避難・睡眠

避難所で女性が一人でも身を守るための備え|防犯の考え方と持ち物

根拠: 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点(本文PDF)18 女性に対する暴力の防止・安全確保」(2026年8月6日確認) ほか3件(記事末に一覧)

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避難所の防犯は「持ち物」より先に「導線」

女性が避難所での防犯を考えるとき、防犯ブザーやホイッスルを買うところから入りがちです。ただ、備えの順番としては、一人になる場面をどれだけ減らせるかを先に決めた方が効きます。

国はこの問題を、個人の注意不足ではなく避難所の環境の問題として整理しています。1

同じ資料は、被害の対象についても次のように記しています。2

つまり「自分は対象外」と考えられる属性はありません。備えは、年齢や家族構成にかかわらず必要になります。

一人になりやすい場面を先に洗い出す

避難所で一人になりやすいのは、次の場面です。避難する前に、どう回避するかを決めておきます。

場面起こりやすい状況先に決めておくこと
夜間のトイレ屋外仮設・照明が乏しい同行者を決める / 手元の明かりを常に持つ
着替え・授乳更衣スペースが遠い、または無い使う場所と時間帯を決める
物資の受け取り人の少ない時間に一人で行く混雑時間に合わせる
車中泊への移動駐車場が暗い経路を明るい側に固定する
支援の申し出への対応個別に呼び出される必ず二人以上で応じる

このうち夜間のトイレが最も頻度が高く、行動が固定しにくい場面です。ここだけでも同行者と明かりを先に決めておくと、他の場面にも同じやり方を転用できます。

持ち物は「音」と「明かり」を優先する

自治体は、避難所生活で身を守るための持ち物を具体的に挙げています。3

優先順位は次のとおりです。

  1. ホイッスル: 電池が不要で、暗所でも確実に鳴る。首から下げられる長さにしておく
  2. ライト: 夜間のトイレ・移動用。両手を使うなら頭に付ける形が扱いやすい
  3. 防犯ブザー: 電池切れの確認が必要なので、ローテーションの対象に入れる
  4. 簡易的な目隠し: 着替え・授乳の場所を自分で作れると、移動そのものを減らせる

備蓄の量については、同じ内閣府の資料が全体の目安を示しています。45

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防犯ホイッスル(大音量タイプ)

こんな人に小さくて渡しやすい防災ギフトが欲しい

選ぶ理由キーホルダー型で日常携帯できる

一式をまとめて用意するなら、寝袋まで入った1人用のセットを土台にして、防犯まわりだけ足す形が組みやすくなります。

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1人用の防災セット(シュラフ付き)

こんな人に女性や一人暮らしで、寝具まで含めた持ち出しセットが欲しい

選ぶ理由シュラフ付き47点の1人用。防災士店長が中身を組んだ寒さ対策込みのセット

避難所に着いた直後にやること

到着してから探すと時間がかかるので、着いた直後の30分でここまで確認しておきます。

  1. トイレの位置と、そこまでの経路の明るさ
  2. 更衣スペース・授乳スペースの有無と場所
  3. 運営側の相談窓口が誰か(女性の担当者がいるか)
  4. 自分の寝る場所から出入口までの見通し
  5. 同行者がいない場合、声をかけられる近隣の世帯

内閣府男女共同参画局は、この分野の指針を段階ごとに整理して公表しています。6

まとめ

女性向けの持ち物全体は女性のための防災ポーチ・防災バッグの中身、避難所に持っていく最低限の一式は避難所の持ち物・最低限リスト、着替えや授乳の場所づくりは避難所のテント・間仕切りでプライバシーを確保するを参照してください。ホイッスル単体の選び方は防災ホイッスルは大音量を選ぶべきかにまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点(本文PDF)」2026年8月6日確認

    災害時には、また、避難所などのプライバシーを守ることが難しい環境において、性暴力が起こることがあります
    ↩ 本文へ
  2. 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点(本文PDF)」2026年8月6日確認

    性暴力は、若い女性だけでなく、高齢者や子供(男児を含む)、男性も被害に遭うことがわかっています
    ↩ 本文へ
  3. 八潮市「女性向け災害用備蓄のすすめ」2026年7月24日確認

    避難所での生活で自分の身を守るための防犯ブザーやホイッスルなどの防犯グッズを用意するよう案内している
    ↩ 本文へ
  4. 内閣府男女共同参画局「備蓄チェックシート」2026年8月9日確認

    個人によってニーズは異なるが、一人あたり最低3日間の量を備蓄することが望まれる
    ↩ 本文へ
  5. 内閣府男女共同参画局「備蓄チェックシート」2026年8月9日確認

    備蓄の品目や数量については女性と男性のニーズの違い、妊産婦や子育て家庭のニーズに配慮することが必要
    ↩ 本文へ
  6. 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点」2026年8月6日確認

    地方公共団体が災害対応に当たって取り組むべき事項をまとめたガイドラインを作成しました
    ↩ 本文へ