防災用の電池式扇風機の選び方|停電した夏に風を作り続ける条件
根拠: 経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」(2026年8月6日確認) ほか1件(記事末に一覧)
本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。
扇風機は「本体」より「電源」で決まる
停電した夏に風を作る手段として、電池式や充電式の扇風機を検討する人は多いはずです。ただしこの種の道具は、本体の性能よりどれだけ動かし続けられるかで使い勝手が変わります。
停電がどのくらい続くかは選べません。1
約280時間はおよそ11日間です。内蔵バッテリーだけの機種を1台買って終わりにすると、この長さには対応できません。
給電方式で3タイプに分かれる
| タイプ | 電源 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 乾電池式 | 単1〜単3など | 電池を買い置きしておけば継ぎ足せる。長期保管に強い |
| 充電式(内蔵バッテリー) | USB充電 | 持ち運びやすい。ただし充電が切れたら別途電源が要る |
| 2WAY(乾電池+USB) | どちらも可 | 状況に応じて切り替えられる。長期化に対応しやすい |
停電が長引く前提なら、乾電池を継ぎ足せる方式か、USBで再充電できる方式のどちらかは確保しておきたいところです。ランタン選びでも同じ考え方が使われています。
選ぶときに確認する4点
- 給電方式: 乾電池式・充電式・2WAYのどれか。手持ちの電池の規格と揃っているか
- 連続稼働時間: 最弱設定と最強設定の両方の時間が書かれているか。最強設定だけを見て判断すると、実際に使える時間を読み違えます
- サイズと置き方: 卓上型かクリップ型か。避難所や車内で使う場合は、固定できる形状が有利です
- 静音性: 就寝時や集団生活の場で使う場合、動作音が問題になることがあります
電源をどう確保するか
充電式やUSB給電の機種を選ぶ場合、扇風機と一緒にモバイルバッテリーを用意しておくと、スマホの充電と電源を共有できます。家族分を確保しやすい容量帯のものが実用的です。
より長時間・複数機器を動かす場合は、機器の消費電力から必要な容量を逆算します。
扇風機では防げないことを理解しておく
送風は体感温度を下げる手段であり、室温そのものを下げるものではありません。熱中症のリスクが高い人ほど、送風だけに頼るのは危険です。2
めまい・大量の汗・体温の異常な上昇といった兆候が出た場合は、電気の復旧を待たず、涼しい場所への移動や医療機関への連絡を優先してください。扇風機はあくまで補助手段です。
まとめ
- 復旧に約280時間を要した実例があり、内蔵バッテリーだけの1台では足りない場面がある
- 乾電池式・充電式・2WAYの3タイプ。長期化を想定するなら継ぎ足せる方式を確保する
- 給電方式・連続稼働時間(最弱と最強の両方)・サイズ・静音性の4点を確認する
- 送風は体感温度を下げるだけで室温は下がらない。兆候が出たら移動・受診を優先する
電気を使わない暑さ対策全般は停電した夏の暑さ対策、備え全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。
出典と根拠
本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。
経済産業省「電力レジリエンスワーキンググループ 台風15号の停電復旧対応等に係る検証結果取りまとめ」2026年8月6日確認
↩ 本文へ2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)により関東地方全体で最大約93万戸が停電した
停電の解消(ピーク比99%相当の復旧)までに約280時間を要した
環境省「高齢者のための熱中症対策」2026年8月6日確認
↩ 本文へ高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします
加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります
のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給しましょう
1日あたり1.2L(リットル)を目安に
水分や塩分の摂取量はかかりつけ医の指示に従いましょう