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防災用アルミシートの選び方|保温の仕組みと静音タイプの見分け方

根拠: 厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」(2026年8月9日確認) ほか3件(記事末に一覧)

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結論:アルミシートは「体から出る熱を返す」もので、床の冷え対策は別に要る

防災用のアルミシート(エマージェンシーシート、アルミブランケットとも呼ばれます)は、薄く畳めて軽く、非常用持出袋に入れやすい保温用品です。

ただし、この1枚だけで寒さがしのげると考えると期待とずれます。アルミシートが担うのは、体から放射される熱を反射して体側に戻すという役割です。空気の層をつくって熱の移動を遅らせる毛布や寝袋とは、働き方が違います。

そのため、地面や床に接している面から熱が奪われていく状況には向きません。避難生活の環境について、公的な指針は掛けるものではなく「床から離れること」を先に挙げています。1

内閣府の取組指針も、避難所に備えるものとして次を挙げています。2

つまり順番としては、下に敷くものを決めてから、上に掛けるアルミシートを足すのが筋の通った備え方になります。床から体を離す手段の考え方は避難所の段ボールベッド|床に寝ないほうがよい理由で整理しています。

どこに敷く(掛ける)のが想定された使い方か

検索でよく見かける疑問に「アルミシートはどこに敷けばいいのか」があります。前項の仕組みから考えると、答えは用途によって分かれます。

使い方向き・不向き
体に巻く・上から掛ける本来の想定。体から出る熱を反射して戻す
床に敷いて上に寝る単体では効果が限られる。冷たい床に体重で密着し、反射する空気の層が保ちにくい
マットや段ボールの上に重ねて敷く敷くもので断熱したうえで補助的に使う形
窓や仕切りに張る隙間風や外からの視線を遮る使い方。保温とは別の目的

床に敷く場合は、アルミシート単体ではなくマットや段ボール、畳などと組み合わせる前提で考えてください。どちらを先に用意するか迷う場合は防災のエアーマットと寝袋、どっちが必要かが判断の材料になります。

静音タイプとは何が違うのか

アルミシートで実際に使ってみて気づきやすいのが、動くたびに出る「シャカシャカ」という音です。避難所のように多人数が同じ空間で夜を過ごす場所では、この音が周囲との摩擦になることがあります。

素材の違いを整理すると、おおよそ次のようになります。

  1. 薄いフィルムに金属を蒸着したタイプ: 極めて薄く軽く、収納時も小さい。そのぶん張りが強く、擦れる音が出やすい傾向
  2. 不織布やクロス地に金属層を組み合わせたタイプ: 生地に厚みと柔らかさがあり、音が出にくいとして「静音」を掲げる製品が多い。重量と収納サイズは増える

「静音」は各社が製品の特長として表示している呼称で、音の大きさを測る公的な統一基準は確認できませんでした。表示されている素材構成と重量から、どちらの系統かを読み取るのが現実的な見分け方です。

選ぶときのチェックポイント

重さの上限については、公的な持出品の目安が参考になります。3

水と食料を入れた時点でこの目安は埋まりやすいため、アルミシートのような軽量な保温用品は、限られた重量の中で入れやすい部類に入ります。持出袋全体の構成は防災リュックの中身リストで確認してください。

100円ショップのものでも役に立つのか

100円ショップでもエマージェンシーシートは取り扱われています。仕組み自体は同じ反射による保温なので、「とりあえず持出袋に1枚入れておく」目的であれば選択肢になります。

一方で、薄手のものは前述のとおり音が出やすく、破れやすい傾向があります。まず1枚入れておくものと、繰り返し使う前提のものを分けて考えると、買い分けの判断がしやすくなります。

使うときの注意点

アルミシートは体から出る熱を返すため、湯たんぽや使い捨てカイロと併用すると熱がこもりやすくなります。同じ部位を長時間温め続ける状態には注意が必要です。

同じ資料は、自覚のないまま進むことがある点にも触れています。4

なお、アルミシートは寒さをしのぐための用品であり、体調の改善や病気の予防を目的とするものではありません。低体温が疑われる状態や体調に不安がある場合は、避難所の救護担当や医療者に相談してください。

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停電中に電気も火も使わずに暖を取る方法は防災の冬支度|停電中に暖を取る方法で、掛ける寝具そのものの選び方は避難所に寝袋は必要かでまとめています。

まとめ

出典と根拠

本文の番号に対応する出典と、判断の根拠にした原文の引用です。確認日は当サイトが原文を照合した日です。

  1. 厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」(PDF)2026年8月9日確認

    床に直接座るのではなく、マットや畳を敷いた上に座ることは、寒さ対策のひとつの方法になります
    ↩ 本文へ
  2. 内閣府(防災担当)「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定)2026年8月9日確認

    畳、マット、カーペット、段ボールベッド等の簡易ベッド
    ↩ 本文へ
  3. 神奈川県くらし安全防災局「非常持出品の準備(重さの目安)」2026年8月9日確認

    リュックなどに入れる重さの目安は、男性で15キロ、女性で10キロ程度です
    ↩ 本文へ
  4. 製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全教育DVDハンドブック(低温やけどの事故)」2026年8月9日確認

    低温やけどは、自覚症状を伴わず発症する場合があります
    ↩ 本文へ