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タオルは防災リュックに入れる物のなかで、かさばる割に後回しにされやすいものです。枚数を決めるには、まず何に使うのかを分けて考える必要があります。
用途は大きく4つ
- 体を拭く(水が使えないときの清潔保持)
- 止血・固定(応急手当の補助)
- 防寒・緩衝(首や腰に巻く、頭を保護する)
- 生活用(食器を拭く、荷物を包む)
このうち1と2は他人と共用できない性質のものです。ここが枚数の下限を決めます。
体を拭く用途は1人1枚では足りない
水が限られる状況での清潔保持について、厚生労働省が方法を示しています。1
問題は、使ったタオルを洗えないことです。断水中は乾かすこともままならないため、1枚を使い回すと衛生が落ちます。実際、共用については明確に注意が示されています。2
したがって**「1人につき、体用と手用を分ける」**が現実的な出発点になります。水を使わない体の拭き方は断水中に体を拭く方法にまとめました。
枚数の決め方
用途別に人数分を積み上げると、次のような形になります。
| 用途 | 数え方 | 種類 |
|---|---|---|
| 体を拭く | 1人1〜2枚 | フェイスタオル(乾きやすい薄手) |
| 手・顔 | 1人1枚 | ハンドタオル |
| 止血・固定 | 世帯で1〜2枚 | 清潔なものを個包装で |
| 防寒・緩衝 | 1人1枚 | 大判またはマフラー状のもの |
厚手のバスタオルは吸水量では有利ですが、乾かない・かさばるため持ち出し袋には向きません。薄手を複数枚のほうが使い回しやすくなります。
なお、拭き取りはウェットティッシュと役割が重なります。両方を同量入れると容量を食うので、ウェットティッシュを主、タオルを従にするか逆にするかを決めてから数えます。長期保存できるものは長期保存ウェットティッシュにまとめました。
重さの制約から逆算する
持ち出し袋には上限があります。3
タオルは二次持ち出し品に回しやすい代表格です。一次持ち出し袋には最小限(1人1枚+止血用1枚)を入れ、残りは自宅の備蓄側に置く分け方が容量の面で無理がありません。分け方は一次持ち出しと二次持ち出しの分け方を参照してください。
消防庁のカテゴリでの位置づけ
タオルは生活用品・救急用具・衣料品のどこにも関わるため、チェックリスト上で見落とされやすいものです。カテゴリごとに1回ずつ「タオルが要るか」を確認すると漏れにくくなります。リュック全体の中身は防災リュックの中身にまとめています。4
備蓄品との違いに配慮する
備蓄の内容は人によって必要なものが変わります。5
タオルも同じで、家族それぞれに何枚要るかを個別に決めるほうが実態に合います。避難所での睡眠環境を整える用途もあり、こちらは避難所での睡眠対策にまとめました。
用意するもの
タオルは単体で買うより、防災セットに何枚入っているかを確認して不足分を家のタオルから足すのが無駄がありません。セット同梱のタオルは薄手で枚数が限られることが多いため、家族人数分に届かない前提で見ておきます。
まとめ
- 枚数は「何枚」ではなく用途別×人数で数える
- 体用と手用は共用しない。共用タオルは感染症を広げる恐れがあると示されている
- 厚手より薄手を複数枚。乾きにくいものは持ち出し袋に向かない
- 一次持ち出しには最小限、残りは二次持ち出し・自宅備蓄へ回す
- ウェットティッシュと役割が重なるので、どちらを主にするか先に決める
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」2026年8月9日確認
↩ 本文へ水が十分に確保できない時や入浴設備が整わない場合でも、病気や感染症予防等のために、体を清潔に保つことが大切です
清潔を保つ方法としては、温かいおしぼりやタオル等を用いて体を拭いたり、足や手など部分的な入浴もあります
厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」2026年8月9日確認
↩ 本文へトイレへの共用タオルや手洗いバケツの設置は感染症の流行を広げる恐れがありますので、避けましょう
神奈川県くらし安全防災局「非常持出品の準備(重さの目安)」2026年8月9日確認
↩ 本文へリュックなどに入れる重さの目安は、男性で15キロ、女性で10キロ程度です
非常持出品には、一次持出品と二次持出品の2つがあります
避難した後で少し余裕が出てから安全を確認して自宅へ戻り、避難所へ持ち出したり、または自宅で、避難生活を送る上で必要なものです
総務省消防庁「非常用持出品チェックシート」2026年8月11日確認
↩ 本文へ非常用持出品は貴重品類・避難用具・生活用品・救急用具・非常食品・衣料品・感染症対策物品・その他の8カテゴリで構成されている
内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点(便利帳)備蓄チェックシート」2026年8月9日確認
↩ 本文へ備蓄の品目や数量については女性と男性のニーズの違い、妊産婦や子育て家庭のニーズに配慮することが必要
個人によってニーズは異なるが、一人あたり最低3日間の量を備蓄することが望まれる