物によって負傷するおそれがある。
    ↩ 本文へ
  3. 気象庁「自分で行う災害への備え」2026年9月1日確認

    風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
    ↩ 本文へ
  4. 内閣府(防災担当)「首都圏における広域降灰対策検討会(第2回)資料2-4 火山灰の処理」2026年9月1日確認

    一般的な屋外作業の安全管理と同様、強風時や降雨時等には作業を中断する等の対応をとる必要がある。
    ↩ 本文へ