車に積んでおく防災グッズ|渋滞・立ち往生・車中泊で本当に要るもの
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車の備えは「家の備蓄の縮小版」ではない
車に積む防災グッズを考えるとき、自宅の備蓄セットを小さくしたものを想像しがちです。しかし車内で実際に起きる問題は、動けない・トイレに行けない・寒い・眠れないという、家とは違うものです。ここでは公的機関の資料をもとに、場面から逆算して整理します。
最優先:一酸化炭素中毒を避ける
大雪での立ち往生で最も危険なのが、排気ガスの逆流による一酸化炭素中毒です。
出典:
- 排気口が埋まったときのリスクと対処: 国土交通省 北陸地方整備局「おしえて!雪ナビ(雪みちで困ったら)」(「排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になるおそれがあります。マフラー付近が埋まらないように定期的に除雪し、窓を少し開けて換気を行いましょう。」)
- 長時間の車内滞在時の注意: 総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ 大雪・暴風雪への備え」(「車内に長時間滞在する場合は、マフラーの除雪や換気による一酸化炭素中毒の防止を行いましょう。」)
つまり**スコップは「脱出用」であると同時に「換気用」**です。積んでおくべき理由がここにあります。
車に積むもの(公的リストから)
消防庁は大雪・暴風雪への備えとして「防寒着、長靴、手袋、カイロ、スコップ、牽引ロープ、飲料水、非常食等」を挙げています。国土交通省の雪道向けページでは、これに加えてタイヤチェーン、ジャッキ、ブースターケーブル、懐中電灯、アイスクレーパー、解氷剤、毛布が挙げられています。
| 目的 | 積むもの |
|---|---|
| 換気・脱出 | スコップ、牽引ロープ、軍手 |
| 寒さ | 毛布・アルミブランケット、防寒着、カイロ |
| 飲食 | 飲料水、加熱不要の非常食 |
| 明かり | 懐中電灯・ヘッドライト、予備電池 |
| 電源 | モバイルバッテリー、車載充電器 |
| 排泄 | 携帯トイレ・簡易トイレ |
なお立ち往生から自力で脱出する場合、国土交通省は「タイヤをまっすぐの状態にし、アクセルを不用意に踏み込まず、ゆっくりと小刻みにゆりかごのように前進・バックを繰り返し、雪を踏み固めながら発進する」と案内しています(もし立ち往生してしまったら?)。
車中泊で気をつけること
車中泊で見落とされやすいのがエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)です。厚生労働省は予防として、ときどき軽い体操やストレッチをする、十分にこまめに水分を取る、かかとの上げ下ろし運動やふくらはぎのマッサージを行う、といった項目を挙げています。
水を積む理由は「飲むため」だけではありません。水分を控えるとリスクが上がるため、水とトイレはセットで考える必要があります。トイレを我慢しないで済む環境を作ることが、そのまま健康対策になります。
揃え方の現実解
一つずつ買うと抜けが出やすいので、車載用にまとまったセットを1つ置き、家族構成に合わせて水・常用薬・携帯トイレを足すのが現実的です。価格帯は車載用防災セットが5,000〜9,000円台、車中泊マットが5,000〜9,000円台、アルミブランケットが1,000円未満のものが中心です(2026年7月23日時点)。
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まとめ
- 最優先はスコップと換気。排気口が埋まると一酸化炭素中毒の危険がある
- 水を積むなら携帯トイレも積む。水分を控えることが健康リスクになる
- 車載セットを起点に、水・薬・トイレを人数分足す
自宅側の備えは防災グッズで本当に必要なものリスト、トイレの必要数は簡易トイレは何回分必要?を参照してください。