防災の基本

カセットコンロとボンベは何本必要?停電時の調理と安全な使い方

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。

停電・ガス停止で最初に困るのは「温かいもの」

非常食を備えていても、電気とガスが止まると調理の手段がありません。カセットコンロは在宅避難の調理手段として現実的ですが、ボンベを何本備えればいいのかが分かりにくいところです。

結論:1人1週間あたり約6本

農林水産省は家庭備蓄のガイドで、熱源としてのカセットボンベの必要量を明記しています。

カセットボンベ 約6本 × 家族人数 = 1週間分の目安

家族人数1週間分の目安
1人約6本
2人約12本
4人約24本

出典:

東京都のパンフレットでは、夫婦と乳幼児、高齢女性1人の4人家族・戸建て住宅というモデルで「カセットコンロ 2台/カセットボンベ 8本」という数量が示されています。同資料自身が「必要な備蓄品・数量は家族構成やお住まいにより異なります」と注記しているとおり、これは一般則ではなく一例です。

なお、ボンベ1本で何分使えるかは、こんろの火力や気温によって変わります。公的機関・業界団体の資料で断定できる数字が確認できなかったため、本記事では分数を示しません。本数で管理するほうが確実です。

期限がある備蓄だと知っておく

カセットボンベは「腐らないから置きっぱなしでいい」ものではありません。一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)は経年劣化を明示しています。

製造年月日はボンベの缶底の数字で確認できます。まとめ買いした際は、購入日ではなく製造年で管理してください。

事故を防ぐ4つの禁止事項

製品評価技術基盤機構(NITE)は、2014年度から2023年度までの10年間でカセットこんろの事故が91件あり、調査が完了した86件のうち約4割が使用者の誤使用・不注意と推定されると公表しています。

具体的に避けるべき使い方は次のとおりです。

  1. 2台以上を並べて使わない — JGKAは「熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱、爆発することがあります」としています
  2. こんろを覆う大きな調理器具を使わない — 大きな鉄板や網は同じ理由で危険です。消防研究センターも「鍋底がカセットボンベの上を覆うと、過熱して爆発するおそれがあります」と注意喚起しています
  3. 電磁調理器の上で使用・保管しない — 東京消防庁は「電磁調理器の電源が間違って入ってしまった場合、カセットボンベが過熱し、爆発することがあります」としています
  4. テント内で使わない — 同じく東京消防庁が「テント内ではガスランタン、アウトドア用こんろ、カセットこんろなどを使用しないでください」としています

出典: JGKA「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」 / 消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」(PDF) / 東京消防庁「カセットこんろの誤使用・誤廃棄による事故に注意!」

換気についても、JGKAは「屋外であっても狭い空間では換気にご注意ください」としています。屋外なら安全、という理解は誤りです。

保管場所

JGKAは「保管場所は室内の40℃以下の場所に必ずキャップをして保管してください」「物置き・倉庫・押入れなどに入れ込んでしまわないでください」としています。夏場に高温になる場所は避け、出し入れしやすい場所に置きます。

選び方と揃え方

コンロ本体は1台あれば足りますが、非常食を家族分同時に温めるなら2台あると効率が上がります(並べて使うのではなく、離して使います)。ボンベは純正品を推奨するメーカーが多いため、本体に合うシリーズを確認してから買い足してください。価格帯はコンロが1,000〜3,000円台、ボンベ12本セットが3,000〜5,000円台、48本のまとめ買いが5,000〜9,000円台が中心です(2026年7月23日時点)。

まとめ

温める対象となる非常食の考え方は非常食は何日分必要?ローリングストックのやり方、全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストを参照してください。