トイレ

避難所に仮設トイレは何基必要か|内閣府ガイドラインの基数の目安

根拠: 内閣府(防災担当)「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(令和6年12月改定)」(2026年7月24日確認) ほか2件(記事末に一覧)

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結論:目安は2段階で示されている

避難所に仮設トイレを何基用意すべきかについて、国は具体的な数字を示しています。ただし一つの数字ではなく、時間軸で2段階になっています。1

つまり同じ避難所でも、日が経つほど必要な基数は増えるという考え方です。この記事は避難所の運営側から見た基数の話で、家庭で何回分の携帯トイレを備えるかは簡易トイレは何回分必要かで別に扱っています。

人数から基数を出す

目安をそのまま当てはめると次のようになります。

避難者数当初(50人に1基)長期化(20人に1基)
100人2基5基
200人4基10基
300人6基15基
500人10基25基

長期化すると必要数はおよそ2.5倍になります。開設時にそろえた数では足りなくなるという前提で、追加調達の段取りまで含めて考える必要があります。

なぜ長期化すると基準が厳しくなるのか

理由は使用回数から考えると分かりやすくなります。2

発災直後は、避難所にいる人の多くが混乱の中にあり、食事も水分摂取も普段どおりではありません。しかし日が経つと生活のリズムが戻り、1人1日5回という平常時に近い使用頻度に近づきます。

加えて、長期化すると次の要素が加わります。

**待ち行列が長くなると、水分や食事を控える人が出ます。**これが体調悪化につながるため、基数は健康管理の問題として扱われています。

個人の備えとの関係

避難所の基数が足りるかどうかは、運営側の準備と被害規模に左右されます。個人としては、自分の分を持っていくという発想が現実的です。3

在宅避難を選ぶ場合はなおさらで、自宅のトイレが使えるかどうかが先に問題になります。判断は断水時にトイレは流していいかを参照してください。

仮設トイレ以外の選択肢

ガイドラインは仮設トイレ以外の形も挙げています。45

つまり建物内の既存便器を使い続ける形も基数に数えられます。断水していても便袋方式であれば使えるため、仮設トイレの到着を待つ間の主力になります。下水道に接続して使うマンホールトイレについてはマンホールトイレとは|使い方と設置場所で扱っています。

数だけでなく管理が要る

基数を満たしても、衛生管理が伴わなければ使われません。6

同じガイドラインは、よかれと思って置かれるものへの注意も示しています。7

共用のタオルとバケツは置かないというのは、運営に関わる人が見落としやすい点です。処理袋や防臭袋の必要枚数は災害用トイレの処理袋・防臭袋は何枚要るかで整理しています。

まとめ

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 内閣府(防災担当)「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(令和6年12月改定)」(PDF)2026年7月24日確認

    避難発生当初は避難者50人当たり1基、避難が長期化する場合は20人当たり1基を目安にトイレを確保する
    ↩ 本文へ
  2. 内閣府(防災担当)(同上)2026年7月24日確認

    トイレの平均的な使用回数は1日5回
    ↩ 本文へ
  3. 神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」2026年8月3日確認

    1日の排泄の平均回数は1人5回と言われています。携帯トイレは最低3日分、可能であれば7日分を備蓄しましょう
    ↩ 本文へ
  4. 内閣府(防災担当)(同上)2026年7月24日確認

    既存の洋式便器につけて使用する便袋タイプ。吸水シートや凝固剤で水分を安定化させる
    ↩ 本文へ
  5. 内閣府(防災担当)(同上)2026年7月24日確認

    段ボール等の組立て式便器に便袋をつけて使用する。吸水シートや凝固剤で水分を安定化させる
    ↩ 本文へ
  6. 厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」(PDF)2026年8月9日確認

    使用後は、流水が利用できるときは手指を流水・石けんで洗えるようにし、消毒を励行しましょう
    ↩ 本文へ
  7. 厚生労働省(同上)2026年8月9日確認

    トイレへの共用タオルや手洗いバケツの設置は感染症の流行を広げる恐れがありますので、避けましょう
    ↩ 本文へ