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粉ミルクは水と熱源とセットでしか使えない
粉ミルクを日常的に使っている家庭でも、災害時にそのまま使えるとは限りません。調乳にはお湯が要り、お湯には水と熱源が要ります。哺乳瓶の洗浄にも水が必要です。
ライフラインの復旧までにかかる時間について、東京都は次のように示しています。1
1週間、水と熱源が使えない前提で粉ミルクだけを備えるのは無理があります。
液体ミルクは調乳の工程を飛ばせる
普段は粉ミルクでよく、災害用の枠だけ液体ミルクにするという考え方です。粉ミルクを液体ミルクに置き換えるのではなく、水が使えない期間の分を別に持つ、という整理になります。2
使うときに守ること
液体ミルクは開けてそのまま飲ませられますが、扱いには決まりがあります。3
飲み残しを取っておいて後で使う、という運用はできません。1回で飲みきれる量の製品を選ぶ意味がここにあります。
与え方についても記載があります。4
そのまま飲ませられるのは「調乳が不要」という意味で、容器から直接飲ませられるという意味ではありません。紙パックや缶の場合は移し替えが要るため、使い捨ての哺乳瓶や乳首も一緒に備えることになります。断水中は洗浄ができないためです。
備えるときの組み合わせ
- 液体ミルク: 1回で飲みきれる容量のものを、想定日数分
- 使い捨ての哺乳瓶・乳首: 洗浄できない前提で回数分
- 飲み慣らし: 普段まったく飲ませていないと、災害時に受け付けないことがある。平時に試しておく
そろえるのは液体ミルクと使い捨て哺乳瓶の2点で1組です。片方だけでは、前掲のとおり移し替える容器が無くて使えません。液体ミルクは1回で飲みきれる容量、哺乳瓶は乳首まで付いたセットを選びます。月齢や体調による量は、かかりつけの小児科の指示が優先です。
買ったら期限を書いて食品棚に移し、普段の1本として使ってください。備蓄棚に置いたままだと、飲み慣らしをしないまま期限が来ます。
ローリングストックの考え方で回すと、期限切れを起こしにくくなります。
赤ちゃんがいる家庭で追加する備え全体は別記事にまとめています。
まとめ
- 大規模災害ではライフラインの復旧に1週間以上かかるおそれがある(東京都福祉局)
- 粉ミルクは水と熱源が前提のため、水が使えない期間の分を液体ミルクで別に持つ
- 液体ミルクは滅菌済みだが、開封後はすぐ使い、飲み残しは与えない(消費者庁)
- 水で薄めず、紙パック・缶は清潔な容器に移し替えて与える
- 断水中は洗浄できないため、使い捨ての哺乳瓶・乳首も回数分そろえる
食物アレルギーがある場合の備蓄は食物アレルギー対応の非常食を参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」2026年7月24日確認
↩ 本文へ大規模災害では電気・ガス・水道などライフラインの復旧に1週間以上かかるおそれがある
東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」2026年7月24日確認
↩ 本文へ普段粉ミルクを使っている家庭にとって、水を使わずに飲ませられる液体ミルクは災害時に有用
消費者庁「乳児用液体ミルクってなに?」2026年7月24日確認
↩ 本文へ乳児用液体ミルクは滅菌済みだが、開封後はすぐに使用し、飲み残しは与えない
消費者庁「乳児用液体ミルクってなに?」2026年7月24日確認
↩ 本文へ水で薄めずに与え、紙パック・缶の場合は清潔な容器に移し替えて与える