停電・電源

防災の冬支度|停電中に電気も火も使わず暖を取る方法

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冬の停電は「暖の取り方」を間違えると命に関わる

地震や大雪で冬に停電すると、暖房が止まるだけでなく、何で代わりに暖を取るかの判断を誤ると一酸化炭素中毒という別のリスクを招きます。この記事では、電気も火も使えない状況を前提に、安全な防寒の考え方だけに絞って整理します。

最重要:練炭・カセットガスストーブなどの屋内使用は絶対にしない

停電時の暖房というと、練炭・木炭・七輪や、屋内用ではないカセットガスストーブ・カセットボンベ式の発電機を思い浮かべる人がいますが、これらの屋内での使用は絶対に避けてください

東京消防庁は、住宅・共同住宅での一酸化炭素中毒事故について次のように注意を呼びかけています。

またカセットボンベ式の発電機についても、東京都生活文化局消費生活部生活安全課の商品テストで次のような警告が確認されています。

一酸化炭素は無色・無臭で気づけません。「少しだけ」「換気しながら」といった使い方でも安全とは言い切れないため、この記事では火を使う暖房器具そのものを候補から外し、電気も火も使わない方法だけを紹介します。

電気も火も使わない防寒:考え方は「体を冷やさない」

停電中にできる防寒は、部屋を暖めることではなく、体からの放熱を減らすことが基本になります。

1. 重ね着で空気の層を作る

厚い服を1枚着るより、薄い服を重ねて着たほうが、服と服の間に空気の層ができて保温効果が高まります。肌着・中間着・上着の3層を意識し、首・手首・足首など血管が皮膚の近くを通る部分を覆うと冷えにくくなります。

2. アルミブランケットで体温を逃がさない

体に巻きつけて熱の放散を防ぐアルミブランケット(エマージェンシーシート)は、かさばらず軽量で、防災リュックに入れておける定番アイテムです。重ね着の上からさらに巻くことで、服だけでは防ぎきれない放熱を抑えられます。

3. 段ボールや新聞紙で隙間風を防ぐ

窓や床からの冷気は、隙間をふさぐだけでかなり軽減できます。段ボールを窓に立てかける、床に新聞紙や段ボールを敷いてその上に座る・寝るといった方法は、道具を選ばずすぐに実行できます。床は特に冷気がたまりやすいので、床と体の間に何か挟むことを意識してください。

4. 足元の冷えを別に対策する

厚着をしても足元だけ冷える、という声はよく聞きます。床に直接触れる足元は熱を奪われやすいため、厚手の靴下に加えて、底に断熱材が入った室内履きがあると違いが出ます。停電時は暗い室内でガラス片などを踏む危険もあるため、防災用の踏み抜き防止スリッパは冷え対策と安全対策を兼ねられます。

ポータブル電源があれば「電気で暖める」選択肢も増える

ここまでは電気も使えない前提の方法ですが、あらかじめポータブル電源を備えていれば、電気毛布やホットカーペットなど消費電力の小さい電気暖房を短時間動かす選択肢が生まれます。停電が長引きそうな地域や、高齢者・乳幼児がいる家庭では、火を使わない暖房手段を確保できる分、検討する価値があります。どれくらいの容量が必要かは、以下の記事で計算方法を解説しています。

高齢者・乳幼児がいる家庭で特に注意したいこと

高齢者や乳幼児は体温調節の力が弱く、同じ室温でも冷えの影響を受けやすい人たちです。重ね着やアルミブランケットで対策していても本人が「寒い」とうまく伝えられないことがあるため、家族が定期的に手足の冷たさや顔色を確認してください。離れて暮らす親がいる場合は、冬の停電を想定した備えを事前に話し合っておくと安心です。

価格帯の目安

アルミブランケットは1,000円未満、防災ルームシューズは1,000〜2,999円が中心です(2026年7月23日時点)。

まとめ

備えるモノ全体の優先順位は防災グッズで本当に必要なものリストも参照してください。