家族構成別

猫をキャリーに慣らす手順|避難できる状態まで持っていく進め方

根拠: 環境省「ペットの災害対策」(2026年8月4日確認)

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猫の防災は、キャリーに入るかどうかで決まる

猫と暮らしていて防災グッズを揃えても、キャリーに入らなければ避難できません。行政も、慣らしておくこと自体を平常時の備えとして挙げています。1

猫の場合、通院のときだけキャリーを出す家庭が多く、その結果キャリー=嫌なことが起きる合図として学習されています。まずこの結びつきを外すところから始めます。

なお、これは周囲への配慮の話にとどまりません。2

避難所では飼育スペースがケージになることが多く、慣れているかどうかがそのまま猫のストレス量に効いてきます。

手順は4段階に分ける

一度でも無理やり押し込むと、それまでの積み上げが戻ります。次の段階を、猫が嫌がらないところまでしか進めないのが原則です。

段階1: 出しっぱなしにする(1〜2週間)

キャリーを収納から出し、扉を外すか固定して開けたままにします。普段猫が過ごす部屋の、落ち着ける場所に置きます。中にいつも使っている毛布やタオルを敷きます。

この段階の目標は「入ること」ではなく、存在に反応しなくなることです。近づかなくても構いません。

段階2: 中で良いことが起きるようにする(1〜2週間)

キャリーの手前、入口、奥、の順におやつを置きます。猫が自分から入って食べるようになるまで、位置を少しずつ奥へ移します。

食事の器そのものをキャリーの中に移すやり方もあります。1日1回でも構いません。

段階3: 扉を閉める練習(1〜2週間)

猫が中で寛いでいるときに、扉を数秒だけ閉めて、すぐ開けます。鳴く前に開けるのがポイントです。

回数の目安閉める時間
1〜3回目2〜3秒
4〜10回目10〜30秒
11回目以降1〜3分

途中で鳴いたり暴れたりしたら、次回は1つ前の時間に戻します。時間を延ばすことより、嫌な記憶を作らないことを優先します。

段階4: 持ち上げる・移動する(1〜2週間)

扉を閉めた状態で持ち上げ、部屋の中を数歩歩いて戻ります。慣れたら玄関まで、次に外へ数分、と範囲を広げます。

ここまで来ると、通院や帰省の移動もそのまま練習になります。年に1〜2回は「何も起きない外出」を混ぜておくと、キャリー=病院という結びつきが復活しにくくなります。

選ぶキャリーで難易度が変わる

避難所での飼育スペースがケージ指定になることを考えると、折りたためるソフトクレートを1つ持っておくと、キャリーとケージを兼ねられます。犬も一緒に暮らしている家庭では、しつけと備蓄をどこまでやるかの考え方が変わるため、犬と同行避難するための準備も合わせて確認してください。

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折りたたみソフトクレート(ペットキャリー)

こんな人にキャリーに慣れさせていない

選ぶ理由普段使いできる折りたたみクレート

フードやトイレ用品をまとめて揃えるなら、猫用に組まれたセットが土台になります。

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猫用の避難防災セット

こんな人に猫と同行避難する準備がない

選ぶ理由猫特化セットで用品を一括化

うまくいかないときの切り分け

症状戻る段階やること
キャリーに近づかない段階1置き場所を変える。寝床の近くへ
入るが扉を見ると出る段階2扉を外す。閉める練習はまだ早い
閉めると鳴く段階3秒数を半分に戻す
持ち上げると暴れる段階4持ち上げず、床を滑らせる動きから
多頭飼いで奪い合う全段階頭数分のキャリーを別の部屋に置く

多頭飼いの場合、キャリーは頭数分必要です。1つに複数を入れると、移動中の負荷と喧嘩のリスクが上がります。

なお、避難用に猫砂を多めに置いている家庭では「人間用の簡易トイレの凝固剤も猫砂で代用できるのでは」と考えがちですが、専用品とは性質が異なります。違いは簡易トイレの凝固剤は猫砂で代用できるかにまとめています。

まとめ

同行避難の手順全体はペットの同行避難の手順とルール、備蓄する品目はペットの防災グッズにまとめています。

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 環境省「ペットの災害対策」2026年8月4日確認

    避難するときは、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバックやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です
    ↩ 本文へ
  2. 環境省「ペットの災害対策」2026年8月4日確認

    しつけはペットの安全確保のみならず、災害時のペットのストレスも軽減させ、あなた自身や周囲の方々への安全・安心の確保にも重要です
    ↩ 本文へ