防災の基本

赤ちゃんがいる家庭の防災リスト|ミルク・おむつの備蓄量の決め方

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赤ちゃんの備えは「大人の備え+α」では足りない

一般的な防災リストは大人を前提に作られているため、赤ちゃんがいる家庭ではそのまま使えません。ミルク・おむつ・衛生用品は代わりがきかず、支援物資が届くまでの数日を自力でつなぐ必要があるカテゴリです。

しかも必要量は月齢で変わり、成長に合わせて中身を入れ替える前提になります。この記事では、量の決め方と入れ替えの仕組みまで含めて整理します。

備蓄の基本日数は大人と同じ「最低3日・できれば1週間」

赤ちゃん用品も、備える日数の考え方は家庭備蓄の基本と同じです。

赤ちゃん用品に「1日◯個」という公的な数値目安は示されていないため、普段の使用ペースを数えて日数を掛けるのが最も確実な方法です。

量の決め方:普段の使用数から逆算する

品目数え方1週間分の目安
おむつ1日の使用枚数 × 7新生児期なら1日10枚前後で70枚程度
おしりふき1日の使用回数 × 7未開封パックで2〜3個
ミルク1日の授乳回数 × 7回数分の液体ミルクまたは粉ミルク

まず1日だけ、おむつを何枚使ったか数えてみてください。そこに7を掛けた数が、あなたの家庭の1週間分です。おむつはワンサイズ上も少し混ぜておくと、備蓄している間にサイズアウトしても無駄になりません。

液体ミルクを備える理由と注意点

断水・停電時にいちばん困るのが調乳です。粉ミルクは「お湯を沸かす・適温まで冷ます・哺乳瓶を洗って消毒する」という工程が必要で、水と熱源の両方が使えないと成立しません。

液体ミルクはこの工程を省けるため、備蓄向きとされています。消費者庁の資料では次のように整理されています。

出典: 消費者庁「乳児用液体ミルクってなに?」(特別用途食品制度)

東京都も、大規模災害ではライフラインの復旧に1週間以上かかるおそれがあるとして、普段粉ミルクを使っている家庭にとって液体ミルクが有用だと案内しています。

出典: 東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」

注意したいのは保存期間の短さです。紙パック約6か月・缶約1年は、5年保存の非常食とはまったく管理の仕方が違います。買い置きして忘れるのではなく、普段の外出用に使いながら買い足すローリングストックが現実的です。

哺乳瓶を洗えない問題への備え

液体ミルクを用意しても、注ぐ容器がなければ飲ませられません。断水中は哺乳瓶を洗浄・消毒できないため、使い捨てタイプを併せて備えておくと、この一手間で詰まらずに済みます。使い捨て哺乳瓶は25本前後のセットで価格帯5,000円台が中心です(2026年7月22日時点)。

赤ちゃんがいる家庭の持ち出しリスト

大人用のリストに追加する項目です。優先度の高い順に並べています。

1. 代わりがきかないもの

2. 避難生活で効いてくるもの

3. あると助かるもの

母子健康手帳のように再発行に時間がかかるものは、原本の持ち出しとデータの保存を両方やっておくと安心です。

専用セットから始める場合

赤ちゃん用の防災セットは、月齢に合わせた中身が組まれているものと、確認リストがついていて自分で詰めるタイプがあります。前者は価格帯1万円台、後者は3,000円台が中心です(2026年7月22日時点)。

どちらを選んでも、ミルクとおむつは自分の家庭の使用ペースに合わせて足す必要があります。セットは土台と考えてください。

3か月に1度の見直しを予定に入れる

赤ちゃんの備えが大人と決定的に違うのは、放っておくと中身が合わなくなる点です。おむつのサイズは変わり、離乳食の段階は進み、液体ミルクの賞味期限は数か月で来ます。

カレンダーに3か月ごとの点検日を入れて、サイズ・月齢・期限の3つを見る運用にしておくと破綻しません。

まとめ

家族全体の優先順位は本当に必要な防災グッズのリストに、期限管理の回し方は非常食のローリングストックにまとめています。