停電中にガスコンロは使えるのか|点火しないときに確認する3つのこと
根拠: 一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「停電時のガス機器・石油機器の使用に関する注意」(2026年8月27日確認) ほか6件(記事末に一覧)
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停電したとき、真っ先に気になるのが「火は使えるのか」です。ガスコンロは機種によって答えが変わります。分かれ目は点火とタイマー・安全装置をどこの電気で動かしているかの1点です。
分かれ目は「電池か、コンセントか」
ガス機器・石油機器の業界団体は、停電時の扱いをこう案内しています。1
裏を返すと、家庭用コンセントを使っていない機器はこの注意の対象外です。据置型・テーブル型のガスコンロには乾電池で点火するタイプが多く、この場合は停電中も点火できることがあります。
一方、ビルトインコンロでも、グリルの自動調理・タイマー・液晶表示といった機能をコンセントの電気で動かしている機種があります。この場合は停電中に使えません。
判定は次の順で行います。
- コンロの周辺・シンク下にコンセントの差し込みがあるかを見る
- コンセントを使っていなければ、電池ケースの位置と電池残量を確認する
- 迷ったら取扱説明書の「停電時」の項を読む
この記事では機種ごとの可否を断定しません。 同じメーカーでもシリーズによって違うため、最後は自宅の取扱説明書が答えになります。
点火しないときに確認する3つのこと
電池式なのに点火しないときは、次を順に見ます。
1. 電池が切れていないか
点火のスパークは電池で飛ばしています。普段は自動で点いてしまうため、電池切れに気づくのは停電のときが最初という家庭が少なくありません。カチカチ音が弱い・鳴らないなら電池です。
2. ガスそのものが止まっていないか
地震を伴う停電の場合、ガス側で遮断されています。2
この場合、電池を替えても点きません。ガスメーター側の復帰操作が必要です。3
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一般社団法人日本ガス協会(都市ガス事業者の業界団体。政府機関ではない)「もしも地震や台風などの自然災害がおきたら」(「上記の異常がなく、ふたたびガスを使うときは、「マイコンメーターの復帰操作」を行ってください」)
ガスのにおいがするときは復帰操作をせず、ガス事業者に連絡してください。 手順はマイコンメーターの復帰方法に写真つきで整理しています。
3. 立ち消え安全装置が働いていないか
鍋底の水滴や吹きこぼれでセンサーが冷えると、火が消える方向に働きます。センサー部分を拭いてから、もう一度点火してみてください。
使えないときはカセットコンロに切り替える
コンセント式のコンロだった場合、復旧までの調理はカセットコンロが現実的です。備える本数の目安は農林水産省が示しています。4
期限があるのはボンベだけではありません。 こんろ側にも寿命があります。5
使い方の事故も起きています。6
停電中は窓を閉め切りがちですが、火を使う間は換気を確保する。ここは省けません。
備蓄本数と置き場所の考え方はカセットコンロとボンベの備えにまとめています。
まとめ
- 分かれ目はコンセントを使っているかどうか。乾電池で点火するコンロは停電中も点くことがある
- 可否は機種で違う。最後は取扱説明書の「停電時」の項で確認する
- 点火しないときは電池 → ガスの遮断 → 立ち消え安全装置の順に確認する
- 地震で止まっている場合はマイコンメーターの復帰操作が必要。ガス臭いときは操作せず事業者へ
- コンセント式だった場合はカセットコンロに切り替える。ボンベは1人1週間で約6本が目安
- こんろ・ボンベとも経年劣化する。使う前に期限を見る。屋内で使うときは換気を確保する
停電シリーズ: 給湯器のお湯は出ない? / 炊飯器が使えないときのごはん / 冷蔵庫は何時間もつか
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「停電時のガス機器・石油機器の使用に関する注意」2026年8月27日確認
↩ 本文へ商用電源(家庭用コンセント電源)を使用しているガス機器・石油機器につきましては、停電時に使用できません
一般社団法人日本ガス協会(都市ガス事業者の業界団体。政府機関ではない)「もしも地震や台風などの自然災害がおきたら」2026年8月14日確認
↩ 本文へ震度5相当以上の地震の場合は、ガスメーター(マイコンメーター)が自動的にガスを遮断します
一般社団法人日本ガス協会(都市ガス事業者の業界団体。政府機関ではない)「ガスが止まったら」2026年8月14日確認
↩ 本文へ器具栓を閉じるか、運転スイッチを切り、すべてのガス機器を止めてください
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(7) 熱源を確保しよう」2026年9月1日確認
↩ 本文へ1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本の備蓄が必要となります。注)使用期限にご注意(ボンベ:約7年、コンロ:約10年)
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろとカセットボンベは経年劣化します」2026年7月24日確認
↩ 本文へ『カセットこんろ』と『カセットボンベ』には、ガスの漏れを防ぐためゴムの部品が使われています。ゴムは、年月の経過につれて劣化していきます
製品評価技術基盤機構(NITE)「『NO MORE ボンベ破裂』〜約4割が誤使用・不注意〜」2026年7月24日確認
↩ 本文へ2014年度から2023年度までの10年間でカセットこんろの事故が91件あった
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」2026年7月24日確認
↩ 本文へ電磁調理器の上でカセットボンベを保管・使用してはならない
一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」2026年7月24日確認
↩ 本文へテント内や車内などの狭い空間ではガス機器を使用すると一酸化炭素中毒や酸素欠乏のおそれがあるため使用してはならない